4.5 vt220ターミナルエミュレータの使用

最新のMicroCodeレベルでは、標準のラインモードターミナルに加えて、統合されたvt220ターミナルエミュレータを使用できます。vt220ターミナルは/dev/ttyS1に接続されます。ラインモードターミナルは/dev/ttyS0に接続されます。vt220エミュレーションが使用可能になると、HMC/SE上の3215コンソールのアイコンの隣に、統合されたvt220 ASCIIコンソールのアイコンが表示されます。

コンピュータ上でvt220サポートを有効にするには、rootユーザとして/etc/inittabを編集します。次の行を探して、先頭の#符号を削除します。

#2:2345:respawn:/sbin/mingetty --noclear /dev/ttyS1 xterm

ファイルを保存し、telinit qを実行して/etc/inittabの変更内容をinitに渡します。vt220ターミナルが使用できる状態になります。使用準備が整わない場合は、ログインプロンプトが表示されるまで、ターミナルで<Enter>を押してみます。

すでに説明したとおりに、vt220ターミナルエミュレータをサポートしていないシステムには変更を適用しないようにします。そのようにしないと、このシステム上でログインできなくなる可能性があり、その場合は、次のメッセージが表示されます。

INIT respawning too fast, disabled for 5 minutes.

ブート時にカーネルメッセージをシステムコンソールからvt220ターミナルにリダイレクトするには、次のエントリを、/etc/zipl.conf内のparameters行に追加します。

console=ttyS0 console=ttyS1

その結果、parameters行は次の例のようになります。

parameters = "root=/dev/dasda2 TERM=dumb console=ttyS0 console=ttyS1"

/etc/zipl.conf内の変更を保存し、ziplを実行してシステムを再起動します。