Novell ZENworks 11 SP2

2012年3月20日

このReadmeの情報は、サーバまたはワークステーションの包括的なクロスプラットフォーム管理を提供する製品であるNovell ZENworks 11サポートパック2に関係します。

1.0 インストールまたはアップグレードする前に

ZENworks 11 SP2のインストールまたはアップグレードを開始する前に、次のセクションに記載されている情報を確認してください。

この製品には、文書化されていないユーティリティが付属しています。これはNovellサポートが問題の診断または解決を行う際に使用します。

1.1 新機能

ZENworks 11 SP2の新機能または拡張機能に関する詳細については、『Novell ZENworks 11 SP2アップグレードガイド』の「新機能」のセクションを参照してください。

1.2 サポートされているプラットフォームおよびインストール手順

Novell ZENworks 11 SP2インストールガイド』を参照してください。

1.3 アップグレードの前提条件と手順

プライマリサーバ、サテライト、および管理対象デバイスのZENworks 11 SP2へのアップグレードのための前提条件および手順に関する詳細については、『Novell ZENworks 11 SP2アップグレードガイド』を参照してください。

1.4 その他の製品マニュアル

このReadmeは、ZENworks 11 SP2に固有の問題をリストしています。他のすべてのZENWorks 11 SP2のマニュアルについては、Novell ZENworks 11 SP2マニュアルWebサイトを参照してください。

1.5 インストールに関する問題

このセクションでは、ZENworks 11 SP2のインストール時に発生する可能性がある問題について説明します。

1.5.1 Configuration Managementと連携させるには、一部のZENworksパーティションを固定する必要がある

お使いの環境でNovell ZENworks Linux Management - Dellエディションが実行されており、クライアント上にZENworksパーティションを作成している場合、クライアントをZENworks 11 SP2 Configuration Managementにアップデートするためにパーティションをブートすると、パーティションが機能しなくなりアップデートが失敗します。

解決策: 現在の環境にZENworks 11 SP2 Configuration Managementをインストールする前に、Configuration Managementを更新するため、まずスクリプトによるイメージングタスクを作成して、すべてのZENworksパーティションで強制的にそのタスクを実行します。

次のスクリプトを作成して、initrdリソースファイルに含まれる/etc/ZUpudate.sigファイルを修正します。

export PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin:/lbin
mount $ZENDEVICE /mnt/harddisk
cp /mnt/harddisk/boot/loader/initrd /initrd.gz
#make a backup of initrd
cp /mnt/harddisk/boot/loader/initrd /mnt/harddisk/boot/loader/initrd.sav
gunzip /initrd.gz
mount -o loop /initrd /mnt/cdrom
cp /mnt/cdrom/etc/ZUpdate.sig /
dos2unix /ZUpdate.sig
cp /ZUpdate.sig /mnt/cdrom/etc
umount /mnt/cdrom
gzip -v9c /initrd > /mnt/harddisk/boot/loader/initrd
umount /mnt/harddisk

1.5.2 時刻の同期により無効な証明書エラーが発生する

ZENworksのサービスをインストールする前にネットワーク上で時刻を同期していないと、証明書には未来の日付が設定されるため無効と見なされ、無効な証明書エラーが発生します。

解決策: ZENworksサービスをインストールする前に、ネットワーク時刻が同期されていることを確認します。同期の際は必ずZENworksバックエンドサーバを追加してください。

1.5.3 ZENworks Asset Managementがサーバにインストールされている場合、ZENworksサーバの再起動が2回要求される

ZENworks Asset Managementのインストールの完了後、インストーラが最初の再起動を要求します。ZENworks Asset Managementのインストール中にインストールされた可能性がある追加パッケージを削除するため、サーバが再度再起動を要求します。

解決策:ありません。

1.5.4 サーバまたはエージェントのインストールに長時間を要する

仮想マシンにZENworksサーバまたはZENworks Adaptive Agentをインストールする場合、インストールに通常より時間がかかり、ハングしたように見えることがあります。これはVMの作成時に指定したオペレーティングシステムに一致しないVMオペレーティングシステムによって発生する可能性があります。たとえば、VM作成時にゲストOSとしてWindows Vistaを選択したが、実際のゲストオペレーティングシステムがWindows 7である場合などです。

解決策: インストールを完了するための十分な時間を確保します(最大4時間)。

解決策:ハイパーバイザソフトウェアをVMオペレーティングシステムに一致するゲストOSを持つバージョンにアップグレードします。たとえば、Windows 7およびWindows Server 2008 R2 (x64)は、7.0より前のバージョンのVWwareワークステーションまたはESXi 4.0.0 Build 208167以前のバージョンのESX/ESXiではネイティブにサポートされていません。

1.5.5 SSLが有効なユーザソースで設定したユーザを使用してプライマリサーバをインストールできない

ユーザソースで作成した管理者ユーザを使用してプライマリサーバを追加しようとする場合、インストールログファイルに次のメッセージが表示されます。

<Message><MessageID><![CDATA[0000]]></MessageID><MessageString><![CDATA[ConfigureAction failed!: com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.InternalDataModelException:com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.UntrustedCertificateException:com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.UntrustedCertificateException:javax.naming.CommunicationException: simple bind failed:<server:port> [Root exception isjavax.net.ssl.SSLHandshakeException: java.security.cert.CertificateException:No trusted certificate found]

解決策: ZENworks 11 SP2で作成した管理者ユーザを使用する必要があります。SSLが有効なユーザソースで設定したユーザはゾーンにプライマリサーバを追加できない場合があります。

ユーザの作成に関する詳細については、『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』を参照してください。

1.5.6 ZENworksのインストールの終了時に、Preboot Serviceが実行されていないという警告メッセージが表示される

デバイスにZENworks 11 SP2をインストールしているときに、ZENworks 11 SP2 Configuration Management以外の製品を1つ以上有効にするよう選択すると、ZENworksインストーラに次の警告メッセージが表示されます。

  • デバイス上: There appears to be a problem with one or more of the ZENworks components (1つ以上のZENworksコンポーネントに問題がある可能性があります)

  • インストールログログファイル内: Novell ZENworks Preboot Service Installed, but not running (Novell ZENworks Preboot Serviceはインストールされましたが、実行されていません)

デバイスにPreboot Serviceがインストールされていても、ZENworks Configuration Managementがデバイス上で有効になっていない場合、サービスは起動しません。

解決策: このメッセージは無視してください。

1.5.7 LinuxにZENworksをインストール中、EULAページから移動するときに一部の言語オプションが表示されない

コンソールモードでSSHクライアントからLinuxにZENworksをインストールする場合、EULAページから移動するときに、一部の言語オプションが表示されません。これは、SSHクライアントがUTF-8文字をサポートしていないために発生する問題です。

解決策: SSHでのUTF-8文字のサポートを有効にします。

1.5.8 CitrixプロビジョニングサービスのターゲットデバイスにZENworksをインストールできない

Citrixプロビジョニングサービスを使用すると、単一のイメージ(vDisk)を1つ以上の仮想マシン(ターゲットデバイス)にストリーミングできます。ターゲットデバイスにZENworksをインストールすると、インストールに失敗します。これは、ZENworksによりターゲットデバイスのネットワークスタックが変更されるために発生する問題です。ターゲットデバイスがvDiskにアクセスしているときに、ネットワークカードまたはネットワークスタック(ドライバ、設定、状態など)が変更されると、vDiskとの通信が切断され、ターゲットデバイスがクラッシュします(ブルー画面になる)。これは、ZENworks固有の問題ではありません。この問題がVPNソフトウェアなどの製品で発生すると、ネットワークカードまたはネットワークスタックが変更されます。

解決策: ZENworksをvDiskにインストールしてから、ZENworksをターゲットデバイスにプロビジョニングします。

1.5.9 OEMデータベースおよびZENworks 11 SP2が同じマシンにインストールされていると、ZENworksコントロールセンターを起動できない

ZENworks 11 SP2がC:\Program Files以外のディレクトリにインストールされている場合や、OEMデータベースが同じマシンにインストールされている場合、ZENworksコントロールセンターがシステム上で起動しません。

解決策: ZENworks 11 SP2をインストール済みかどうかに応じて、次の手順のいずれかを使用します。

OEMデータベースのインストールは終了したものの、ZENworks 11 SP2をまだインストールしていない場合は、次の手順を使用します。

  1. 環境変数]の[システム変数]セクションで、ZENworks_Homeエントリを削除します。

  2. ZENworksのインストールを開始します。

OEMデータベースとZENworks 11 SP2をインストール済みの場合は、次の手順を使用します。

  1. 環境変数]の[システム変数]セクションで、ZENworks_HomeをZENworksがインストールされた完全なパスに置き換えます。

  2. <ZENworks_Home>\libPath変数の値として追加します。<ZENworks_Home>は、ステップ 1で定義されたパスです。

  3. ZENServerサービスおよびZENLoaderサービスを再起動します。

  4. 約30秒待ち、ZENworksコントロールセンターを起動します。

1.6 アップグレードに関する問題

このセクションでは、ZENworks 11 SP2へのアップグレード時に発生する可能性がある問題について説明します。

1.6.1 ウィルス対策アプリケーションが実行されているデバイスで、システムアップデートが失敗する

アップデートしようとしているデバイスでウィルス対策アプリケーションが実行されている場合は、ZENworks Adaptive Agentのシステムアップデートに失敗する場合があります。

解決策: システムアップデートを展開する前に、ウィルス対策アプリケーションのマニュアルを参照し、除外を許可するように必要な設定変更を行います。

詳細については、Novell Support KnowledgebaseでTID 7007545を参照してください。

1.6.2 ZENworks 11 SP2 Reporting Serverにアップグレードすると、カスタムレポートへのハイパーリンクが機能しない

カスタムレポートで、レポートIDを使用して事前定義レポートを参照するハイパーリンクを追加すると、ZENworks 11 SP2 Reporting Serverへのアップグレード後にハイパーリングが機能しなくなります。

解決策: ZENworks 11 SP2 Reporting Serverへのアップグレード後に、同じ事前定義レポートを参照するようにハイパーリンクを編集する必要があります。この問題を回避するには、ハイパーリンクを追加するときに、レポートIDの代わりにレポート名を使用することをお勧めします。レポート名を使用してハイパーリンクを作成する方法については、『BusinessObjects Enterpriseマニュアル』を参照してください。

1.6.3 Cumulative AgentパッチがインストールされたWindowsサーバでZENworks 11 SP2へのアップグレードを実行しているときに、警告メッセージが表示される

ZENworks Configuration Management 10.3.x、11、または11.1をZENworks 11 SP2にアップグレードしているとき、Cumulative Agentパッチの一部としてコピーされたファイルに関する警告メッセージが表示されます。

Windowsデバイスにファイルをダウンロードすると、ファイルには安全ではないことを示すフラグが設定されます。Windowsの展開プログラムを使用してファイルを展開した場合、展開されたすべてのファイルにフラグが設定されます。

解決策: ZENworks 11 SP2にアップグレードする前に、Cumulative Agentパッチが適用されているサーバ上で各ファイルのブロックを解除します。

1.6.4 Linuxデバイスで、ZENworks 11 SP2のメディアベースのアップグレード中に、LPMSystemUpdateアクションが失敗する

ZENworks 11からZENworks 11 SP2にLinuxデバイスをアップグレードしているとき、LPMSystemUpdateConfigureActionが失敗しエラーが表示されます。

解決策: 次のステップを実行してください。

  1. /opt/novell/zenworks/binにある設定スクリプトファイルに移動します。

  2. ファイルの最終行をXms64m -Xmx256mから-Xms64m -Xmx512mへ変更します。

  3. システムアップデートのログフォルダ(50110100001e69ca2ccb2865b42bf7b3)の名前を変更します。このフォルダには、/var/opt/novell/log/zenworks/system-update/からアクセスできます。

  4. アップグレードをもう一度実行します。

1.6.5 Oracleデータベースを使用するように構成されたサーバ上で、アップグレード前にzdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、エラーメッセージが表示される場合がある

Oracleデータベースを使用するように構成されたサーバ上のスキーマを確認するために、zdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

ERROR     Mismatch in table 'NC_PRODUCT' structure.
Object type: [Trigger] , Object name: [TG_NCPRODUCT_INS_LOCALPRODUCT]
Expected: [Name: TG_NCPRODUCT_INS_LOCALPRODUCT, Table: NC_PRODUCT, Definition
hash: 65c084cf]
Found: [Name: TG_NCPRODUCT_INS_LOCALPRODUCT, Table: NC_PRODUCT, Definition
hash: 8bea8273]
ERROR     Mismatch in table 'NC_PRODUCT' structure.
Object type: [Trigger] , Object name: [TG_NCPRODUCT_UPD_LOCALPRODUCT]
Expected: [Name: TG_NCPRODUCT_UPD_LOCALPRODUCT, Table: NC_PRODUCT, Definition
hash: e2f73dc8]
Found: [Name: TG_NCPRODUCT_UPD_LOCALPRODUCT, Table: NC_PRODUCT, Definition
hash: b6a63b6c]
ERROR     Mismatch in table 'NC_WORKSTATION' structure.
Object type: [Trigger] , Object name: [TG_NC_WORKSTATION_DEL_SETNULL]
Expected: [Name: TG_NC_WORKSTATION_DEL_SETNULL, Table: NC_WORKSTATION,
Definition hash: 40a83bd4]
Found: [Name: TG_NC_WORKSTATION_DEL_SETNULL, Table: NC_WORKSTATION, Definition
hash: f8013958]

解決策: ありません。エラーメッセージは無視してください。

1.6.6 OEMデータベースを使用するように構成されたサーバ上で、アップグレード前にzdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、エラーメッセージが表示される場合がある

OEMデータベースを使用するように構成されたサーバ上のスキーマを確認するために、zdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

Mismatch in table 'zInstallationPackage' structure.
Object type: [Column] , Object name: [Platform]
Expected: [Name: Platform, Size: 255, Type: NVARCHAR, Nullable: true]
Found: [Name: Platform, Size: 32, Type: VARCHAR, Nullable: true]

解決策: ありません。エラーメッセージは無視してください。

1.6.7 外部Sybaseデータベースを使用するように構成されたサーバ上で、アップグレード前にzdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、エラーメッセージが表示される場合がある

外部Sybaseデータベースを使用するように構成されたサーバ上のスキーマを確認するために、zdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

Mismatch in table 'PATCHPACKAGE' structure.
Object type: [Column] , Object name: [flagBits]
Expected: [Name: flagBits, Size: 19, Type: NUMERIC, Nullable: true]
Found: [Name: flagBits, Size: 19, Type: NUMERIC, Nullable: false]

解決策: ありません。エラーメッセージは無視してください。

1.6.8 MS SQLデータベースを使用するように構成されたサーバ上で、アップグレード前にzdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、エラーメッセージが表示される場合がある

MS SQLデータベースを使用するように構成されたサーバ上のスキーマを確認するために、zdc_verifyDBまたはzdc_verifyDB.batを実行すると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

Mismatch in table 'ACLAddress' structure.
Object type: [Column] , Object name: [IP_MAC_Address]
Expected: [Name: IP_MAC_Address, Size: 18, Type: VARCHAR, Nullable: false]
Found: [Name: IP_MAC_Address, Size: 18, Type: VARCHAR, Nullable: true]

解決策: ありません。エラーメッセージは無視してください。

1.7 マイグレーションの問題

このセクションでは、ZENworks 11 SP2への移行時に発生する可能性がある問題について説明します。

1.7.1 親アプリケーションより先に従属アプリケーションが移行されると、[Migrate dependent applications as sandbox (従属アプリケーションをサンドボックスとして移行)]オプションが無効になる

親アプリケーションより先に従属アプリケーションが移行された場合、アプリケーションがサンドボックスとして移行されるか公開されたバージョンとして移行されるかは、[Migrate dependent applications as sandbox (従属アプリケーションをサンドボックスとして移行)]の設定ではなく、[Migrate application or policy as sandbox (アプリケーションまたはポリシーをサンドボックスとして移行)]の設定に基づいて決定されます。

解決策: 親アプリケーションが子アプリケーションより先に移行されるように、アプリケーションを調整します。

2.0 運用上の既知の問題

このセクションでは、ZENworks 11 SP2の使用時に発生する可能性があるZENworks 11の問題について説明します。

2.1 一般的な問題

このセクションでは、ZENworks 11 SP2の使用時に発生する可能性がある一般的な問題について説明します。

2.1.1 ツールバー上のアプリケーションをキーボードで選択できない

デフォルトでは、Windowsではツールバーにキーボードでアクセスすることはできません。

解決策: Windowsでユーザ補助のオプションを有効にし、ユーザ補助の設定ウィザードを使用してマウスキーの設定を有効にします。これを行うと、マウス機能はテンキーで制御されます。

2.1.2 ZENworks設定がデバイスに直ちに適用されない場合がある

ZENworksコントロールセンターまたはzmanコマンドを使用してゾーン、デバイスフォルダ、または個々のデバイスで行う設定は、デバイスに適用されるまで約10分かかる場合があります。

解決策: 設定後デバイスに直ちにその設定を適用したい場合、設定を行っている各管理対象デバイス上で次のコマンドを手動で実行してください。

zac ref bypasscache

2.1.3 [Ignore Dynamic Group (ダイナミックグループを無視)]設定に適用された変更が直ちに有効にならない

セッション中、ユーザソースのダイナミックグループを無視するオプションを変更し、変更を適用しても、その変更が直ちに有効にならない場合があります。

解決策: 変更を有効にするには、ZENworkskコントロールセンターからログアウトし再度ログインします。

2.1.4 ポリシーまたはバンドルからユーザダイナミックグループへの割り当てを行うと、エラーが発生する場合がある

ポリシーまたはバンドルをユーザダイナミックグループに割り当て、ユーザソースの[IgnoreDynamicGroups]オプションを選択すると、データベースに割り当てが保持され、次のエラーメッセージが発生します。

External Reference Not found.

解決策: ポリシーまたはバンドルから行われた割り当てを手動で削除します。

2.1.5 ZCM 10.3.3またはZCM 11.1 LinuxコンテンツのサテライトサーバからZCM 11.2サーバへのシステムアップデートが正常に完了しない場合がある

システムアップデートのコンテンツがLinuxコンテンツのサテライトサーバに複製されない場合、アップデートが正常に完了しない場合があります。

解決策: 次の手順を実行してください。

  1. デバイスのシステムアップデートをキャンセルします。

  2. エージェントを再開します。

  3. システムアップデートのコンテンツをLinuxコンテンツのサテライトサーバに複製します。

  4. システムアップデートをデバイスに再割り当てします。

2.2 AdminStudio

このセクションでは、AdminStudio 10 SP1のStandard Editionで発生する可能性がある問題について説明します。

2.2.1 64ビットWindows XP SP2デバイスにAdminStudio 10 SP1をインストールできない

64ビットWindows XP SP2デバイスにAdminStudio 10をインストールしようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。

The system administrator has set policies to prevent this installation.

解決策: 次の手順を実行してください。

  1. スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[管理ツール]>[ローカルセキュリティポリシー]の順にクリックします。

  2. 左ウィンドウで[ソフトウェア制限のポリシー]を右クリックし、[新しいソフトウェアの制限のポリシー]を選択します。

  3. ソフトウェア制限のポリシー]をクリックします。

    強制]が右ウィンドウに表示されます。

  4. 強制]をダブルクリックして、ソフトウェアの制限ポリシーを[ソフトウェアのファイルすべて]および[ローカル管理者を除くすべてのユーザー]に適用します。

  5. デバイスを再起動します。

2.2.2 64ビットWindows 7デバイスからAdminStudio 11をアンインストールできない

64ビットWindows 7デバイスからAdminStudio 11をアンインストールしようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。

You must be an Administrator to remove this application. To remove this application, you can log on as an administrator, or contact your technical support group for assistance.

解決策: 次の手順を実行してください。

  1. スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[管理ツール]>[ローカルセキュリティポリシー]の順にクリックします。

  2. 左ウィンドウで[ソフトウェア制限のポリシー]を右クリックし、[新しいソフトウェアの制限のポリシー]を選択します。

  3. ソフトウェア制限のポリシー]をクリックします。

    強制]が右ウィンドウに表示されます。

  4. 強制]をダブルクリックして、ソフトウェアの制限ポリシーを[ソフトウェアのファイルすべて]および[ローカル管理者を除くすべてのユーザー]に適用します。

  5. デバイスを再起動します。

2.3 アセットインベントリ

このセクションでは、アセットインベントリを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.3.1 以前に作成した管理者定義フィールドを削除しても、関連するダイナミックサーバまたはワークステーショングループが削除されない

ダイナミックサーバまたはワークステーショングループの作成に使用されている管理者定義フィールドが削除されると、ルールのないグループが存在し続けます。

解決策: デバイスグループを選択して、手動で削除します。

2.4 Asset Management

このセクションでは、Asset Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.4.1 Mozilla Firefoxブラウザが、HTTPプロトコルを使用して取得したページのファイルURLを認識しない

セキュリティ上の目的で、Mozilla Firefoxでは、ローカルファイルへのリンクと、リモートファイルから取得したディレクトリへのリンクがブロックされます。このようなリンクには、ハードドライブ上のファイルへのリンク、マップされたネットワークドライブ上のファイルへのリンク、Uniform Naming Convention (UNC)パスからアクセスできるファイルのへリンクがあります。

解決策: MozillaのNoScriptアドオンを使用して、ファイルURLのブロックを解除します。

  1. NoScriptアドオンをインストールし、Firefoxブラウザで[ツール]>[アドオン]>[拡張機能]の順にクリックします。

  2. NoScriptアドオンで、[オプション]>[詳細設定]>[信頼済み]の順にクリックします。

  3. ローカルリンクを許可する]を選択し、[OK]をクリックします。

その他の解決策については、Mozillazine Webページを参照してください。

2.5 バンドル

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでバンドルを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.5.1 バンドルに対するディレクトリのインストールアクションで、管理対象デバイスに空のディレクトリがアップロードされない

Upload all files within the source directory as a single package (ソースディレクトリ内のすべてのファイルを単一パッケージとしてアップロード)]オプションを選択して、ディレクトリのインストールアクションをバンドルに追加した場合、選択したコンテンツの任意のレベルに空のフォルダが存在すると、管理対象デバイスに空のフォルダが作成されません。

解決策: ありません。

2.5.2 エクスポートしたXMLファイルを使用して新しいゾーンにバンドルを作成した場合、新しいオブジェクトのネットワークアクセス資格情報が不正になる

ZENworksバンドルが資格情報オブジェクトを参照する場合、バンドルをXMLファイルにエクスポートすると、エクスポートされたファイルに資格情報のGUIDが含まれます。続いて、エクスポートされた同じXMLファイルを使用して別のゾーンにバンドルを作成すると、作成されたオブジェクトによって、新しいゾーン内で同じGUIDを持つ資格情報が検出されません。新しいバンドルの資格情報フィールドは空になっています。

解決策: ありません。

2.5.3 デスクトップフォルダが、Windows 7およびWindows 2008で動作しているエージェントのネットワーク共有にリダイレクトされている場合、バンドルアイコンがデスクトップに表示されない

Windows 7またはWindows 2008で動作しているZENworks Configuration Management Agentのデスクトップフォルダがネットワーク共有にリダイレクトされている場合、ZENworks Configuration Managementバンドルのショートカットアイコンが表示されません。

解決策: 次のようにバンドルのショートカットアイコンを作成します。

  1. レジストリエディタを開きます。

  2. HKLM\Software\Novell\ZCM\NALに移動します。

  3. SetIconOnDesktopという名前のDWORDを作成し、その値を1に設定します。

  4. ワークステーションを再起動します。

デスクトップ上にアイコンが作成され、バンドルのショートカットアイコンが表示されます。

2.6 Endpoint Security Management

このセクションでは、ZENworks Endpoint Security Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.6.1 Windowsファイアウォールのパスベースの例外が機能していない

Windows XP/Vista/7デバイス上でデータ暗号化ポリシーの施行後に、Windows XPおよびWindows VistaユーザはWindowsファイアウォールインタフェースを介してWindowsファイアウォールに新しいパスベースの例外を追加することはできません。Windows XP/Vista/7の場合、データ暗号化ポリシーの施行前にデバイス上に存在していたすべてのパスベースの例外は機能しなくなります。

解決策:Windows XPおよびWindows Vista上で新しいパスベースの例外を追加します。

  1. Windowsレジストリで、次のキーを見つけます。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Zesocc

  2. ReparseExclusions値を見つけます。

    これは次の文字列があらかじめ入力されているREG_MULTI_SZ値です。

    \PROGRAM FILES\NOVELL\ZENWORKS\BIN\NZRWINVNC.EXE

  3. 別のアプリケーションを追加するには、ReparseExclusions値をダブルクリックして、値データリストにアプリケーションパスを指定します。

    パスにドライブ文字を含めないでください。ステップ 2で示すように、パスはルートを基準にした相対パスです。

  4. コンピュータを再起動します。

  5. Windowsファイアウォールインタフェースを介してアプリケーションを追加します。

解決策:Windows XP/Vista/7で機能するように既存のパスベースの例外を有効にします。

  1. Windowsレジストリで、次のキーを見つけます。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Zesocc

  2. ReparseExclusions値を見つけます。

    これは次の文字列があらかじめ入力されているREG_MULTI_SZ値です。

    \PROGRAM FILES\NOVELL\ZENWORKS\BIN\NZRWINVNC.EXE

  3. Windowsファイアウォールで例外としてすでに定義されているアプリケーションを追加するには、ReparseExclusions値をダブルクリックして、値データリストのアプリケーションパスを指定します。

    パスにドライブ文字を含めないでください。ステップ 2で示すように、パスはルートを基準にした相対パスです。

  4. コンピュータを再起動します。

2.6.2 ZENworks Adaptive Agentのアンインストール後も、Windowsコンポーネントが引き続き無効になる

デバイスからZENworks Adaptive Agentを削除した後も、セキュリティポリシーによって無効になったWindowsコンポーネント(WiFi、1394 firewire、モデムなど)は引き続き無効になっています。

解決策: エージェントをアンインストールする前に、セキュリティポリシーを削除します。または、エージェントをアンインストールした後に、Windowsデバイスマネージャを使用してコンポーネントを有効にします。

2.6.3 Tablet PC上のData EncryptionとDell ControlPoint Security Managerとの互換性がない

Dell ControlPoint Security Managerを使用するTablet PCにData Encryptionポリシーを適用すると、デバイスはオペレーティングシステムのリブートに失敗します。

この問題は、Dell ControlPoint Security Managerドライバ(WavxDMgr.sys)でファイルシステムスタックが過剰に使用されることが原因です。名前解決を使用しSecurity Managerドライバの後にロードされるファイルシステムのフィルタドライバでも、同様の結果になる可能性があります。

Dell ControlPoint Security Managerは、Tablet PC用に次の機能を提供します: (Dell S&PによるExpress Cardスロットを用いた) Dell ControlVault、Dell ControlPoint Security Manager、TPM7 1.2、およびOptional Smart Card Reader。

解決策: DellとWave Systemsに、WavxDMgr.sysドライバによるスタックの過剰使用への対応を依頼中です。現在の唯一の解決策は、WavxDMgr.sysドライバを削除することです。

  1. デバイスのWindowsレジストリで、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\WavxDMgrを開き、Start値を4に設定してWavxDMgr.sysドライバを無効にします。

    Windowsレジストリにアクセスするために標準モードでデバイスを起動できない場合は、セーフモードでデバイスを起動します。

  2. ドライバを無効にしてから、デバイスを標準モードでリブートします。

  3. [プログラムの追加と削除]でDell ControlPoint Security Softwareをアンインストールします。

2.7 Full Disk Encryption

このセクションでは、ZENworks Full Disk Encryptionを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.7.1 ディスク暗号化ポリシーの[Encrypt only the used sectors of this drive (このドライブで使用されているセクタのみを暗号化)]オプションの変更が反映されない

ディスク暗号化ポリシーには、[Encrypt only the used sectors of this drive (このドライブで使用されているセクタのみを暗号化)]オプションがあります。このオプションを変更してポリシーを再発行しても、割り当てられたデバイスに変更が適用されません。たとえば、このオプションが有効になっており(使用されているセクタのみが暗号化される)、次にそのオプションを無効にすると(すべてのセクタが暗号化される)、変更が反映されずに、使用されているセクタのみが暗号化されます。

解決策: 変更を反映させるには、ドライブを復号化し再び暗号化する必要があります。これを行う唯一の方法は、デバイスからポリシー割り当てを削除して、デバイスドライブを復号化し、次に新しいディスク暗号化ポリシーを(必要に応じて[Encrypt only the used sectors of this drive (このドライブで使用されているセクタのみを暗号化)]オプションを設定して)デバイスに発行することです。

2.7.2 Intel Turbo Memoryを備えたデバイスがサポートされていない

ZENworks Full Disk Encryptionでは、Intel Turbo Memoryが有効なデバイスを暗号化できません。ディスク暗号化ポリシーを適用するには、Disk0は標準のハードディスク(IDE、SATA、またはPATA)であるか、自己暗号化のハードディスクである必要があります。Intel Turbo MemoryはDisk0として登録され、ハードディスクをDisk1にプッシュします。

解決策: Intel Turbo Memoryドライバを無効にします。Webで「Intel Turbo Memory無効化」の検索を実行すると、情報とツールを入手できます。

2.8 イメージング

このセクションでは、イメージング操作を実行する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.8.1 フルディスク暗号化システムでイメージの取得アクションの完了に長時間を要する

フルディスク暗号化システムでは、デバイスのイメージの取得時間は、データが物理ディスクに格納されている方法に応じて異なります。イメージを取得するとき、デフォルトでは圧縮がデータに適用され、その圧縮はデータがディスクに格納されている方法に応じて変化します。FDE設定で[Encrypt only used sectors (使用セクタのみ暗号化)]オプションが選択されている場合、圧縮量は空ではないセクタ数に応じて異なります。つまり、イメージの取得時間は、同じデータ量を持つ2つのシステム間でも異なる場合があります。

解決策: ありません。

2.8.2 LVMパーティションを持つイメージを既存のLVMパーティションを持つシステムに復元できない

LVMパーティションを持つイメージを既存のLVMパーティションを持つシステムに復元すると、システムは自動モードでいつまでもハング状態になります。

解決策: 次に示すように、コマンドラインオプションを使用するか、スクリプトイメージングを使用して、イメージを復元します。

img -restore -proxy added_filepath/filename.zmg -ip=IP_address [-s=set] [-ap=advanced_options]

詳細については、「復元モード」(ZENworks 11 SP2マニュアルWebサイトの『Preboot Servicesおよびイメージングリファレンス』)を参照してください。

2.8.3 ハードディスク全体をVLM管理用のパーティションではなく物理ボリュームとして使用するシステムのイメージを復元できない

LVM管理にハードディスク全体を使用するシステムのイメージは復元できません。

解決策: ありません。

2.9 Intel Active Management Technology

このセクションでは、ZENworks Configuration ManagementでIntel AMTを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.9.1 Intel AMTデバイスが正しい資格情報を入力しても検出されない

プロビジョニング中にIntel AMTデバイス上で資格情報を入力すると、デバイスが検出されない場合があります。

解決策: デバイスを確実に検出するには、デバイスを再プロビジョニングします。

  1. デバイスをアンプロビジョニングして、リモート設定を無効にします。

  2. 変更を保存して、デバイスを再起動します。

  3. デバイスが再起動したら、BIOS画面に入り、リモート設定を有効にします。

  4. 資格情報を入力して、デバイスをプロビジョンニングします。

  5. デバイスが検出されているかどうかを確認します。ステップ1ステップ5を繰り返して、デバイスが検出されるまでデバイスを再プロビジョニングします。

2.9.2 検索フィルタからIntel AMTデバイスをプロビジョニング、アンプロビジョニング、削除、または検索できない

検索フィルタからIntel AMTデバイスをプロビジョニング、アンプロビジョニング、削除、または検索中にNovell ZENworks Loaderサービスを再起動すると、デバイスのステータスが「中止」になります。

解決策:アンプロビジョニングしてIntel AMTデバイスを削除します。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[デバイス]をクリックします。

  2. 検出済み]をクリックします。

  3. Intel AMTデバイス]リンクをクリックして、すべての検出済みIntel AMTデバイスを表示します。

  4. プロビジョニングするIntel AMTデバイスを選択して、[アクション]>[アンプロビジョン]の順にクリックします。

  5. アンプロビジョニングが失敗した後でIntel AMTデバイスを削除する場合、[アンプロビジョニングが失敗するとデバイスを削除します]チェックボックスをオンにします。

  6. OK]をクリックします。

Intel AMTデバイスをプロビジョニングする場合は設定を行う必要があります。

AMTデバイスの設定方法に関する詳細については、『Novell ZENworks 11 SP2 Out-Of-Band Managementガイド』を参照してください。

2.10 ロケーション

このセクションでは、ZENworks 11 SP2でロケーションおよびネットワーク環境を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.10.1 IPアドレス範囲がネットワーク環境サービスによってサポートされていない

ゲートウェイ、DNS、サーバ、DHCPサーバなどのネットワーク環境サービスによってサポートされているのは、CIDR表記法に従うIPアドレス範囲のみです。

解決策: 標準のCIDR表記法を使用して、IPアドレス範囲を指定する必要があります。たとえば、「123.45.167.100/24」のように指定します。

2.11 ログイン

このセクションでは、ZENworks 11 SP2でさまざまな場所にログインする際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.11.1 サポートされていないDNS文字をサーバ名に使用していると、Internet ExplorerでZENworksコントロールセンターへのログインに失敗する

Microsoftのセキュリティ修正プログラム(Microsoftサポート技術情報の記事312461を参照)を適用すると、特定の文字がサーバ名に使用されているとクッキーが返されなくなるため、それらの文字をDNS名に使用できなくなります。クッキーが返されないと、複数のHTML要求間で状態情報を維持できないため、ユーザはZENworksコントロールセンターにログインできません。

WindowsでDNS名に使用できる文字は、英文字(a~z)、数字、およびハイフンのみです。たとえば、下線文字を使用することはできません。代わりにハイフンを使用してください。

この問題は、Windowsで実行されている場合でもMozilla Firefoxでは発生しません。

解決策:

  • DNS名ではなくIPアドレスを参照します。

  • サーバが使用しているIPアドレスに対応する有効なDNS名を参照します。たとえば、サーバ名がA_Server.mycompany.comであっても、そのIPアドレスに対するDNS登録がAserver.mycompany.comであれば、これは有効です。

  • ZENworksコントロールセンターを実行するためにInternet Explorerしか使わない場合は、サーバ名にアンダースコアを使用しないでください。

2.12 Personality Migration

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのパーソナリティマイグレーションを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.12.1 パーソナリティマイグレーションをスタンドアロンアプリケーションとして使用している場合、PNPファイルを複数のファイルにスパンするには、パスワードが要求される

設定とデータを.pnpファイルに保存する際、[Advanced File Options (拡張ファイルオプション)]を使用してコンテンツを複数のファイルに拡張するよう選択した場合、[Password to encrypt the PNP file (PNPファイルの暗号化パスワード)]オプションでパスワードを指定する必要があります。

解決策: ありません。

2.12.2 宛先デバイスにプリンタをインストールできない

宛先デバイスにプリンタをインストールしようとすると、インストールが失敗します。

解決策: プリンタの設定をソースデバイスから宛先デバイスに移行する前に、次を実行します。

  1. C:、D:、またはE:など任意の論理ドライブにPrinterDriversという名前のディレクトリを作成します。

  2. ドライバをダウンロードし、圧縮解除したドライバをPrinterDriversディレクトリにコピーします。

2.12.3 PNPファイルを認証されたネットワーク共有に保存または適用できない

[パーソナリティの保存]または[パーソナリティの適用]アクションを使用してバンドルを作成すると、バンドルは常にダイナミック管理者として実行されます。ダイナミック管理者には認証されたネットワーク共有への読み込みまたは書き込み権限がないため、PNPファイルを認証されたネットワーク共有から保存または適用できません。

解決策:パーソナリティを保存して適用するには、[パーソナリティの保存]および[パーソナリティの適用]アクションを使用してバンドルを作成する際に、ユーザグループEveryoneに共有場所への書き込みおよび読み込み権限を設定する必要があります。

2.13 ポリシー

このセクションでは、ZENworks 11 SP2 Policy Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.13.1 ローミングプロファイルがWindows 2008 R2サーバに保存される場合にWindows管理対象デバイス上で機能しない

Windows 2008 R2共有ロケーションにローミングプロファイルを作成することはWindows管理対象デバイスではサポートされていません。ローミングプロファイルにアクセスしようとすると、Windowsはローカルまたは一時プロファイルに自動的にログインします。

解決策:ありません。

2.14 レポート機能

ZENworksレポーティングソリューションはBusinessObjects Enterprise XI 3.1 Service Pack 3 (SP3)に基づいています。このセクションでは、ZENworksレポーティングを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。BusinessObjects Enterprise XI 3.1 SP3の操作中に発生する可能性があるその他のエラーメッセージをトラブルシューティングするには、BusinessObjects XIマニュアルWebサイトを参照してください。

2.14.1 セッションの期限が切れた後に、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動できない

ZENworks Reporting Server InfoViewセッションの期限が切れると、次のようなエラーメッセージが表示されます。

Unable to reconnect to the CMS <server-name>:6400. The session has been logged
off or has expired. (FWM 01002)

解決策:次の手順を実行します。

  1. ブラウザからクッキーを削除します。

  2. すべてのブラウザインスタンスを閉じます。

  3. ZENworksコントロールセンターにログインし、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動します。

2.14.2 ZENworks Reporting Server InfoViewを起動できない

この問題は、Central Management Serverの起動が失敗したときに発生します。%ZENWORKS_HOME%\logs\zcc.logファイルに次のエラーメッセージが表示されます。

cause:com.crystaldecisions.enterprise.ocaframework.OCAFrameworkException$NotFoundInDirectory: Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003)
cause:java.net.ConnectException: Connection refused: connect
detail:Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003) Connection refused: connect
detail:Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003) Connection refused: connect

解決策1:Business Objects Boardフォーラムを参照します。

解決策2:Novellサポートに問い合わせます。

2.14.3 ZENworks Reporting Serverをインストールした後、Report Engine Serverの初期化に失敗する

Report Engine Serverの初期化が失敗したとき、次のエラーメッセージが表示されます。

Cannot initialize Report Engine server. (Error: RWI 00226) (Error: INF)

この問題は、管理者がWeb Intelligence Report (WEBi)を実行しようとすると発生する場合があります。

解決策1:次の手順を実行します。

  1. ZENworks Reporting Server InfoViewからログアウトします。

  2. ブラウザからクッキーを削除します。

  3. すべてのブラウザインスタンスを閉じます。

  4. ZENworksコントロールセンターにログインし、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動します。

解決策2: ブラウザクッキーを削除した後でもエラーメッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。

Windowsの場合: Server Intelligence Agentを再起動します。

  1. デスクトップの[スタート]メニューから、[プログラム]>[ZENworks Reporting Server]>[ZENworks Reporting Server]>[Central Configuration Manager]>[Server Intelligent Agent]の順にクリックして、Central Configuration Managerウィンドウを表示します。

  2. Restart(再起動)]をクリックします。

  3. サービスが再起動するまで、2~3分待機します。

Linuxの場合: BusinessObjects Enterpriseサービスを再起動します。

  1. 次のコマンドをrootユーザとして実行することにより、BusinessObjects Enterpriseサービスを停止します。

    /etc/init.d/BobjEnterprise120 stop

  2. すべてのサービスが停止するまで、2~ 3分待機します。

  3. 次のコマンドをrootユーザとして実行することにより、BusinessObjects Enterpriseサービスを開始します。

    /etc/init.d/BobjEnterprise120 start

  4. すべてのサービスが開始するまで、2~ 3分待機します。

2.14.4 ZENworks 10 Configuration Management SP2で作成された管理者アカウントを使用してZENworksコントロールセンターにログインすると、ZENworks Reportingが失敗する

ZENworks Reportingには、ZENworks 10 Configuration Management SP2ユーザソースを使用して作成されたユーザへの参照がありません。このため、ZENworks Configuration Management 10 SP2で作成された管理者アカウント(Administrator@windowdomain.comなど)を使用してZENworksコントロールセンターにログインすると、ZENworks Reportingが失敗します。

解決策:ZENworks Reporting Serverで、以下のコマンドを使用して、ZENworks 10 Configuration Management SP2ユーザソースを使用して作成された管理者アカウントのユーザを作成します。

zman rpau complete_user_name

complete_user_nameをAdministrator@windowdomain.comなどの管理者アカウントに置き換えます。

2.14.5 Firefox 3.5ブラウザの新しいウィンドウに[User Details Report (ユーザ詳細レポート)]データを表示しようとしても表示されない

ZENworks Reporting Server InfoViewをFirefox 3.5で起動し、[Create Hyperlink (ハイパーリンクの作成)]ダイアログボックスでターゲットウィンドウとして[New Window (新規ウィンドウ)]を選択してZENworksレポートを[User Details Report (ユーザ詳細レポート)]にリンクすると、[User Details Report (ユーザ詳細レポート)]データが新しいブラウザウィンドウに表示されません。

解決策:ZENworksレポートをFirefox 3.5ブラウザで[User Details(ユーザ詳細)]レポートにリンクする際、[Create Hyperlink(ハイパーリンクの作成)]ダイアログボックスでターゲットウィンドウとして[Current Window(現在のウィンドウ)]を選択します。

2.14.6 ZENworks Reporting ServerがLinuxプライマリサーバにインストールされている場合に、ZENworksデータベースがMS SQL Serverデータベースであり、認証モードがWindows認証の場合、レポーティングが動作しない

ZENworks Reporting ServerがLinuxプライマリサーバにインストールされている場合に、ZENworksデータベースがMS SQL Serverデータベースであり、認証モードがWindows認証の場合、レポーティングが動作しない

解決策: Novell Support KnowledgebaseでTID 7006288を参照してください。

2.14.7 ZENworks Reporting Serverが一部のBusinessObjects XI 3.1 SP3機能をサポートしていない

BusinessObjects XI 3.1 SP3の以下の機能はZENworks Reporting Serverでサポートされていません。

  • Encyclopedia

  • Crystal Reports

  • My Dashboard

2.14.8 Windows Server 2008 R2デバイス上でのZENworks Reporting Serverインストールが失敗する

IP HelperサービスがWindows Server 2008 R2デバイス上で実行されている場合、ZENworks Reporting Serverのインストールが失敗します。

解決策:IP Helperサービスを無効にします。

  1. スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[管理ツール]>[サービス]の順にクリックします。

  2. IP Helper]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。

  3. スタートアップタイプ]ドロップダウンリストで、[無効]を選択します。

  4. 適用]をクリックし、デバイスを再起動します。

  5. ZENworks Reporting Serverをインストールします。

    レポーティングサーバのインストールの詳細については、『ZENworks レポーティングサーバインストールガイド』を参照してください。

2.14.9 レポーティングサーバをZENworks 10 Configuration Management SP3からZENworks 11 SP2に移行した後で起動ステータスオブジェクトが使用できない

ZENworks Reporting Server InfoViewで、ZENworks 10 Configuration Management SP3で作成したBundles and Policiesフォルダ下の起動ステータスオブジェクトに対してZENworks 11 SP2でカスタムレポートを実行すると、次のエラーが発生する場合があります。

some objects are no longer available in the universe. See your Business Objects administrator. (Error WIS 00001)

解決策:[OK]をクリックしてエラーメッセージダイアログボックスを閉じて、以下を実行して起動ステータスオブジェクトを追加します。

  1. 照会の編集]をクリックします。

  2. [ユニバース]ペインで、[ZENworks]>[バンドルおよびポリシー]>[展開]>[バンドル詳細]の順に移動します。

  3. 起動ステータスオブジェクトを[結果オブジェクト]ペインにドラッグします。

  4. クエリの実行]をクリックします。

  5. レポートを保存します。

2.14.10 中国語ロケールでディレクトリを作成する際にZENworks Reporting Server InfoViewに迷惑メール文字が表示される

解決策:次の手順を実行します。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. ZENworks Reporting Server InfoView]をクリックして、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動します。

  3. 任意のWebインテリジェンスレポートを右クリックして、[スケジュール]をクリックします。

  4. [スケジュール]ペインで、[フォーマットと宛先]をクリックします。

  5. 出力フォーマットと宛先]をクリックします。

  6. [出力フォーマット]パネルで、[Webインテリジェンス]チェックボックスをオンにします。

  7. [出力フォーマット詳細]パネルで、[ファイルの場所]チェックボックスをオンにします。

  8. 宛先オプションと設定]をクリックします。

  9. [オプションと設定]パネルで、[ジョブサーバのデフォルトの使用]チェックボックスをオフにします。

  10. [ディレクトリ]オプションで、レポートインスタンスを保存する宛先デバイス上にあるディレクトリのパスを指定します。

  11. 適切なフィールドに入力し、[スケジュール]をクリックします。

2.14.11 GUIモードでのZENworks Reporting ServerのアンインストールがOES 2 SP2 x86_64でハングする

GUIモードでアンインストールプログラムを実行して、OES 2 SP2 x86_64マシンからZENworks Reporting Serverのアンインストールを選択した場合、プログラムがアンインストールを終了するのに45分ほどかかる場合があります。このときに、ZENworks Reporting Serverが正常にアンインストールされた場合にもアンインストールプログラムがハングする可能性があります。

ZENworks Reporting Serverがアンインストールされたことを確認する

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. ZENworks Reporting Server InfoViewが無効になっているかどうか確認します。

  3. Business Objects Enterpriseサービスディレクトリが削除されたかどうか確認します。

    /etc/init.d/BobjEnterprise120 service 
    
  4. Business Objects Enterpriseディレクトリが削除されたかどうか確認します。

    /opt/novell/zenworks/share/boe folder

  5. ZENworks Reporting Serverアンインストールログファイルを確認します。

    /var/opt/novell/log/zenworks/ZRSuninstall.logファイルに次のメッセージが表示される必要があります。

    ZRS Uninstallation Completed Successfully!
    

2.14.12 複数のフィルタを使用して、User Details Reports (ユーザ詳細レポート)を作成すると、データが不適切にフィルタ処理される場合がある

複数のフィルタを使用して、User Details Reports (ユーザ詳細レポート)を作成すると、生成されたレポート内のデータが適切にフィルタ処理されない可能性があります。

解決策: ありません。

2.15 ZENworks Adaptive Agent

このセクションでは、ZENworks 11 SP2のZENworks Adaptive Agentで発生する可能性がある問題について説明します。

2.15.1 バンドルショートカットアイコンがWindows 7、Windows 2008、またはWindows 2008 R2デバイスの[スタート]メニューに正しく表示されない

管理対象デバイスの[スタート]メニューにショートカットを表示するようにバンドルを設定していて、このバンドルをWindows 7、Windows 2008、またはWindows 2008 R2デバイスに割り当てる場合、バンドルショートカットアイコンが[スタート]メニューに正しく表示されません。

解決策: Microsoftサポートサイトからパッチをダウンロードします。

詳細については、Novell Support KnowledgebaseのTID 7005032を参照してください。

2.15.2 バンドルの表示メッセージが、エージェントで設定された時間、表示されない

バンドルの表示メッセージが、Windows 7およびWindows 2008 R2デバイスで実行されているエージェントで設定された時間、表示されません。デフォルトでは、メッセージは5秒間だけ表示されます。

解決策: ありません。

2.16 zman

このセクションでは、zmanコマンドラインユーティリティを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.16.1 zmanのヘルプが中国語で表示されない

簡体字中国語および繁体字中国語でman zmanコマンドを使用しても、ヘルプは表示されず、チルダ(~)文字が表示されるだけです。

解決策:ありません。

2.16.2 SLES 10でレポーティングzmanコマンドrpsvおよびrpgnが失敗する

SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10で、レポーティングzmanコマンドrpsvrpgnが失敗します。

解決策: rpsvコマンドおよびrpgnコマンドを実行する前に、すべてのLinuxユーザが、指定した宛先パスに対して読み込み、書き込み、および実行(read-write-execute (rwx))権限を持っていることを確認してください。

2.17 Patch Management

このセクションでは、ZENworks Patch Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.17.1 エージェントDAUが成功しても、[Device Patches (デバイスパッチ)]タブにパッチが表示されない

ZENworks Patch Management設定をリセットしてSubscription Serviceを再起動し、SLES 11 SP1x64エージェントでレプリケーションプロセスを完了すると、DAU (Discover Applicable Updates)を正常に実行できますが、[Device Patches (デバイスパッチ)]タブにパッチがリストされません。

解決策: ZENworks Patch Management設定をリセットした後に、zenloaderサービスを再起動します。

3.0 保証と著作権

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