1.1 概要

ZENworks Reportingには、次の主要コンポーネントが含まれています。

  • Jaspersoftレポーティングエンジン: ZENworks Reportingは、基本のレポーティングエンジンとして、WebベースアプリケーションであるJaspersoftを使用します。

  • ドメイン: Jaspersoftレポーティングエンジンは、ドメインを使用して、レポーティングに使用されるオブジェクトや項目を表示します。ドメインは、データベーススキーマにマッピングされたオブジェクトのコレクションです。ドメインは、ZENworks Configuration Management、Audit Management、およびZENworks Mobile ManagementなどのさまざまなZENworks製品に使用できます。これらのドメインは、ZENworks Reportingには付属せず、個々のZENworks製品に付属しています。ZENworksには、ZENworks Configuration ManagementとZENworks Auditという2セットのドメインが付属しています。ZENworks Reportingのインストール時に、指定された情報に基づいて、これらの1つ以上のドメインがZENworks Reportingにインポートされます。ドメインは、圧縮されたリソースファイルの一部としてパッケージされています。

  • LDAPアクセス: ZENworks Reportingは現在、LDAPベース認証のみをサポートしています。したがって、ZENworks Reportingにログインするには、LDAP資格情報を使用する必要があります。ZENworks Reportingは、Microsoft Active DirectoryおよびNetIQ e-Directoryの両方をサポートしています。顧客は、インストールプロセスの一環として、LDAPグループと、ZENworks Reportingで管理者特権を持つユーザを指定します。インストール中に、これらのグループはZENworks Reportingの管理者の役割としてマッピングされます。その後、これらのグループに属するユーザは、管理者としてZENworks Reportingにログインできます。

ZENworks Reportingは、ユーザ要件に従ってZENworksデータのビューを提供します。以下を使用して、データを表示できます。

  • アドホックビュー: これらのビューは、主にZENworks Reportingによって提供されるデータ分析ツールです。これらのビューは、さまざまなドメインオブジェクトをアドホックエディタにドラッグアンドドロップして作成できます。ユーザは、特定のオブジェクトを選択してフィルタにすることもできます。これらのフィルタを使用してデータのドリルダウンを実行することで、さらに深い洞察を得ることができます。これらのビューでも、ユーザはドメインで公開されるすべてのデータオブジェクトにアクセスでき、オブジェクトを入れ替えることができます。アドホックビューを使用して大きな成果が得られたら、オブジェクトの組み合わせを使用してレポートを生成することもできます。必要な結果を取得した後で、このビューを後で使用するために保存したり、アドホックレポートとして公開したりすることもできます。アドホックビューには、表形式ビュー、グラフビュー、クロス集計ビューがあります。

  • アドホックレポート: これらのレポートは、アドホックビューをレポートとして保存するか、SQLクエリを作成してレポートに埋め込むことで作成できるカスタムレポートです。

  • 事前定義されたレポート: これらのレポートは、Novellによって作成されています。これらは適切な書式が設定されていて、Jaspersoft Studio Professionツールを使用して作成されています。これらのレポートは、ドメインに固有で、圧縮されたリソースファイルで利用でき、インストール中にZENworks Reportingにインポートされます。

  • ダッシュボード: ダッシュボードは、関連する情報とともに提供される複数のレポートを1つにまとめたものです。ダッシュボードでは、ZENworks Reportingに付属する事前定義されたレポートを使用することも、アドホックレポートを使用することもできます。