4.7 LVMパーティションのサイズ変更

論理ボリュームのサイズ変更には、コマンドlvresizelvextend、およびlvreduceが使用されます。構文とオプションについては、これらの各コマンドのマニュアルページを参照してください。

YaSTパーティショナでも、論理ボリュームのサイズを増やすことができます。YaSTではparted(8)を使用してパーティションサイズを増やします。

LVを拡大するには、VG上に十分な未使用スペースがなければなりません。

LVは使用中に拡大、縮小できますが、LVにあるファイルシステムの場合はそれが不可能な場合があります。LVを拡大、縮小しても、そのボリューム内のファイルシステムのサイズは自動的に変更されません。後からファイルシステムを拡大するには、別なコマンドを使用する必要があります。ファイルシステムのサイズ変更の詳細については、セクション 5.0, ファイルシステムのサイズ変更を参照してください。

次のように適切なシーケンスを使用してください。

論理ボリュームのサイズを拡張するには:

  1. 端末コンソールを開き、rootユーザとしてログインします。

  2. 仮想マシン(Xen VMなど)用に提供されているファイルシステムが論理ボリュームに含まれている場合は、VMをシャットダウンします。

  3. 論理ボリューム上のファイルシステムのマウントを解除します。

  4. 端末コンソールのプロンプトに対して、次のコマンドを入力し、論理ボリュームのサイズを拡大します。

    lvextend -L +size /dev/vgname/lvname
    

    sizeの場合は、10GBのように、論理ボリュームに追加したい容量を指定してください。/dev/vgname/lvnameを、/dev/vg1/v1などの論理ボリュームへのLinuxパスに入れ替えます。次に例を示します。

    lvextend -L +10GB /dev/vg1/v1
    

たとえば、LVをLV上の(マウント済みでアクティブな)ReiserFSで10GB拡張するには:

lvextend −L +10G /dev/vgname/lvname
resize_reiserfs −s +10GB −f /dev/vg−name/lv−name

たとえば、LVをLV上のReiserFSで5GB縮小するには:

umount /mountpoint−of−LV
resize_reiserfs −s −5GB /dev/vgname/lvname
lvreduce /dev/vgname/lvname
mount /dev/vgname/lvname /mountpoint−of−LV