コンテナパッケージ内の検索ポリシー

コンテナパッケージには、1つの検索ポリシーのみが含まれています。検索ポリシーは、ツリー内で有効なポリシーを検索する範囲を制限するために使用します。

検索ポリシーには次の利点があります。

検索ポリシーは、コンテナと関連付けられているポリシーパッケージを検索します。検索ポリシーを有効にするには、任意のコンテナに関連付けるだけで済みます。検索ポリシーを関連付けたコンテナは、検索の開始場所になります。

検索の開始場所から上下方向に、検索範囲として含めるレベル数を指定することができます。

数値 説明

0

検索範囲を選択されたレベルに制限します。

1

選択されたレベルの1つ上のレベルまで検索します。

たとえば、サーバのペアレントコンテナを選択した場合は、ペアレントレベルの1つ上のレベルまで検索されます。

-1

選択されたレベルの1つ下のレベルまで検索します。

たとえば、[Root]を選択した場合に「-1」を指定すると、[Root]の1つ下のレベルまで検索されます。

検索ポリシーが有効になっていない場合は、デフォルトでは、ペアレントコンテナから[Root]まで毎時検索を行うように設定されています。ツリーの情報に向かって[Root]に至るまでの各コンテナがチェックされ、それぞれのコンテナに関連付けられているポリシーパッケージが検索されます。

デフォルトの検索ポリシーは、ユーザオブジェクトまたはワークステーションオブジェクトに関連付けられているポリシーパッケージをチェックしてから、そのオブジェクトが属しているグループやコンテナについてチェックします。

デフォルトの検索順は、[Object]、[Group]、[Container]、[Root]の順ですが、この順序は変更できます。また、これらの検索場所を1つに限定することも可能です。たとえば、検索順を[Object]、[Container]、[Root]と設定することによって、グループオブジェクトを検索対象から外すことができます。

また、検索範囲を[Root]までではなく、関連付けられているコンテナ内に限定することによって、不要なLANトラフィックの発生を防ぐこともできます。

あるオブジェクトに関連付けられているポリシーパッケージを表示する場合、ZfDでは、表示するポリシーパッケージを検索するために、ツリーの[Root]に至るまでに存在する次のオブジェクトが次の順序で確認されていきます。

最初に見つかった有効なポリシーパッケージが使用されます。

検索ポリシーは、他のポリシーを検索するために必要です。検索ポリシーは、コンテナレベルにセットアップしてください。ネットワークトラフィックを最小限に抑えるために、必要に応じて任意の数の検索ポリシーをセットアップできます。

検索ポリシーをセットアップする:

  1. ConsoleOneで、コンテナパッケージを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Enabled]列の下にある検索ポリシーのチェックボックスを選択します。

    この操作により、ポリシーが選択されると同時に有効になります。

  3. [Properties]をクリックします。

    [Search Level]ページが表示されます。

  4. 検索範囲を選択します。

    [Root]: ツリーのルートまで検索します。

    [Object Container]: サーバ、ユーザ、またはワークステーションオブジェクトのペアレントコンテナまで検索します。

    [Associated Container]: 関連付けられたコンテナまで検索します。このレベルは、パーティションに代わってZfD 4で新たに導入された機能です。旧バージョンのZfDからアップグレードした場合で、検索ポリシー内でパーティションを使用するときは、コンテナパッケージがパーティションルートにのみ関連付けられていることを確認してください。

    [Selected Container]: 選択されたコンテナまで検索します。

  5. [Selected Container]を選択した場合は、コンテナを参照して選択します。

  6. 検索範囲を制限するには、次のような数値を指定します。

    数値 説明

    0

    検索範囲を選択されたレベルに制限します。

    1

    選択されたレベルの1つ上のレベルまで検索します。

    たとえば、サーバのペアレントコンテナを選択した場合は、ペアレントレベルの1つ上のレベルまで検索されます。

    -1

    選択されたレベルの1つ下のレベルまで検索します。

    たとえば、[Root]を選択した場合に「-1」を指定すると、[Root]の2つのレベルまで検索されます。

    -25〜25の任意の数を指定できます。

  7. [Search Order]タブをクリックし、ポリシーの検索順序を指定します。

    必要に応じて、方向キー、[Add]ボタン、および[Remove]ボタンを使用して検索順序を変更します。

  8. [Refresh Interval]タブをクリックし、ポリシーをリフレッシュする頻度を指定します。

    デフォルトでは1時間に一度リフレッシュされます。両方の時間増分を「0」に設定すると、ポリシーはリフレッシュされません。

  9. [OK]をクリックします。

  10. [Associations]タブ>[Add]の順にクリックします。

  11. 検索ポリシーに関連付けるコンテナオブジェクトを参照して選択します。

  12. 作業が終了したら、[OK]をクリックします。