Micro Focus Vibe Desktop for Windowsクイックスタート

2018年9月

Micro Focus Vibeのファイルを自分のコンピュータと同期すれば、Vibeサイトに直接アクセスすることなくファイルを変更することができます。Vibeとコンピュータの間で追加および変更が同期されます。Vibeファイルを自分のデスクトップから削除しても、Vibeからは削除されず、次回同期したときに自分のデスクトップに元どおり再び同期されます。

この機能を使えるようにするには、Vibe管理者がこの機能を有効にしなければなりません。管理者がこの機能を有効にする方法については、『Micro Focus Vibe 4.0.5 Administration Guide (Micro Focus Vibe 4.0.5管理ガイド)』の「Providing File Access and Editing for Vibe Users (Vibeユーザにファイルアクセスと編集を提供)」を参照してください。

1.0 サポートされる環境

Vibe Desktop 4.0.5 for Windowsを使用するには、ご使用のソフトウェアが以下の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • Windows 8.1、または10 (32ビットまたは64ビット)

  • Micro Focus Vibe 4以降(HTTPS設定済み)

2.0 はじめに

2.1 同期の理解

同期が実行されるタイミング

同期はVibe管理者が指定した間隔で実行されます。デフォルトは15分ごとです。

スケジュール設定された同期まで待たずに、手動でファイルを同期することもできます。詳細については、ファイルの手動同期を参照してください。

同期されるフォルダ

デフォルトでは、自分のパーソナルワークスペース内のファイルフォルダおよびフォトアルバムフォルダにあるファイルのみが同期されます。

チームとお気に入りの場所の同期に説明されている方法で、自分のチームまたは追跡されている場所内のファイルフォルダおよびフォトアルバムフォルダにあるファイルが同期されるように簡単に設定できます。

自分のパーソナルワークスペース、チームワークスペース、または追跡されている場所内の他のタイプのVibeフォルダ(ブログフォルダやWikiフォルダなど)が同期されるように設定することも可能です。この方法については、同期対象のフォルダの設定を参照してください。

サポートされているアクション

ドキュメントに対して以下のいずれかのアクションを実行すると、そのアクションはユーザのコンピュータのファイルシステムとVibeサーバとの間で同期されます。

  • ドキュメントおよびフォルダの作成

  • ドキュメントおよびフォルダの変更

  • ドキュメントおよびフォルダの移動

  • ドキュメントおよびフォルダの名前変更

  • ドキュメントおよびフォルダの削除

    削除する権限を持っている場合、Vibe Desktopから削除するドキュメントおよびフォルダはサーバからも削除されます。

2.2 Vibe Desktopのダウンロードおよびインストール

  1. パーソナルワークステーション上で、Novell製品ダウンロードWebサイトからVibe Desktopをダウンロードします。

  2. 使用するオペレーティングシステムが32ビットか64ビットかに応じて、ダウンロードしたMicroFocusVibeDesktop-x86-4.0.5.msi ファイルかMicroFocusVibeDesktop-x64-4.0.5.msiファイルを実行します。

  3. 次へをクリックします。

  4. ライセンス契約に同意して、[次へ]をクリックします。

  5. Vibe Desktopのインストール場所を変更するか、デフォルトの場所を受け入れて[次へ]をクリックします。

  6. インストール]をクリックします。

  7. インストールが完了したら、[完了]をクリックして、 Vibe Desktopの初期設定に進みます。

2.3 Vibe Desktopの初期設定

Vibe Desktopのダウンロードおよびインストールに説明されている方法でVibe Desktopを初めてダウンロードしてインストールした後に、初期設定のプロンプト画面が表示されます。この処理には、アカウント情報の入力、同期するワークスペースおよびフォルダの選択、およびユーザのコンピュータのファイルシステムで情報を保管する場所の選択が含まれます。

  1. 開始]をクリックして、Vibe Desktopの設定を開始します。

  2. アカウント]セクションに、以下の情報を指定します。

    ユーザ名: Vibeサイトにログインするときに使用するVibeユーザ名を指定します。

    パスワード: Vibeサイトにログインするときに使用するVibeパスワードを指定します。

    パスワードを記憶する: Vibe Desktopに自分のパスワードを記憶させる場合に、このオプションを選択します。(このオプションは、Vibe管理者によって無効にされている場合があります。)

    サーバURL: ファイルを自分のコンピュータに同期する、VibeサイトのURLを指定します。たとえば、https://vibe.mycompany.comとします。

  3. 次へ]をクリックします。

  4. 同期済みワークスペース]セクションで、[追加]をクリックし、同期するフォルダおよびワークスペースを選択し、[OK]をクリックします。

    デフォルトでは、自分のパーソナルワークスペース内のファイルフォルダおよびフォトアルバムフォルダが同期されます。自分のチームのファイルフォルダおよびフォトアルバムフォルダ、またはお気に入りの場所を、同期の対象として選択することができます。他の種類のフォルダの同期を有効にする方法については、同期対象のフォルダの設定を参照してください。

  5. 次へ]をクリックします。

  6. 一般]セクションに、以下の情報を指定します。

    Vibe Desktopフォルダ:参照]をクリックしてVibe Desktopフォルダのインストール場所を変更するか、デフォルトの場所を受け入れます。

    ログイン時にMicro Focus Vibeを開始する: ワークステーション起動時にVibeデスクトップアプリケーションが開始するようにするには、このオプションを選択しておきます。

  7. 次へ]をクリックして選択内容を確認してから、[完了]をクリックします。

    これでVibe Desktopが起動し、[Vibe Desktop]アイコン が通知エリアに表示されます。

3.0 コンピュータからVibeファイルを表示する

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン をダブルクリックします。

    または

    通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[Desktopフォルダを開く]をクリックします。

自分のファイルシステムからVibeフォルダに直接アクセスできます。デフォルトでは、Vibe DesktopはVibeファイルをファイルシステムのVibe Desktopフォルダに同期します。このフォルダは通常Windows上の次の場所にあります。

  • c:\Users\username\Vibe

  • [お気に入り]

デフォルトの場所を変更する方法については、ファイルシステムのVibe Desktopの場所の変更を参照してください。

複数のコンピュータからアクセスできるネットワーク上の場所へは、ファイルを同期しないでください。Vibe Desktopフォルダが複数のコンピュータからのアクセスが可能なネットワーク上の場所にある場合、いずれかのコンピュータからアクセスされたVibeファイルがコンピュータ間でおよびVibeサーバと同期が取れなくなると、同期の問題が発生することがあります。

4.0 ファイルの手動同期

スケジュール設定された同期まで待たずに、Vibeとコンピュータとの間で、ファイルを手動で同期させることができます。同期するファイルは事前に閉じられている必要があります。

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[今すぐ同期]をクリックします。

5.0 Vibe DesktopからブラウザでVibeを起動する

Vibe Desktopを使用してブラウザでMicro Focus Vibeを起動することができます。

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[Web上のVibeにアクセス]をクリックします。

6.0 最近のアクティビティの表示

Vibe Desktopを使用して、最近発生したアクティビティを表示できます。たとえば、Vibeフォルダが同期された日付と時刻や、どのファイルが変更されたかなどを知ることができます。

最近のVibe Desktopアクティビティを表示する:

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[Desktopコンソールを開く]をクリックします。

  2. 最近のアクティビティ]をクリックします。

7.0 システムアラートの表示

Vibe Desktopでは、新しいソフトウェアのアップデート、期限切れパスワード、サーバダウンタイムなど、さまざまなアラートをユーザに知らせる必要が生じることがあります。

システムアラートを表示するには:

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[Desktopコンソールを開く]をクリックします。

  2. システムアラート]をクリックします。

8.0 チームとお気に入りの場所の同期

Vibe Desktopを初めて設定するときに、自分のチームのワークスペースとフォルダ、またはお気に入りの場所を、同期の対象として選択することができます。また、初期設定後いつでも、自分のチームのファイルおよびお気に入りの場所を同期するようVibe Desktopを設定することができます。

お気に入りのワークスペースおよびフォルダを同期する前に、同期するワークスペースおよびフォルダが、Vibeでお気に入りとして追加されていることを必ず確認してください。ワークスペースまたはフォルダをお気に入りとして追加する方法については、『Micro Focus Vibe 4.0ユーザガイド』の「お気に入りの場所の追加」を参照してください。

Vibe内の自分のチームおよびお気に入りの場所を自分のコンピュータに同期する:

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[Desktopコンソールを開く]をクリックします。

  2. 同期済みワークスペース]をクリックして、現在同期対象となっているワークスペースを表示します。

  3. 追加]をクリックします。

  4. マイチーム]または[お気に入り]を選択してから、コンピュータに同期するワークスペースまたはフォルダを選択します。

    デフォルトでは、ファイルフォルダおよびフォトアルバムのみを同期することができます。デフォルトでは、それ以外のフォルダタイプを選択することはできません。これらのフォルダを同期する方法については、同期対象のフォルダの設定を参照してください。

  5. OK]をクリックします。

9.0 同期対象のフォルダの設定

9.1 ファイルフォルダおよびフォトアルバムフォルダを同期する

ファイルフォルダとフォトアルバムフォルダ内では各ファイルが固有の名前を持っていることが必須であるため、Vibe Desktopでこれらのフォルダをコンピュータと同期することは簡単です。まだ同期されていないファイルフォルダとフォトアルバムフォルダを同期する方法の詳細については、チームとお気に入りの場所の同期を参照してください。

9.2 ミラーリングされたファイルフォルダおよびマイクロブログフォルダの同期

ミラーリングされたファイルフォルダおよびマイクロブログフォルダの同期は、このリリースのVibe Desktopではサポートされていません。

9.3 その他のすべてのフォルダタイプの同期

一部のタイプのVibeフォルダ(ブログフォルダやWikiフォルダなど)は、Vibe Desktopと同期するために、まずVibeで固有のファイル名を必須にする設定を行う必要があります。それは、これらのタイプのフォルダが、デフォルトでは、単一のフォルダに同じ名前の複数のファイルを追加することを許可しているためです。同じ名前の複数のファイルが入っているフォルダを同期すると、Vibe Desktopで混乱が生じます(Vibe Desktopでそのフォルダを表示すると、フォルダ内にあるファイルのみが表示され、各ファイルが含まれるエントリは表示されません)。

Vibe内のフォルダを編集する権限があれば、ブログフォルダなどのフォルダで固有のファイル名を必須とするように設定できます。このようにフォルダを設定すると、Vibe Desktopでそのフォルダをコンピュータと同期できるようになります。

  1. ブラウザからVibeにアクセスしているときに、Vibe Desktopをサポートするように設定したいフォルダに移動します。

  2. フォルダ名の隣にある[設定]アイコン をクリックして、[フォルダを編集]をクリックします。

  3. ページの最下部あたりにある[このフォルダにアップロードするすべてのファイルが固有の名前を持つように要求する]を選択します。

  4. OK]をクリックします。

10.0 ファイルシステムのVibe Desktopの場所の変更

Vibe Desktopは、デフォルトでは、ファイルシステムのc:\Users\username\Vibeフォルダにインストールされます。

Vibeフォルダには、Vibe Desktopの初期設定に説明されている方法でVibe Desktopの初期設定時に作成したVibeアカウント名と同じ名前のフォルダがあります。このフォルダに、すべての同期ファイルが格納されています。このフォルダにすばやくアクセスするには、コンピュータからVibeファイルを表示するに説明されている手順を行います。

Vibe Desktopの初期設定時に、ファイルシステム上のインストール場所を指定できます。Vibeフォルダの場所は、初期設定後いつでも変更できます。

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックして、[Desktopコンソールを開く]をクリックします。

  2. 一般]をクリックし、[Vibe Desktopフォルダ]フィールドの隣にある[参照]をクリックして、Vibeフォルダを配置するファイルシステム上の新しい場所をブラウズします。

  3. OK]>[適用]の順にクリックします。

11.0 Vibe DesktopのVibeアカウント情報の変更

Vibe Desktopの初期設定時に、アカウント情報とVibeサーバ情報を指定します。Vibe Desktopのアカウント情報およびVibeサーバ情報は、初期設定後いつでも変更できます。

  1. 通知エリアの[Vibe Desktop]アイコン を右クリックします。

  2. Desktopコンソールを開く]をクリックします。

  3. [Micro Focus Vibe Desktopコンソール]ダイアログボックスの[アカウント]をクリックします。

  4. 次の情報を指定します。

    ユーザ名: Vibeサイトにログインするときに使用するVibeユーザ名を指定します。

    パスワード: Vibeサイトにログインするときに使用するVibeパスワードを指定します。

    パスワードを記憶する: Vibe Desktopに自分のパスワードを記憶させる場合に、このオプションを選択します。(このオプションは、Vibe管理者によって無効にされている場合があります。)

    サーバURL: ファイルを自分のコンピュータに同期する、VibeサイトのURLを指定します。たとえば、https://vibe.mycompany.comとします。

  5. 適用]をクリックします。

12.0 同期問題の理解と解決

ほとんどの同期問題は、Vibeコンソールの[保留中のアクション]セクションから解決できます。さらに調査が必要な問題は、デスクトップログを確認します。

12.1 保留中のアクションの理解

次のいずれかのアイコンで表わされる同期問題が発生することがあります。

: アップロードのエラーがあります。

: アップロードの警告があります。

: ダウンロードのエラーがあります。

: ダウンロードの警告があります。

: アップロードとダウンロードのエラーがあります。

: アップロードとダウンロードの警告があります。

: クライアントはまだファイルのアップロードまたはダウンロードを試行していません。

ドキュメントがダウンロードまたはアップロードされていない理由が分からない場合は、最近のアクティビティの表示に説明されている方法で、最近のアクティビティを表示してください。

12.2 ドキュメントの競合の理解

あるドキュメントが同時に複数の場所から編集されている場合、最初に保存して閉じたファイルのみが元のファイル名で保存され、Vibeにアップロードされます。そのファイルの他のバージョンは、別の名前で保存されて、Vibeにアップロードされます。ファイルのコメントや共有情報がある場合、その情報は元のファイルにのみ保持されます。

たとえば、ユーザAとユーザBが同じ時刻に異なるワークステーションでfile1.docの編集を開始したとします。ユーザAは自分の変更内容を保存してファイルを閉じます。ファイルは元の名前(file1.doc)でユーザAの変更内容が適用されてVibeに保存されます。その後、ユーザBが自分の変更内容を保存してファイルを閉じます。ユーザBのファイルはfile1 (ユーザBの競合コピー - 日付).docに名前が変更されて、Vibeにアップロードされます。その後、ユーザBのデスクトップがユーザAのバージョンのfile1.docをダウンロードしたときに、自分のファイルの名前が変更されていることがユーザBに通知されます。

重要:名前変更されたファイルは、そのファイルを作成したユーザがそのファイルが元々あったフォルダに対して寄稿者権限を持つ場合にのみアップロードできます。たとえば、あるファイルをユーザBと共有しており、ユーザBがそのファイルに対する編集者権限しか持っていない(寄稿者権限を持っていない)場合、ファイルが名前変更された後、そのファイルをVibeにアップロードすることはできません。

12.3 Vibe DesktopアプリケーションのVibeログファイルの表示

ファイルが期待通りにワークステーションにダウンロードされていない、または他の予期しない動作が起きている場合は、vibedesktop.logファイルから詳細情報を調べることができます。

  1. Windowsエクスプローラを開きます。

  2. Windowsエクスプローラのアドレスバー(エクスプローラウィンドウの上部に現在の位置のパンくずビューが表示されるフィールド)に、次のアドレスを入力するか貼り付けます。

    %USERPROFILE%\Local Settings\Application Data\Novell\Vibe Desktop
  3. Vibe Desktopフォルダで、vibedesktop.logファイルを開きます。

13.0 Micro Focus Vibe Desktopのアンインストール

ベータ版のVibe Desktopからアップグレードしており、今回のリリースをインストールする場合、製品バージョンをインストールする前にVibe Desktopをアンインストールすることを推奨します。以下のセクションに示されている手順を行って、Vibe Desktopを完全にアンインストールしてください。

13.1 WindowsコントロールパネルからVibe Desktopをアンインストールする

  1. スタート]アイコンをクリックして、[コントロール パネル]をクリックします。

  2. プログラム]>[プログラムのアンインストール]の順にクリックします。

  3. Micro Focus Vibe Desktop]>[アンインストール]の順に選択します。

13.2 Vibeディレクトリの削除

Vibeディレクトリは次の場所にあります。

UserProfile\AppData\Local\Novell\Vibe

13.3 レジストリキーの削除

  1. スタート]ボタンをクリックして、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。

    [ファイル名を指定して実行]が表示されない場合は、[プログラムとファイルの検索]フィールドに「Run」と入力して、Enterキーを押します。

  2. regedit」と入力して、[OK]をクリックします。

  3. 以下のレジストリキーがある場合は削除します。

    • \\HKEY_CURRENT_USER\Software\Novell\Vibe Desktop

    • \\HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Novell\Vibe Desktop

13.4 資格情報の削除

メモ:資格情報は、Micro Focus Vibe Add-in for Microsoft Officeと共有されます。Vibe Add-inを実行中は、資格情報を削除しないでください。

  1. 検索]フィールドに、「credential manager」と入力して<Enter>キーを押します。

  2. Novell.Collaboration.Vibeで始まる資格情報を削除します。

14.0 Vibe Desktop FAQ

FAQ (よくある質問と答え)のリストについては、『Micro Focus Vibe Desktop FAQ』を参照してください。

15.0 既知の問題

既知の問題の一覧については、『Micro Focus Vibe Desktop 4.0.5リリースノート』を参照してください。

16.0 保証と著作権

保証と著作権、商標、免責事項、保証、輸出およびその他の使用制限、米国政府の規制による権利、特許ポリシー、およびFIPSコンプライアンスの詳細については、https://www.microfocus.com/about/legal/を参照してください。

Copyright © 2018 Micro Focus