ユーザまたはワークステーションのどちらもeDirectoryで認証されない場合、Application Launcherは切断モードで実行されます。ユーザの認証は、ユーザがNovell ClientTMまたはZfD Middle Tier Serverを介してeDirectoryにログインした場合に必ず行われます。ワークステーションの認証は、1)ワークステーションがワークステーションeDirectoryオブジェクトとしてインポートされた場合、および2) Workstation Managerがインストールされていて、認証を実行できる場合のみ行われます。
Application Launcherが切断モードで実行されていることを判定するには、次のような方法があります。
[File]メニュー: Application Window、Application Explorerウィンドウ、およびApplication Browserウィンドウの[File]メニューには、[Work Offline/Work Onlin]オプションが含まれています。Application Launcherが切断モードの場合には、[Work Online]が表示されます。
![[File]メニューに[Work Online]オプションが表示されたApplication Explorerウィンドウ](../graphics/zfd_am_al_wo_a.gif)
Application Explorer: Application Explorerのデスクトップアイコンが変化します。次の左側のアイコンは、接続モードを表しています。右側のアイコンは、切断モードを表しています。

さらに、Application Explorerのシステムトレイアイコンも変化します。次の左側のアイコンは、接続モードを表しています。右側のアイコンは、切断モードを表しています。

切断モードでは、Application Launcherは、ワークステーションのローカルドライブ上のNALキャッシュからアプリケーション情報を読み込みます。ワークステーションに配布されたり、NALキャッシュディレクトリに強制的にキャッシュされているアプリケーションは、引き続きワークステーションに表示されます。NALキャッシュは切断モードの重要なコンポーネントです。まだ目を通していない場合は、Novell Application Launcherキャッシュの管理の説明を参照してください。
ユーザのみまたはワークステーションのみがeDirectoryに認証される場合があります。その場合、Application Launcherは、あるアプリケーション情報がないかeDirectoryを読み取り、別のアプリケーション情報がないかNALキャッシュを読み取ります。
たとえば、ユーザがワークステーションにログインして、eDirectoryに認証されないとします。ワークステーションはワークステーションオブジェクトとしてインポートされていて、Workstation Managerがインストールされています。このワークステーションはWorkstation Managerが認証を行うことができる企業ファイアウォールの内部に置かれています。Application Launcherは起動すると、ユーザに関連付けられたアプリケーションがないかNALキャッシュを読み取ります。しかし、ワークステーションは認証されているので、NALキャッシュに保存された、ワークステーションに関連付けられたアプリケーション情報を無視して、eDirectoryからその情報を取得します。
切断モードの指標(上記参照)によって、ユーザまたはワークステーションのどちらかが認証されている場合、Application Launcherは常に接続モードとして表示されます。ユーザとワークステーションのどちらも認証されない場合、またはユーザが[Work Offline]オプション(次を参照)を使用して、Application Launcherを強制的に切断モードにした場合のみ、Application Launcherは切断モードとして表示されます。
Application Launcherには、ユーザがeDirectoryに認証されていても、Application Launcherを強制的に切断モードにできる[Work Offline]オプションが含まれています。[Work Offline]を使用すると、Application Launcherはアプリケーション情報がないか、eDirectoryではなく、ワークステーションのNALキャッシュディレクトリの読み取りを開始します。対応する[Work Online]オプションを使用して、接続モードに戻ることができます。
アプリケーションオブジェクトの作成時に、アプリケーションは切断可能として自動的に設定されます。切断可能なアプリケーションをワークステーションに配布したり、強制的にキャッシュした後は、ユーザがeDirectoryから切断されても、Application Launcherは引き続きアプリケーションオブジェクトアイコンを表示します。ユーザがアプリケーションオブジェクトアイコンをダブルクリックすると、Application Launcherはアプリケーションを起動しようとします。
アプリケーションが切断可能として指定されていない場合には、ユーザがeDirectoryから切断されると、Application Launcherはアプリケーションオブジェクトアイコンを表示しなくなります。
切断されたワークステーションで実行できるアプリケーションは、切断可能と設定されたものだけです。ネットワークリソースに依存するアプリケーションは、ネットワークリソースが使用できなくなった場合には切断可能として設定できません。次のようなアプリケーションがこれに相当します。