6.3 ブートローダと/etc/fstabファイルでのUUIDの使用(x86の場合)

インストール後、オプションとして、次の手順に従って、x86システムのブートローダファイルと/etc/fstabファイルでシステムデバイスのUUIDを設定できます。

プロシージャを開始する前に、/boot/grub/menu.1stファイルと/etc/fstabファイルのコピーをとってください。

  1. SANデバイスを接続せずに、SUSE® Linux Enterprise Server for x86をインストールします。

  2. インストール後、システムをブートします。

  3. rootユーザまたはそれと同等の権限で、端末コンソールを開きます。

  4. /dev/disk/by-uuidディレクトリにナビゲートして、/boot/root、およびswapをインストールしたデバイスのUUIDを見つけます。

    1. 端末コンソールのプロンプトで、次のように入力します。

      cd /dev/disk/by-uuid
      
    2. 次を入力して、すべてのパーティションをリストします。

      ll
      
    3. 次のようなUUIDを見つけます。

      e014e482-1c2d-4d09-84ec-61b3aefde77a —> /dev/sda1
      
  5. YaST2でブートローダオプションを使用するか、またはテキストエディタを使用して、/boot/grub/menu.1stファイルを編集します。

    たとえば、次のように変更します。

    kernel /boot/vmlinuz root=/dev/sda1
    

    変更先:

    kernel /boot/vmlinuz root=/dev/disk/by-uuid/e014e482-1c2d-4d09-84ec-61b3aefde77a
    

    重要: 間違えた場合は、SAN接続なしでサーバをブートし、参考として/boot/grub/menu.1stファイルのバックアップコピーを使用してエラーを修正できます。

    YaSTでブートローダオプションを使用する場合は、値を変更すると、ブートローダファイルに重複行が追加されるという欠陥があります。エディタを使用して、次の重複行を削除します。

    color white/blue black/light-gray
    
    default 0
    
    timeout 8
    
    gfxmenu (sd0,1)/boot/message
    

    YaSTで、ルート(/)デバイスをマウントする方法(UUIDを使用する、ラベルを使用するなど)を変更する際には、ブートローダの設定を再保存して、変更内容をブートローダに対して有効にする必要があります。

  6. rootユーザまたはそれと同等の権限で、次のいずれかを実行してUUIDを/etc/fstabファイルに入力します。

    • YaSTを[システム][ディスクの分割]の順に開き、目的のデバイスを選択し、最後に[fstabオプション]を変更します。

    • /etc/fstabファイルを編集して、システムデバイスのエントリを場所からUUIDに変更します。

      たとえば、ルート(/)ボリュームのデバイスパスが/dev/sda1で、そのUUIDがe014e482-1c2d-4d09-84ec-61b3aefde77aの場合、次のように行エントリを変更します。

      /dev/sda1   /            reiserfs   acl,user_xattr        1 1
      

      変更先:

      UUID=e014e482-1c2d-4d09-84ec-61b3aefde77a   /  reiserfs   acl,user_xattr        1 1
      

      重要: ファイル内に、不要な文字やスペースが残っていないようにしてください。