3.2 ZENworks 11 SP3のデータのコピー

ZENworksアプライアンスマイグレーションユーティリティはZENworks 11 SP3のデータとアプライアンスネットワーク設定を、ZENworks 11 SP4アプライアンスへの移行に使用されるvastorageと呼ばれる新しい仮想ディスクにコピーします。

重要:データとネットワーク設定がアプライアンスからvastorageにコピーされると、プライマリサーバが使用できなくなります。そのため、プロセス全体(ZENworks 11 SP4アプライアンスの展開とデータのマイグレーション)を完了する準備が整うまで、プロセスのこの部分は開始しないでください。

  1. ZENworks 11 SP3アプライアンスをホストするマシンにMigration Utilityの「ZENworks 11 SP4バージョン」をダウンロードします。

    ApplianceMigrationUtility.isoファイルは、ZENworks 11 SP4ダウンロードサイトからダウンロードできます。

  2. ゾーン内にある他のすべてのプライマリサーバでZENworksサービスを停止し、コピーする必要のあるファイルが、これらのいずれかのサービスで使用中でないことを確認します。

    移行するアプライアンス上のZENworksサービスをシャットダウンする必要はありません。これは、Appliance Migration Utilityにより自動的に行われます。

    サービスのシャットダウンについては、『ZENworks 11 SP4プライマリサーバおよびサテライトリファレンス』の「Stopping the ZENworks Services (ZENworksサービスの停止)を参照してください。

  3. プライマリサーバのデータとネットワーク設定を新しいハードディスクにコピーします。

    1. ZENworks 11 SP3アプライアンス上で/ApplianceMUディレクトリを作成し、このディレクトリにApplianceMigrationUtility.isoをマウントします。

    2. ターミナルウィンドウで、マウントされたISOのApplianceMUディレクトリに移動します。

    3. rootとしてAppliance Systemにログインし、スクリプト./ApplianceMigrationUtility.shを実行して、マイグレーションユーティリティを起動します。

      リモートでSSH接続を使用して./ApplianceMigrationUtility.shスクリプトを実行しないでください。

    4. プロンプトに従って、ZENworksデータを/vastorageの下にマウントされている新しいハードディスクにコピーします。

      複数のハードディスクが検出された場合、ハードディスクが一覧表示されます。空のハードディスクが選択されていることを確認してください。間違ったハードディスクを選択した場合、フォーマットされます。

      新しいハードディスクに十分な容量がない場合は、エラーメッセージが表示され、ユーティリティは終了します。この場合、ハードディスクの容量を増やして、再度ユーティリティを実行してください。

      マイグレーションプロセス中にCopying Files (ファイルのコピー)ダイアログウィンドウが表示されます。

    5. ユーティリティがデータのコピーを完了すると、自動的にZENworks 11 SP3アプライアンスからディスクがマウント解除されます。

      ディスクファイル名とそのストレージの場所に関する詳細が収集されていることを確認してください。

      ログの詳細については、/tmp/ApplianceMigrationUtility.logファイルを参照してください。

    6. ZENworks 11 SP3アプライアンスをシャットダウンし、ZENworks 11 SP3アプライアンスから新しいマイグレーションディスク(/vastorage)をデタッチします。

      適用可能な場合は、ZENworks 11 SP3アプライアンスからZENworksリポジトリディスク(/var/opt/novell/zenworks)もデタッチします。

  4. 次のタスク「ZENworks 11 SP4アプライアンスの展開と設定」に進みます。