Imaging Agentはワークステーション上のWindowsブート手順の拡張機能です。これはネットワーク通信が確立される前に実行されます。Imaging Agentにより、次が可能になります。
既存のWindowsワークステーションにImaging Agentをインストールすると、ワークステーションに特有の特定のデータ(IPアドレス、コンピュータ名など)が再イメージの影響を受けないハードディスク領域に保存されます。ワークステーションの再イメージング後にWindowsを再起動すると、エージェントにより、イメージセーフ領域からデータが復元され、ワークステーションが以前と同じIDを使用してネットワーク上で通信できるようになります。
新しいワークステーション(Windowsオペレーティングシステムのないもの)の場合は、ネットワークIDが確立されていません。このようなワークステーションについては、NDSまたはNovell(R) eDirectoryTMのポリシーでネットワークID情報を定義し、ワークステーションが最初にWindowsイメージを受信した時点にそれを適用することができます。この場合は、ワークステーションにはWindowsイメージ(Imaging Agentを含む)が適用され、NDSまたはeDirectoryのポリシーがハードディスクのイメージセーフ領域に書き込まれます。ワークステーションが再起動されると、Imaging Agentがイメージセーフ領域からデータを読み込み、それをWindowsインストールに適用するため、自動的にワークステーションのネットワークIDが確立されます。
ワークステーションにImaging Agentをインストールする前には、Imaging Agent構成ファイルはイメージングサーバ上にインストールされているZfDのzenworks\imagingフォルダ内にあります。ワークステーションにインストールされてからのImaging Agentの保存場所は、WindowsシステムフォルダまたはWindowsがインストールされているドライブのnovell\zenisになります。
Windows起動時に毎回Imaging Agentが自動的に実行されるようにImaging Agentをインストールする方法については、イメージングを行うためのワークステーションのセットアップの手順に従ってください。
Imaging Agentがイメージセーフ領域に対し保存(またはこれから復元)するデータには、次があります。
新しいWindows NT/2000/XPベースイメージを受信したばかりのワークステーションの場合、エージェントは、前述のデータの復元だけでなく、セキュリティID(SID)のすべてのインスタンスを検索および変更します。これにより、同じイメージを受信する可能性のあるその他のワークステーションとは異なる独自のSIDをワークステーションに持たせることができます。
重要: Imaging Agentでは、Windows NT/2000/XPのドメイン情報は復元されません。ワークステーションのドメインを変更してからイメージを復元すると、ワークステーションは、新しいイメージに埋め込まれているドメインを受信します。