アクセス方法が決定すると、その情報はWindowsのmup.sysファイルに格納されます。同じボリュームのファイルにアクセスする場合は、このファイル(テーブル)が参照されます。認証環境が変化したら(たとえば、CIFSサーバが最初のアクセス試行時に停止し、後でCIFSサーバを起動する場合)、ワークステーションを再起動してファイルエントリをクリアする必要があります。
この処理は、ZENMUPをワークステーション空間から呼び出した場合には問題があります。CIFS/SMBプロトコルでは、「匿名」のGuestアカウントとしてボリュームを認証できます。つまり、ワークステーションがActive Directoryドメインのメンバーではなく、ワークステーションからサーバを参照できる(ファイアウォールがない場合など)場合、このワークステーションでは、Guestアカウントを使用してボリュームを認証し、「表示」します。デフォルトでは、このボリュームのファイルに対する権利がGuestアカウントに存在しないため、Middle Tier Serverを使用してファイルにアクセスする場合、ZENMUPではネイティブのファイルアクセス権を使用します。ZENMUPをユーザ空間から呼び出した場合には、この動作は実行されません。この場合はCIFS/SMBプロトコルを介して認証しようとすると、Windowsが必ずログインしたユーザのWindowsアカウント情報を使用するからです。この認証が失敗すると(たとえばユーザのWindowsアカウント情報がeDirectoryTMアカウント情報と異なるなどの理由により)、_accessは失敗し、ZENMUPはMiddle Tier Serverを使用して、このボリュームのファイルにアクセスします。
デスクトップ管理エージェントを(CIFSはサーバ上で有効になっているが、Novell Clientは展開されていないWindows専用環境やNetWare環境にある)ワークステーション上でのみ使用する予定の場合は、ユーザおよびワークステーションがドメインのメンバーとして定義されているドメインコントローラが必要です。
CIFSはサーバ上で有効になっているが、NetWareクライアントは展開されていないNetWare環境では、NetWare CIFSサーバの環境を設定して、Windowsドメインコントローラに対するパススルー認証を使用することにより、ワークステーションおよびユーザをドメインのメンバーにする必要があります。