10.1 最初のプライマリサーバから2番目のプライマリサーバへの入れ替え

管理ゾーンの最初のプライマリサーバを、既存の2番目のプライマリサーバ、または新しいサーバに入れ替えることができます。最初のプライマリサーバを、別のホスト名とIPアドレスを持つ新しいサーバに入れ替える場合、同じ管理ゾーン内で新しいサーバにZENworks 10 Managementをインストールする必要があります。その結果、新しいサーバが2番目のプライマリサーバになります。

メモ:このシナリオは、次のプラットフォームの組み合わせでテスト済みです。

  • Windows Server* 2003 (32ビット)からWindows Server 2008 (32ビットt)へ

  • SUSE® Linux Enterprise Server (SLES) 10 (32ビット)からSLES 10 (32ビット)へ

ZENworksレポーティングサーバではテストされていません。

最初のプライマリサーバを2番目のプライマリサーバに入れ替えるには、次の手順に従います。

  1. 最初のプライマリサーバのcontent-repo ディレクトリが、2番目のプライマリサーバに複製されていることを確認します。

    content-repo ディレクトリは、WindowsではZENworks_installation_directory\work\に、Linuxでは /var/opt/novell/zenworks/ディレクトリにあります。

  2. 認証局役割をエクスポートします。

    1. 最初のプライマリサーバの認証局の信頼できるバックアップを作成します。

      認証局のバックアップ方法の詳細は、セクション 9.3, 認証局のバックアップを参照してください。

      重要:zman certificate-authority-exportコマンドに-dオプションを指定し、ローカルサーバの認証局役割を削除します。

    2. バックアップした認証局を2番目のプライマリサーバで復元します。

      バックアップした認証局の復元方法の詳細は、セクション 9.4, 認証局の復元を参照してください。

  3. 管理ゾーンレベルのデフォルト最近接サーバルールで、最初のプライマリサーバを移動してサーバリスト内の最後のエントリにします。

    1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]タブをクリックします。

    2. [管理ゾーンの設定]パネルで、[インフラ管理]>[最近接サーバのデフォルトルール]の順にクリックします。

    3. コレクションサーバ]リストで、最初のプライマリサーバの横のチェックボックスを選択し、次に、サーバがリストの最後のエントリになるまで、[下へ移動]をクリックします。

    4. コンテンツサーバ]リストで、最初のプライマリサーバの横のチェックボックスを選択し、次に、サーバがリストの最後のエントリになるまで、[下へ移動]をクリックします。

    5. 設定サーバ]リストで、最初のプライマリサーバの横のチェックボックスを選択し、次に、サーバがリストの最後のエントリになるまで、[下へ移動]をクリックします。

    6. OK]をクリックします。

  4. (条件付き)追加の最近接サーバルールが設定されている場合は、それらのルールから最初のプライマリサーバを削除します。

    1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]タブをクリックします。

    2. [管理ゾーンの設定]パネルで、[インフラ管理]>[最近接サーバルール]の順にクリックします。

    3. 最近接サーバルールを選択後、[編集]をクリックします。

      [Rule Construction(ルール構築)]ダイアログボックスが表示されます。

    4. コレクションサーバ]リストで、最初のプライマリサーバの横のチェックボックスを選択し、次に、[削除]をクリックします。

    5. コンテンツサーバ]リストで、最初のプライマリサーバの横のチェックボックスを選択し、次に、[削除]をクリックします。

    6. 設定サーバ]リストで、最初のプライマリサーバの横のチェックボックスを選択し、次に、[削除]をクリックします。

    7. OK]を2回クリックします。

  5. 管理ゾーン内のすべてのデバイス(プライマリサーバ、サテライト、および管理対象デバイス)を更新して、それらが新しい最近接サーバルールを取得するようにします。

  6. (条件付き)次のシナリオでデータベースを別なデバイスに移動します。

    • 内部ZENworksデータベース(組み込みSybase SQL* Anywhere)を使用している。

    • 最初のプライマリサーバをホストしているデバイス上にインストールされた外部データベースを使用しており、プライマリサーバのアンインストール後はデバイスを使用する予定がない。

    データベースを別なデバイスに移動するには、次の手順に従います。

    1. (条件付き)外部データベースを使用している場合、データベースの信頼できるバックアップがあることを確認します。

    2. データベースの資格情報を取得します。

      内部データベースの資格情報を取得するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

      zman dgc -U administrator_name -P administrator_password

      または

      zman database-get-credentials -U administrator_name -P administrator_password

      外部データベースの資格情報を取得するには、データベース管理者にお問合せください。

    3. 最初のプライマリサーバからデータベース役割を削除します。

      1. データベースにログインします。

      2. SQLエディタで、次のSQLクエリを実行して最初のプライマリサーバのデータベース役割エントリをzZENServerRoles表から削除します。

        delete from zZENServerRoles where Roles=‘Database’;
        
      3. SQLエディタで、次のSQLコマンドを実行します。

        commit;
        
    4. データベースが最初のプライマリサーバのデバイスと同じデバイスにインストールされている場合は、そのデータベースを移動します。

      内部Sybase: 内部Sybaseデータベースから外部Sybaseデータベースにデータを移動する方法の詳細は、セクション 21.5, 組み込みSybaseデータベースから外部Sybaseデータベースへのデータの移動を参照してください。

      外部Sybase: 外部Sybaseデータベースから別の外部Sybaseデータベースにデータを移動する方法の詳細は、セクション 22.1, ある外部Sybaseデータベースから別の外部Sybaseデータベースへデータを移動するを参照してください。

      MS SQL: 新しいMS SQLデータベースにデータを移動する方法の詳細は、MS SQLのマニュアルを参照してください。後からセクション 22.2, 別のMS SQLデータベースから移動されたデータが含まれている新しいMS SQLデータベースを指すように、ZENworksサーバを設定するに記載の手順を実行してください。

      Oracle: Oracleデータベースから別のOracleデータベースにデータを移動する方法の詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。後からセクション 22.3, 別のOracleデータベースから移動されたデータが含まれている新しいOracleデータベースを指すように、ZENworksサーバを設定するに記載の手順を実行してください。

  7. 最初のプライマリサーバの下のすべてのサテライトを[サーバの階層]から削除します。

    ZENworksコントロールセンターに一覧表示されているサーバ階層からサテライトを削除する方法の詳細は、セクション 6.3, サーバ階層からのサテライトの削除を参照してください。

  8. サーバプロンプトで次のコマンドのいずれかを入力して、最初のプライマリサーバをリタイアします。

    zman zsd primary_server_object_name

    または

    zman zenserver-delete primary_server_object_name

    zmanの詳細については、サーバのzmanマニュアル(man zman)ページを表示するか、『zman(1)』の「ZENworks 10 Asset Managementコマンドラインユーティリティリファレンス」を参照してください。

  9. 管理ゾーン内のすべての操作が問題なく機能することを確認したら、最初のプライマリサーバ上のZENworks 10 をアンインストールします。

    ZENworks 10 Management のアンインストールの方法については、『ZENworks 10 Asset Managementインストールガイド』の「ZENworks 10 Asset Management SP2のアンインストール」を参照してください。