ZENTCASサービスの設定項目

ZENTCASサービスでは、次の設定を含むWatchdogの詳細な設定を行うことができます。

ZENTCASの設定は、ターミナルサーバのWindowsレジストリの次のキーに保存されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\ZenTCAS\Config

次の表では個々の設定(値)について説明しています。

データタイプ デフォルト値 再キャッシュ 説明

SettingsRecacheDelaySecs

DWORD

20

Yes

特定のレジストリ設定をZENTCASサービスが再び参照する頻度を指定します。ZENTCASサービスが参照するレジストリ設定は、「再キャッシュ」列の「Yes」エントリによって示されます。

DWThreadSleepMillis

DWORD

20

No

ZENTCASサービスのメインスレッドの無効状態(スリープ状態)が続く時間を制御します。

DSThreadSleepMillis

DWORD

300

No

ZENTCASサービスのディレクトリサービススレッドの無効状態(スリープ状態)が続く時間を制御します。

DSTThreadSleepMillis

DWORD

300

No

ZENTCASサービスの、切断されたセッションを追跡する機能(Disconnected Session Tracking)のスレッドの無効状態(スリープ状態)が続く時間を制御します。

PSThreadSleepMillis

DWORD

300

No

ZENTCASサービスのプライマリWatchdogサーバスレッドの無効状態(スリープ状態)が続く時間を制御します。

LogFileOutputFilter

DWORD

0

Yes

ログファイルに出力する情報の種類を指定します。有効な設定値は次のとおりです。

0 = エラー
1 = エラーおよび警告
2 = すべての情報

zentcaslog.txtというログファイルがc:\winnt\system32\deframeディレクトリに格納されています。

LogFileConvertUni

DWORD

0

Yes

デフォルト値(0)では、ZENTCASサービスがUnicode形式のログファイル生成します。ANSI形式のテキストファイルを生成する場合は1に変更します。

0 = Unicode形式を選択
1 = ANSI形式を選択

LogGetLastError

DWORD

0

Yes

デフォルト値(0)では、ZENTCASサービスのエラーコードとメッセージのみ出力します。Windowsのエラー情報も出力する場合は1に変更します。

0 = ZENTCASサービスのエラーコードとメッセージのみ出力
1 = Windowsエラー情報も出力

AliveCheckDelaySecs

DWORD

30

Yes

プライマリWatchdogサーバが稼動しているかどうかをZENTCASサービス(バックアップのWatchdogサーバとして稼動している場合)が確認する頻度を指定します。

AliveCheckTimeoutSecs

DWORD

10

Yes

プライマリWatchdogサーバが稼動チェックに応答するまでZENTCASサービス(バックアップのWatchdogサーバとして稼動している場合)が待機する時間を指定します。プライマリWatchdogサーバが、指定した時間内に応答しない場合は、バックアップサーバがプライマリサーバに切り替わります。

DSRecacheDelaySecs

DWORD

30

Yes

情報を更新するためにZENTCASサービスがeDirectoryを参照する頻度を指定します。ZENTCASサービスがプライマリWatchdogサーバである場合、ZENTCASサービスは、割り当てられたアプリケーションのリストを更新するためにNovell(R) eDirectoryTMを参照します。ZENTCASサービスがプライマリWatchdogサーバでない場合、ZENTCASサービスは、プライマリまたはバックアップのステータスが割り当てられていないかどうかを確認するためにeDirectoryを参照します。

LoadRequestDelaySecs

DWORD

4

Yes

ZENTCASサービス(プライマリWatchdogサーバとして稼動している場合)がDeFrameTMサーバから負荷情報を要求する頻度を指定します。

注:  この設定はConsoleOneCMで変更できます(DeFrameサーバオブジェクト>[Server Load Configuration]タブ>[Load Config]ページ>[Load Refresh Rate]フィールドの順に選択)。

LoadRequestTimeoutSecs

DWORD

10

Yes

DeFrameサーバがサーバ負荷情報を返すまでZENTCASサービス(プライマリWatchdogサーバとして稼動している場合)が待機する時間を指定します。DeFrameサーバの応答が指定した時間内に返されない場合は、DeFrameサーバの以前の負荷情報が使用されます。

PacketSendTimeoutMillis

DWORD

100

Yes

ソケットまたはIPCを経由してパケットが正常に送信されるまでZENTCASサービスが待機する時間を指定します。

PacketProcessTimeoutMillis

DWORD

100

Yes

データの受信を待っているソケットまたはIPCをZENTCASサービスが保持する時間を指定します。

UseDisconnectedSessionTracker

DWORD

1

Yes

切断されたセッションを追跡するサーバの機能を有効または無効にします。有効な設定値は次のとおりです。

0 = 無効
1 = 有効

DSTSynchronizeSecs

DWORD

10

Yes

ZENTCASサービスの、切断されたセッションを追跡する機能(Disconnected Session Tracking)のスレッドが、セッションを同期化(可能な場合)するためにeDirectoryとサーバセッションをチェックする頻度を制御します。

UseLoadBalancing

DWORD

1

Yes

DeFrameサーバの負荷分散機能を有効または無効にします。有効な設定値は次のとおりです。

0 = 無効
1 = 有効

UseMaxUsersAsLimit

DWORD

0

Yes

ZENTCASサービスが、DeFrameサーバの負荷の値に関わらず、DeFrameサーバの[Maximum Number of Users Setting](ConsoleOne>DeFrameサーバオブジェクト>[Server Load Configuration]タブ>[Load Config]ページの順に選択)の値を、サーバの絶対最大ユーザ数として使用するように指定します。最大ユーザ数に到達すると、DeFrameサーバの負荷の値が非常に大きくなり、DeFrameサーバは優先サーバとして選択されなくなります。有効な設定値は次のとおりです。

0 = 無効
1 = 有効