マルチパスI/Oのステータスをクエリすると、マルチパスマップの現在のステータスが出力されます。
multipath -lオプションを使用すると、パスチェッカが最後に実行された時点での現行パスステータスが表示されます。ただし、パスチェッカは実行されません。
multipath -llオプションを使用すると、パスチェッカが実行され、パス情報が更新され、最後に、現在のステータス情報が表示されます。このオプションは、常に、パスステータスの最新情報を表示します。
端末コンソールのプロンプトで、次のように入力します。
multipath -ll
各マルチパスデバイスの情報が表示されます。次に例を示します。
3600601607cf30e00184589a37a31d911 [size=127 GB][features="0"][hwhandler="1 emc"]
\_ round-robin 0 [active][first] \_ 1:0:1:2 sdav 66:240 [ready ][active] \_ 0:0:1:2 sdr 65:16 [ready ][active]
\_ round-robin 0 [enabled] \_ 1:0:0:2 sdag 66:0 [ready ][active] \_ 0:0:0:2 sdc 8:32 [ready ][active]
デバイスごとに、デバイスのID、サイズ、機能、およびハードウェアハンドラが表示されます。
デバイスへのパスは、自動的に、デバイス検出時に優先度グループとしてグループ化されます。一度に1つの優先度グループだけがアクティブになります。アクティブ/アクティブ構成の場合、すべてのパスが同じグループに属します。アクティブ/パッシブ構成の場合、パッシブパスは別個の優先度グループに属しれます。
グループごとに、次の情報が表示されます。
ラウンドロビン方式など、グループ内でのI/O負荷の分散に使用されるスケジューリングポリシー
グループがアクティブか、無効か、または有効か
最初の(優先度の最も高い)グループかどうか
グループ内に含まれるパス
パスごとに、次の情報が表示されます。
host:bus:target:lunとしての物理アドレス(1:0:1:2など)
デバイスノード 名(sdaなど)
メジャー/マイナー番号
デバイスのステータス