ZENworks Desktop Managementを使用すると、ネットワークに接続している全ワークステーションのハードウェアとソフトウェアの情報をすべて収集し、管理できます。ConsoleOneから、ワークステーションのハードウェアとソフトウェアに関するインベントリをすべて表示できます。一元管理されているワークステーションのデータベースに照会してレポートを生成することもできます。Desktop Managementでは、大型ネットワークのサーバ、ファイアウォール、ツリー間でインベントリ情報をロールアップすることもできます。
次の簡単な用語集では、ワークステーションインベントリで使用する用語の基本的な定義について説明します。
インベントリ対象ワークステーション:Windowsワークステーションで、そのハードウェアおよびソフトウェアデータをスキャンし、中央リポジトリで管理します。ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアのすべてのインベントリ情報を収集するには、ワークステーションにインベントリエージェント(Inventory Agent、ZENworksデスクトップ管理エージェント(Desktop Management Agent)の一部)をインストールする必要があります。
インベントリサーバ: NetWare(R)またはWindowsサーバで、インベントリサービスが実行されます。インベントリサーバでは、他のデスクトップ管理サービスも実行できます。インベントリサーバは、関連付けられているインベントリ対象ワークステーションからインベントリデータを収集し、インベントリに保存します。
データベースサーバ: インベントリデータベースがマウントされているSybase、Oracle、またはMS SQLを実行する、NetWareまたはWindowsを搭載したサーバ。
管理コンソール: Desktop ManagementワークステーションインベントリのConsoleOneスナップインがインストールされ、Novell ConsoleOneを実行するWindowsを搭載したワークステーションまたはサーバ。管理コンソールは、インベントリシステムを管理するためのインタフェースを提供します。
この『インストールガイド』では、ワークステーションインベントリに関する理解を深めるため、パイロットシステムの設定に焦点を当てています。次の図で示すようにパイロットシステムは、管理コンソール、インベントリサーバ、Sybase*を実行しているインベントリデータベース、および1台以上のインベントリ対象のワークステーションで構成されます。
このセットアップには次の特徴があります。
インベントリスキャンサイクルは次のとおりです。
作業環境にワークステーションインベントリをインストールする前に、企業のインベントリサーバのツリー構造を計画的に決定しておきます。ネットワークおよび情報の要件に基づいて、インベントリの配置を決定しておく必要があります。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ」を参照してください。