起動前サービス(PXE)の使用

PXE (Preboot Execution Environment)は、ワークステーションのオペレーティングシステムが起動する前に、ワークステーションがネットワークからプログラムをブートし、実行できるようにするための業界標準プロトコルです。PXEでは、DHCPとTFTPを使用します。PXE環境は、フラッシュメモリ内のNICまたは読み込み専用メモリから、あるいはシステムBIOSと同じメモリからロードされます。

デスクトップ管理起動前サービスでは、PXEを使用してワークステーションに指定されているイメージング処理があるかどうかを確認し、デスクトップ管理イメージング環境でブートするために必要なファイルをワークステーションに提供します。

起動前サービスを使用するには、事前に次を実施する必要があります。

起動前サービスの要件およびインストールの詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Desktop Managementインストールガイド』を参照してください。起動前サービスの展開および管理の詳細については、ZENworksデスクトップ管理起動前サービスの使用を参照してください。


デスクトップ管理ワークステーションイメージング(Linux)パーティションがインストール済みの場合

デスクトップ管理イメージングパーティションがすでにインストールされているワークステーションで起動前サービスを使用する場合は、このパーティションを無効にするか、削除することができます。

デスクトップ管理イメージングパーティションは、イメージングブートデバイスまたはブート方法を使用してLinuxでブートしたときに、無効(または有効)に切り替えることができます。

デスクトップ管理イメージングパーティションを削除できるのは、デスクトップ管理イメージングパーティション以外のイメージングブート方法でワークステーションをブートする場合だけです。詳細については、ワークステーションイメージオブジェクトの作成ステップ 9を参照してください。

重要:  デスクトップ管理イメージングパーティションを削除した場合、それ以降には必ずデスクトップ管理イメージングパーティションのないワークステーションで作成されたイメージをワークステーションに適用してください。デスクトップ管理イメージングパーティションがあるワークステーションで作成されたイメージを使用すると、誤ったMBRが復元されるため、ワークステーションをブートできなくなります。また、Windows NT、Windows 2000、またはWindows XPを使用しているコンピュータの場合は、デスクトップ管理イメージングパーティションを削除すると、Windowsをブートできなくなります。デスクトップ管理イメージングパーティションを削除するのは、ワークステーションにイメージを復元する場合だけにしてください。