インベントリ同期サービス(Inventory Sync Service)の理解

インベントリ同期サービスは、インベントリサービスマネージャによりロードされるサービスです。インベントリ対象ワークステーションが接続されている全インベントリサーバ上で実行され、ワークステーションのインベントリ情報がeDirectoryから削除済みの場合は、接続されているインベントリデータベースからその情報を削除します。

インベントリ同期サービスのスケジュールを設定するには

  1. ConsoleOne(R)で、指定されたインベントリサーバのインベントリサービスオブジェクト(Inventory Service_server_name)を右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

  2. [インベントリサービスオブジェクト]タブをクリックし、[インベントリサービス同期スケジュール]サブオプションを選択します。

  3. インベントリ同期サービスのスケジュールを設定するために、設定を変更します。

  4. [適用]、[閉じる]の順にクリックします。

インベントリ同期スケジューラ(Inventory Sync Scheduler)は、インベントリサービスの同期スケジュールを読み込み、指定時間にインベントリ同期サービスをトリガします。インベントリ同期サービスは、インベントリサービスマネージャにより起動されますが、インベントリサービスSync Schedulerにより有効になります。

インベントリ同期サービスは次の処理を実行します。

  1. インベントリ同期サービスは、インベントリサーバに接続されているすべてのインベントリ対象ワークステーションのDNリストを管理します。インベントリ同期サービスはそのリストを読み込み、各インベントリ対象ワークステーションがeDirectoryに登録されているかどうかを確認します。
  2. インベントリ対象ワークステーションがeDirectoryにない場合、インベントリ同期サービスはscandirディレクトリにインベントリ対象ワークステーションの削除strファイルを作成します。
  3. セレクタは、削除strファイルを検証し、dbdirディレクトリとentmergedirディレクトリにそのファイルをコピーします。
  4. Storerは、dbdirディレクトリの削除strファイルを読み込み、接続されているインベントリデータベースからインベントリ対象ワークステーションを削除します。
  5. インベントリ展開でサーバ間でインベントリ情報をロールアップする場合、削除strファイルも次のレベルのインベントリサーバにロールアップされます。

    インベントリ対象ワークステーションは、インベントリサーバツリー階層の全レベルでインベントリデータベースから削除されます。

注:  インベントリデータベースのバックアップを復元すると、データベースにはeDirectoryから削除したワークステーションが含まれます。インベントリサービスでは、これらのワークステーションは削除されません。ワークステーションを削除するには、インベントリ削除サービス(Inventory Removal Service)を実行する必要があります。詳細については、重複するインベントリ対象ワークステーションをインベントリデータベースから削除するを参照してください。