Windows 98では、Application Launcherはアプリケーションの管理に必要なすべてのタスクを実行できます。Windows NT/2000/XPではユーザは、Application Launcherがタスクを実行するのに必要な、ワークステーションに対するすべての権限を持っていない場合があります。常に必要な権限を持っているようにするために、Application Launcherは、次の作業を実行する、NAL Serviceと呼ばれるWindowsサービス(nalntsrv.exe)を含んでいます。
配布、キャッシュ、アンインストール: ログインユーザのファイルシステムに対するアクセス権に関係なく、アプリケーションをワークステーションに配布またはキャッシュしたり、ワークステーションからアンインストールできるようにします。たとえば、Windows 2000にログインしているユーザが[Users]グループのメンバーの場合、アプリケーションをワークステーションにインストールするのに必要なファイルシステムとレジストリに対する権限は持っていません。NAL Serviceがシステム空間で実行されている場合には、アプリケーションをインストールすることができます。
起動: ログインユーザのアカウント情報ではなく、システムユーザのアカウント情報に基づいてアプリケーションの起動と実行を設定できるようにします。これにより、ログインユーザの権限に関係なく、アプリケーションにはファイルシステムとレジストリへのフルアクセス権が与えられます。
システムユーザとしてアプリケーションを起動する場合には、保護されたシステムユーザモードと保護なしのシステムユーザモードの2つのセキュリティモードを選択できます。
ユーザがアプリケーションと対話する必要がない(たとえば、サービスパックを適用する)場合には、保護されたシステムユーザモードを使用できます。インタフェースは表示されません。
ユーザがプログラム(たとえば、ワードプロセッサ)と対話する必要がある場合は、保護なしのシステムユーザモードを使用できます。通常のインタフェースが表示されます。