レポート機能を使用するためのアプリケーションの設定

Application Launcherでは、どのレポーティング方法(データベース、SNMPトラップ、またはログファイル)をアプリケーションに使用するか、およびアプリケーションのどのようなイベントをレポートするかについての情報が必要です。この情報は、アプリケーションオブジェクトの[Reporting]ページ([Common]タブ)から入力できます。

  1. ConsoleOneで、レポート機能を設定するアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Common]タブ>[Reporting]の順にクリックします。


    [Reporting]ページ

  3. 次のフィールドに情報を入力します。

    [Events]: レポート対象にするイベント(起動、配布、フィルタ処理、アンインストール、キャッシュ、プロセスの終了)、およびイベントの送信先(データベース、SNMPトラップ、ログファイル、XML)を選択します。必要に応じて、イベントを複数の場所に送信することもできます。たとえば、データベースとログファイルの両方に送信できます。次の表で、イベントと送信先について説明します。

    イベント 説明

    [Launch Success]

    ユーザがアプリケーションオブジェクトをダブルクリックし、Application Launcherがアプリケーションを正常に起動した場合に発生します。

    [Launch Failure]

    ユーザがアプリケーションオブジェクトをダブルクリックし、Application Launcherがアプリケーションを起動できなかった場合に発生します。

    [Distribution Success]

    Application Launcherがワークステーションをアプリケーションに対応するように正常に変更したときに発生します。変更内容としては、ファイルのインストール、設定(レジストリ、INIなど)の変更、ショートカットの作成などがあります。

    [Distribution Failure]

    Application Launcherがワークステーションをアプリケーションに対応するように変更できないときに発生します。変更内容としては、ファイルのインストール、設定(レジストリ、INIなど)の変更、ショートカットの作成などがあります。

    [Uninstall Success]

    Application Launcherがワークステーションからアプリケーションを正常にアンインストールしたときに発生します。

    [Uninstall Failure]

    Application Launcherがワークステーションからアプリケーションをアンインストールできないときに発生します。

    [Cache Success]

    Application Launcherがワークステーションのキャッシュにアプリケーションを正常に入れたときに発生します。

    [Cache Failure]

    Application Launcherがワークステーションのキャッシュにアプリケーションを入れることができないときに発生します。

    [Filter (Icon Hidden)]

    アプリケーションオブジェクトのシステム要件をワークステーションが満たしていない(アプリケーションオブジェクト>[Availability]タブ>[System Requirements]ページ)場合に、システム要件の[Show Application Icon Even If Criteria Are Not Met]オプションが[False]に設定されていることが原因で、Application Launcherがアプリケーションオブジェクトをワークステーションに表示できないときに発生します。アプリケーションオブジェクトのアイコンは、ワークステーション上では隠されて(非表示になって)います。

    [Filter (Icon Shown)]

    Application Launcherが無効(灰色表示)のアプリケーションオブジェクトのみをワークステーションに表示できる場合に発生します。この現象は、ワークステーションがシステム要件を満たしていない(アプリケーションオブジェクト>[Availability]タブ>[System Requirements]ページ)場合に、システム要件の[Show Application Icon Even If Criteria Are Not Met]オプションが[True]に設定されていることが原因で発生します。無効なアイコンを右クリックしてから[Details]をクリックすると、どのシステム要件が満たされていないのかを確認することができます。

    [Process Termination]

    ユーザまたはApplication Launcherがアプリケーションを終了するときに発生します。

    送信先 説明

    データベース

    Application Launcherは、任意のODBC互換データベース(たとえばZfDに付属のSybaseデータベース)にイベントを書き込むことができます。データベースを使用するには、次の処理を実行する必要もあります。

    • Application Managementのレポート機能に使用できるように、ZENworks(R)データベースオブジェクトを作成します。yインベントリのレポート機能に使用するデータベースオブジェクトと同じものは使用できません。
    • 必要に応じて、Service Location Packageを作成します。データベースに送信するレポートがあるユーザまたはワークステーションのコンテナにSLPを関連付けます。
    • SLPのZENworksデータベースポリシーを有効にします。
    • ZENworksデータベースポリシーをZENworksデータベースオブジェクトと関連付けます。
    • ユーザが適切なODBCデータベースドライバをインストールおよび設定していることを確認します。
    • データベースレポート機能の設定が完了したら、あらかじめ定義されているレポートを使用して特定のアプリケーションイベントに関する情報を確認することができます。レポートにアクセスするには、Application Managementレポート用に作成したZENworksデータベースオブジェクトを右クリックし、[Reporting]をクリックします。

    SNMPトラップ

    Application Launcherは、任意のSNMP管理コンソールにSNMPトラップを送信できます。SNMPトラップを使用するには、Service Location PackageでSNMPトラップターゲットポリシーを有効にする必要があります。最初にSLPを作成する必要がある場合もあります。

    • SNMPトラップターゲットポリシーの適用対象になるユーザまたはワークステーションが配置されているコンテナとService Location Packageを関連付けます。
    • トラップの送信先としてSNMPトラップターゲット(IPアドレス)を追加します。
    • SNMPトラップを表示する管理コンソールが必要です。

    Iconテキストログファイル

    Application Launcherは、テキストログファイルにイベントを書き込むことができます。後で説明する[Log File Location]フィールドを使用して、ログファイルの場所を指定します。

    IconXML

    Application Launcherは、標準のHTTPプロトコルまたはHTTPSプロトコルを使用して、XMLデータとしてイベントをURLに送信できます。Application Launcherでファイアウォール外部のユーザのためにイベントをレポートする場合は、XMLレポート機能を使用することをお勧めします。

    XMLを使用するには、次の処理も実行する必要があります。

    • SLPに含まれているXML URLポリシーを有効にします。最初にSLPを作成する必要がある場合もあります。
    • XMLデータとして送信するレポートがあるユーザまたはワークステーションのコンテナにSLPを関連付けます。
    • XML処理機能とデータ保存機能が設定済みであることを確認します。たとえば、Application Management ReportingサーブレットとSybaseデータベースを使用している場合は、それぞれが正しくセットアップして設定されていることを確認します。

    [Log File Location]: ログファイルをイベントレポートの送信先として選択した場合は、そのログファイルの場所と名前を入力するか、参照して選択します。ローカルドライブまたはネットワークドライブを指定できます。存在しない場所を入力した場合は、Application Launcherによってその場所が作成されます。パス内で拡張文字を使用しないでください。拡張文字はサポートされていません。

    ネットワーク上の共通の場所にあるファイルにイベントを記録するようにApplication Launcherを設定する場合は、ネットワークディレクトリを作成し、そのディレクトリにあるファイルに対する読み取りと書き込みの権利をユーザに与える必要があります。ログファイル名はアプリケーションごとに設定されるため、各アプリケーション用のログファイルを作成する(アプリケーションオブジェクトごとに異なるログファイル名を指定する)か、全アプリケーションに共通するログファイルを作成する(すべてのアプリケーションオブジェクトに対して同じログファイル名を指定する)ことができます。

    重要:  ユーザが、NetWareまたはWindowsサーバへの書き込みが可能なネットワーククライアント(Novell ClientTMやMicrosoft Client for Networksなど)を持っている場合、またはログファイルの場所としてローカルドライブを指定した場合のみ、ログファイルレポート機能を使用する必要があります。

  4. [OK]をクリックして変更内容を保存します。