切断されたセッションを追跡する機能のしくみ

Novell ZENworks Thin-Client Application Service(ZENTCASサービス)は、新しく開始されたセッションの情報に一致するセッション情報(ユーザ、アプリケーションなど)を持つ切断されたセッションを再び有効にするために、切断されたセッションを追跡します。新しく開始されたセッションは削除されます。必要に応じて、切断されたセッションを追跡し再び有効にすることによって、必要でない新しいセッションが開始されるのを防いだり、切断されたセッションの増加を抑制したり、セッションライセンスを節約したりできます。

ユーザがセッションを切断すると、DeFrameセッションモニタ(deshell.exe)がNovell eDirectoryTMのユーザオブジェクトにセッション情報を記録します。同時に、ZENTCASサービスは、ターミナルサーバのDeFrameサーバオブジェクトにその他のセッション情報を記録します。

約10秒ごとに、ZENTCASサービスは、これら2つのオブジェクトに記録されたセッション情報をチェックし、その情報をサーバの現在のセッションと比較して、切断されたセッションがまだ存在しているかどうか、またはeDirectoryのセッション情報に一致する新しいセッションが開始されたかどうかを確認します。切断されたセッションが削除された場合(リセットされた場合またはタイムアウトになった場合)は、ユーザオブジェクトおよびDeFrameサーバオブジェクトからセッション情報が削除されます。切断されたセッションの情報(ユーザ、アプリケーションなど)に一致する新しいセッションが開始された場合は、新しい接続が削除され、切断されたセッションが再び有効になります。次に、切断されたセッションの情報がユーザオブジェクトおよびDeFrameサーバオブジェクトから削除されます。