Preboot Servicesの処理流れ図

次の図(1〜3)は、Preboot Services (PXE)クライアントワークステーションとPreboot Servicesおよびイメージングを実行するサーバ間の処理の流れを示したものです。PXEクライアントワークステーションが電源オンしブートが開始されるところから、そのワークステーションでイメージ作成処理が開始されるまでの処理を含みます。

これらの図は、1つの完全なプロセスを示すために使用されています。3つの図は、それぞれ順番に、ステップ1〜5、6〜11、12〜19を示し、各ステップ番号は図の後に続く表で使用されている番号に対応します。

この例では、DHCPサーバとPreboot Servicesおよびイメージングを実行するサーバは、ネットワーク上の2つの異なったサーバとなっていますが、同一のサーバで実行することもできます。この他に、クライアントワークステーションおよび各サーバはLAN環境に置かれていることが前提となっています。


図1(ステップ1〜5)


図1(ステップ1〜5)

ステップ 説明

1

ワークステーションが電源オンし、ブートを開始します。PXE (BIOS、ネットワークインタフェース、またはPXE-on-Diskブートディスクにより起動)がネットワークにDHCP要求を送信します。DHCP要求にはPXE拡張機能が含まれています。

2

DHCPサーバが、ワークステーションが使用するIPアドレスを返します。このステップは、ステップ3と前後して発生する可能性があります。

3

Proxy DHCPサーバが、Preboot Servicesトランザクションサーバ、Preboot ServicesのTFTPおよびMTFTPサーバの各IPアドレス、およびPreboot Servicesクライアント(dinic.sys)を返します。

Preboot Servicesクライアントには、オペレーティングシステムがロードされる前にワークステーションを使用可能にするプリブートコンポーネントが含まれています。このコンポーネントにより、ワークステーションにオペレーティングシステムがインストールされていない場合でも、ワークステーションが確実にトランザクションサーバにアクセスできるようになります。

4

TFTPまたはMTFTPを使用して、Preboot Servicesクライアント(dinic.sys)がPXEクライアントワークステーションにダウンロードされます。

デフォルトでは、ワークステーションのブート処理を迅速に実行するためにTFTPが使用されますが、環境設定を変更してMTFTPを使用することもできます。詳細については、ZENworks for Desktops Preboot Servicesのインストールとセットアップを参照してください。

ステップ1でPXE-on-Diskブートディスクが使用された場合には、Preboot Servicesクライアントはダウンロードされる必要がなく、このステップは発生しません。

5

Preboot ServicesクライアントがPXEクライアントワークステーションにロードされます。


図2(ステップ6〜11)


図2(ステップ6〜11)

ステップ 説明

6

Preboot Servicesクライアントがワークステーション上のイメージセーフデータを読み取ります。

7

Preboot Servicesクライアントがトランザクションサーバに接続し、サーバの認証を受けますPreboot Servicesクライアントは、トランザクションサーバにワークステーションの情報を送信し、PXEメニューをこのワークステーションに表示する必要があるかどうかの判断を要求します。

8

トランザクションサーバは、このワークステーションにPXEメニューを表示する必要があるかどうかを調べるためにzenpxe.nlmをチェックします。

9

Zenpxe.nlmはイメージングプロキシサーバをチェックして、このワークステーションにPXEメニューを表示する必要があるかどうかを判断します。

イメージングプロキシサーバは、ワークステーションオブジェクト、ワークステーションポリシー、またはこのワークステーションに適用されるサーバポリシーのPXEメニュー設定を確認します。この設定で指定できるのは、表示しない、常に表示する、ワークステーションのブート時に特定のキーが押されたときのみ表示する、です。

10

イメージングプロキシサーバがPXEメニュー設定についての情報をトランザクションサーバに送信します。

11

トランザクションサーバはPXEメニュー設定についての情報をPreboot Servicesクライアントに送信します。


図3(ステップ12〜19)


図3(ステップ12〜19)

ステップ 説明

12

PXEメニューがワークステーションに表示される設定の場合には、TFTPまたはMTFTP経由でワークステーションに送信され、表示されます。

ユーザはPXEメニューから項目を選択できます。ユーザが自動モードまたは診断モードでの継続を選択した場合、Preboot Services処理はステップ13に進みます。ユーザがこの他の項目を選択した場合には、Preboot Services処理は継続されません。

PXEメニューをワークステーションに表示しない設定の場合(または特定のキーを押す必要があったのに押さなかった場合)には、Preboot Services処理のこのステップは省略されステップ13に進みます。

13

Preboot Servicesクライアントが、このワークステーションに指定されたイメージ作成処理があるかどうかを確認するために、トランザクションサーバに要求を送信します。

14

トランザクションサーバは、このワークステーションに指定されたイメージ作成処理があるかどうかを確認するために、zenpxe.nlmをチェックします。

15

Zenpxe.nlmは、このワークステーションに指定されたイメージ作成処理があるかどうかを確認するために、イメージングプロキシサーバをチェックします。

イメージングプロキシサーバは、属性、マルチキャストセッション、およびイメージ作成ルールに対する一部のチェックしか実行しません(イメージ作成処理に対するより綿密なチェックは、ワークステーションがLinuxをブート後、イメージングエンジンによって実行されます)。

16

イメージングプロキシサーバは、このワークステーションに指定されたイメージ作成処理についての情報をトランザクションサーバに送信します。

17

トランザクションサーバは、このワークステーションに指定されたイメージ作成処理についての情報をPreboot Servicesクライアントに送信します。

18

Preboot ServicesクライアントはTFTPサーバにアクセスし、ZfD Workstation Imaging (Linux)環境(linux.1、linux.2、およびloadlin.exe)のブートに必要なファイルをダウンロードします。

19

ワークステーションはZfDイメージング環境をブートし、イメージ作成処理に進みます。

イメージの作成が完了すると、Preboot Servicesクライアントはステップ13に戻り、他のイメージ作成処理がないかどうかを確認します。