ZENworksは、より堅牢で柔軟なアーキテクチャの採用を目指しているため、ZENworksサーバソフトウェアがインストールされるLinuxプライマリサーバにDockerとDocker Composeをインストールする必要があります。
Dockerバージョン: ZENworksプライマリサーバソフトウェアがインストールされるサーバにDocker v19.x以降をインストールする必要があります。
Docker Composeバージョン: ZENworksプライマリサーバソフトウェアがインストールされるサーバにDocker Compose v1.28.x以降をインストールする必要があります。
メモ:DockerがZENworksプライマリサーバにインストールされると、内部IPアドレスが生成されます。ZENworks 2020 Update 2より前のZENworksプライマリサーバは、最近接サーバルールを生成中にこれらのIPアドレスを除外しません。その結果、管理対象デバイスがサーバの内部IPアドレスを使用してZENworksプライマリサーバと通信しようとすると、タイムアウトになり、プライマリサーバとの通信とデータの共有に遅延が発生します。この問題は、内部IPアドレスが最近接サーバルールで除外されるため、ZENworks 2020 Update 2で解決されています。したがって、ZENworks 2020 Update 2にアップグレードする直前に、ZENworksプライマリサーバにDockerをインストールすることをお勧めします。
このセクションの詳細な手順により、最新バージョンのDockerをダウンロードできます。
Suse Customer Centerに登録した後、プライマリサーバのオペレーティングシステムバージョンの登録キーを生成し、デバイスをSuse Customer Centerに登録します。
YaSTを起動します。
[Adminstrator Settings (管理者の設定)]ウィンドウで、ソフトウェア>Software Repositories (ソフトウェアリポジトリ)を選択します。
追加をクリックして、Add On Product (製品に追加)ダイアログボックスを開きます。
Extensions and Modules from the Registration Server... (登録サーバから拡張機能とモジュール...)を選択します。次へをクリックします。
Available Extensions and Modules (使用可能な拡張機能とモジュール)リストから、プラットフォームバージョンに基づいて、次のコンテナモジュールのいずれかを選択します。次へをクリックして、ウィザードを完了します。モジュールとそのリポジトリがシステムに追加されます。
SLES 12 SP3、SLES 12 SP4、SLES 12 SP5: Containers Module 12 x86_64
SLES 15: Containers Module 15 x86_64
SLES 15 SP1: Containers Module 15 SP1 x86_64
Linuxの端末で、次のコマンドを実行して、Dockerパッケージをインストールします。
$ sudo zypper install docker
メモ:zypper install dockerコマンドでDockerをインストールできない場合は、次のコマンドを実行して、コンテナモジュールがリポジトリに追加されているかどうかを確認します。
$ sudo zypper ls
コンテナモジュールが追加されていない場合は、次のコマンドを実行して、コンテナモジュールを追加します。
SLES 12 SP3、SLES 12 SP4、SLES 12 SP5の場合:
$ sudo SUSEConnect -p sle-module-containers/12/x86_64
SLES 15の場合:
$ sudo SUSEConnect -p sle-module-containers/15/x86_64
Sles 15 SP1の場合:
$ sudo SUSEConnect -p sle-module-containers/15.1/x86_64
次のコマンドを実行して、Dockerサービスを有効にします。
$ sudo systemctl enable docker.service
次のコマンドを実行して、Dockerサービスを開始します。
$ sudo systemctl start docker.service
次のコマンドを実行して、Dockerが適切にインストールされているかどうかをテストします。
$ docker run hello-world
Hello from Docker!というメッセージが表示される場合は、Dockerが正常にインストールされていることを示します。
Docker Composeをインストールする前に、前のセクションで説明したように、Dockerエンジンがすでにインストールされていることを確認してください。
Linuxの端末で、次のコマンドを実行して、Docker Composeの最新リリース、この場合はDocker Composeバージョン1.28.2をダウンロードします。
$ sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/download/1.28.2/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/local/bin/docker-compose
メモ:サーバがインターネットにアクセスできず、プロキシサーバ経由で通信している場合は、プロキシを使用するようにcurlを設定する方法について、curlのマニュアルページを参照してください。
次のコマンドを実行して、実行許可をバイナリに適用します。
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
メモ:インストール後にdocker-composeコマンドが失敗する場合は、パスを確認してください。/usr/binまたはパスの他のディレクトリへのシンボリックリンクを作成することもできます。
例:
$ sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/bin/docker-compose
次のコマンドを実行して、インストールをテストします。Docker Composeバージョンが表示されます。
$ docker-compose --version
メモ:Docker Composeの最新リリースバージョンは、https://github.com/docker/compose/releasesで公開されています。最新リリースにアップグレードするには、Linuxタブ(https://docs.docker.com/compose/install/)に表示される手順に従います。ただし、Docker Composeを最新バージョンにアップグレードする前に、ZENworksサービスを停止してください。これらのサービスの停止に関する詳細については、「Stopping the ZENworks Services」を参照してください。