ZENworks Middle Tier Serverの制限
ZENworks Middle Tier Serverをインストールする前に、次の制限に注意する必要があります。
- ZENworks 6.5 Desktop Managementは、Windows NT 4サーバへのZENworks Middle Tier Serverのインストールをサポートしていません。
- ZENworks 6.5 Desktop Managementは、アプリケーションモードで実行しているWindowsターミナルサーバへのZENworks Middle Tier Serverのインストールをサポートしていません。ZENworks Middle Tier Serverとして機能するWindowsターミナルサーバは、リモート管理モードで実行する必要があります。
- ZENworks 6.5 Desktop Managementは、Novellクラスタリングサービス環境へのZENworks Middle Tier Serverのインストールをサポートしていません。詳細については、Novell Cluster Services環境へのインストールを参照してください。
- デフォルトでは、Apache Web Serverはポート80(HTTP)とポート443(HTTPS)上で通信するように設定されています。ただし、Novell iFolder(R)やiPrintなど、他のNetWare 6コンポーネントがNetWare 6にすでにインストールされていると、NetWare Port ResolverがApache以外のHTTPスタックにポート80とポート443を割り当てる可能性があります。
Novell iFolderもApacheを使用して稼動します。iFolder 1.3のApacheサーバがカーネルメモリではなく保護されたメモリスペースにロードされた場合、HTTPスタックの別のインスタンスが作成されます。デスクトップ管理エージェントは、Apacheとデスクトップ管理エージェントの両方に対して設定されたポートを使用してZENworks Middle Tier Serverと通信します。ポート設定の詳細については、Middle Tier Web Serverとデスクトップ管理エージェントのポート設定を参照してください。
- ZENworks 6.5 Middle Tier Serverは、NetWare 6上でのマルチプロセッサ対応バージョンのApache Web Serverをサポートしません。マルチプロセッサ対応バージョンのApacheを搭載するNetWare 6にZENworks Middle Tier Serverをインストールすると、サーバは異常終了します。
- Novell NetStorageは、NetWare 6上にインストールされたZENworks 6.5 Middle Tier Serverをサポートしません。NetStorageをDesktop Management機能として以外にも使用する場合は、NetStorageを別のサーバにインストールすることをお勧めします。
- Novell NetStorageは、ZENworks 6.5 Middle Tier Serverと共にインストールされます。ZENworks Middle Tierの使用頻度が高く、NetStorageをDesktop Management機能として以外にも使用する場合は、Middle Tierのパフォーマンス低下を避けるためにNetStorageも別のサーバにインストールすることをお勧めします。
- Windows 2000/2003サーバにNovell Clientをインストールして、同じコンピュータにMiddle Tier Serverをインストールした場合、このサーバからNovell Clientをアンインストールすると、Middle Tier Serverで障害が発生します。Novell Clientのアンインストールプログラムを実行すると、ZENworks Middle Tier Serverで必要とされる重要なファイルが削除されます。
この同じシナリオで、Novell Clientを4.9 SP2にアップグレードすると、異なるバージョンのnicm.sysがインストールされます。ZENworks 6.5 Middle Tier Serverに含まれるnicm.sysを使用しないと、Middle Tier Serverで障害が発生します。
この問題を回避するには、次の2つのオプションがあります。
- 1) Novell Clientをアップグレードする前にZENworks 6.5 Middle Tier Serverに含まれるnicm.sysファイルを保存し、アップグレード前に再びコピーします(この場合、Novell Clientのアップグレード後にMiddle Tierを再インストールする必要があることがあります)。
- 2) Novell Clientのアップグレード後に、Novell Support KnowledgebaseのTID 10093371からnicm.sysをダウンロードし、コピーすることにより、更新されたNovell Clientのバージョンのnicm.sysを上書きします。
- Active Directory(Desktop Management Serverがプライマリドメインコントローラとして機能するためにインストール)とeDirectory(ZENworks Desktop Managementに対応するためにインストール)の両方がすでにインストールされているWindows 2000/2003コンピュータにインストールしたDesktop Management Serverに対して、ZENworks Middle Tier Serverを通して認証を行おうとすると、フルコンテキストでログインしている場合でも、認証に失敗します。
これは、Active DirectoryとeDirectoryのLDAPリスナ間でデフォルトのLDAPポートが競合することが原因です。このようなポートの競合を回避するには、eDirectoryのインストール時にデフォルト以外のLDAPポートを選択した後、ZENworks Middle Tier ServerのNSAdminユーティリティを使用してZENworks Middle Tier Serverがそのポート上で通信するように設定します。
NSAdminを使用してLDAPポートを設定するには
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Internet Explorerの[アドレス]ボックスに、NSADMINユーティリティのURLを入力します。例:
http://Middle_Tier_IP_address/oneNet/nsadmin
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LDAPポート設定パラメータの[値]フィールドに、eDirectoryですでに設定したLDAPポートの番号を入力します。このポートは、ZENworks Middle Tier ServerがDesktop Management Serverとの通信に使用するポートです。次に、[Submit(送信)]をクリックします。