1.2 インストールとアップグレード

ZENworksは、より堅牢で柔軟なアーキテクチャの採用とMicro Focus標準との適合を目指しているため、ZENworks 2020 Update 2リリースのインストールとアップグレードプロセスにいくつかの拡張機能が導入されました。このリリースで導入された変更は次のとおりです。

1.2.1 DockerとDocker Composeのインストール

LinuxプライマリサーバにZENworks 2020 Update 2をアップグレードまたはインストールする前に、DockerとDocker Composeをサーバにインストールする必要があります。Dockerの詳細については、https://docs.docker.com/を参照してください。

1.2.2 サーバデータの新しいファイルパスへの移行

Windows、アプライアンス、またはLinuxプライマリサーバでZENworks 2020 Update 2にアップグレードした後で、Novellファイルパスの以前のMSI、RPM、ログ、設定ファイルなどのZENworksサーバデータは、新しいMicro Focusファイルパスに移行されます。

たとえば、Linuxサーバの場合、以前の設定ファイル: /etc/opt/novell/zenworksは、/etc/opt/microfocus/zenworksで利用できるようになります。同様に、Windowsサーバの場合、以前の設定ファイル: C:\Program Files(x86)\Novell\ZENworks\confは、C:\Program Files (x86)\Micro Focus\ZENworks\confで利用できるようになります。

ZENworksエージェント関連のファイルとデータは、古いNovellの場所に保持されます。

1.2.3 ZENworksサーバサービスの名前変更

Windows、アプライアンス、またはLinuxプライマリサーバでZENworks 2020 Update 2にアップグレードした後で、ZENServerサービス、ZENLoaderサービス、ZENJoinProxyサービスなどの特定のZENworksサーバサービスの名前がNovellからMicro Focusに変更されます。たとえば、Linuxサーバの場合、novell-zenserver.serviceは、microfocus-zenserver.serviceに名前変更されます。

1.2.4 新しい環境変数の導入

Windowsサーバの場合、新しい環境変数%ZENSERVER_HOME%が導入され、デフォルト以外のパスのサーバインストール場所も指すようになりました(C:\Program Files(x86)\Micro Focus\ZENworks)。

1.2.5 TLSバージョン

ZENworks 2020 Update 2を新規にインストールした場合、デフォルトでTLS1.2がゾーンで有効になり、4.7より前のMicrosoft .NETバージョンがインストールされたデバイスを登録しようとすると、デバイス登録は失敗します。ただし、エージェントはデバイスにインストールされます。

既存のゾーンをZENworks 2020 Update 2にアップグレードする場合、TLS1.2はデフォルトで有効になりません。ゾーンでTLS1.2を有効にしている場合、一部の機能が期待どおりに機能しない可能性があり、ゾーン内のすべてのデバイスにMicrosoft .NET 4.7をインストールする必要があります。

ゾーンでTLS1.2を有効にしている場合、デバイスを登録するには、デバイスにMicrosoft .NET 4.7がインストールされている必要があります。