このReadmeファイルでは、Novell® ZENworks® 6.5 Desktop Management Support Pack 1 (SP1)に関する情報を提供します。ファイルの内容は、最新情報を反映して定期的に更新されます。
このSupport Packでは、ZENworks 6.5 Desktop Managementの最初のバージョンで確認された多くの問題が解決されています。解決された問題のリストについては、Novell Support KnowledgebaseのTID 10093355を参照してください。
ZENworks 6.5 Desktop Managementの最初の出荷バージョンで明らかになった問題の多くは、依然として解決されていません。今回のサポートパックにより修正された問題と、ZENworks 6.5 Desktop Management Readmeのリストに掲載されている問題を比較することにより、未解決の問題を確認できます。
Support Pack 1のリリース後に明らかになったすべての問題が、ZENworks 6.5マニュアルの更新に完全に反映されているわけではありません。明らかになった欠陥に関する詳しい情報については、Novell Support Knowledgebase、またはこのSP1 Readmeで更新された情報を参照してください。
最新のConsolidated Support Packに関する問題については、TID10094148を参照してください。
このReadmeの情報に加えて、Novell ZENworks 6.5 Documentation Webサイトで参照できるZENworks 6.5 SP1の全マニュアルセット、特に『ZENworks 6.5 Desktop Managementインストールガイド』および『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』にも、SP1に関する重要な情報が含まれています。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Managementガイド』の「マニュアルの更新」に記載されたリストを参照してください。
6.5の英語版のガイドには、まだ他言語版に翻訳されていないSP1の変更点が含まれている場合もあります。SP1での更新箇所の全リストを確認する場合は、英語版のマニュアルを参照することをお勧めします。未翻訳の更新箇所はすべて、ZENworksの次回のフルリリース時に、非英語版のオンラインマニュアルに組み入れられる予定です。
このサポートパックは、ユニットテストおよび統合テスト、コアOSテスト、他のNovell製品との相互運用性テストを受けた修正を適用するためのものです。対応するZENworks 6.5の機能をインストールしていない場合は、サポートパックの更新内容をインストールできません。
ZENworks 6.5 Support Pack 1は、Consolidated Support Pack Webサイトで入手できるNovell Consolidated Support Pack 12(CSP12)に含まれています。このダウンロードサイトでは、さまざまなNovell製品に必要な最新のサポートパックを入手できます。
またSP1は、Novell Support KnowledgebaseのTID2970612から個別にダウンロードすることもできます。
このアップグレードには、SP1によるDesktop Managementの修正に加えて、カスタマイズされたインストールプログラム、Windows XP SP2に関するサポート、およびリモート管理とワークステーションインベントリの強化機能が含まれています。
SP1の新機能の総合的なリストについては、ダウンロードファイルzen65sp1compcd.exeのzen65sp1\documentsフォルダにある『ZENworks 6.5 Desktop Managementインストールガイド』(dminstall.pdf)で、「アップグレード」パートの「新機能」を参照してください。
ZENworks 6.5 SP1は、zen65sp1compcd.exeおよびcompanioncd.exeの2つのダウンロードファイルによって提供されます。 The following sections describe the content of the SP1 download files.
zen65sp1compcd.exeファイルを解凍したネットワーク上の場所に、次のようなディレクトリ構造が作成されます。
zen65sp1\
|__install\...
|__readmes\
| |__ja\
| |__readme_desktops.html
| |__readme_servers.html
| |__readme_zenworks.html
|__zdm\
| |__agentinstall\...
| |__license_agreements\...
| |__zen preboot services\...
| |__zenworks\...
|__zsm\
| |__sounds\...
| |__zfs\...
|__autorun.inf
|__winsetup.exe
|__winsetup.ini
注意: SP1をインストールするには、winsetup.exeを実行します。
companioncd.exeファイルを解凍したネットワーク上の場所に、次のようなディレクトリ構造が作成されます。
companioncd\
|__companion1\
| |__licensing\
| |__nls32.dll
| |__nlsapi32.dll
|__companion2\...
この章では、ZENworks 6.5 Desktop Management Support Pack 1で明らかになった既知の問題について説明します。
ZENworks 6.5 Desktop Managementの最初のバージョンで確認された既存の問題については、ZENworks 6.5 Desktop Management Readmeを参照してください。これらの問題については、このSP1 Readmeでは取り上げません。
この節では、ZENworks Desktop Managementのワークステーション管理コンポーネントで適切に機能しない領域、またはSupport Pack 1を適用した後に追加設定が必要になる領域について説明します。
ZENworks 6.5 Desktop Management SP1では、ワークステーションポリシーパッケージ内で設定されているWindowsワークステーショングループポリシーの起動スクリプトがシステム起動時に実行されるようにスケジュールされている場合、[ワークステーション設定を保持する]を選択してもその起動スクリプトが一貫して実行されないことがあります。
Roamingプロファイルを持つネットワークユーザがログインするWindowsワークステーション上に複数のc:\documents and settings\username.machine_name.nnnフォルダが存在する場合、またはWindowsのログオフやワークステーションのシャットダウンに時間がかかるようになった場合は、Windowsレジストリキーが開いたままになっていることが原因として考えられます。
この問題を回避するには、Microsoft User Profile Hive Cleanup Serviceをダウンロードして使用します。このユーティリィティは、ユーザハイブ内で開いているレジストリキーを閉じ、ログオフ時のRoamingプロファイルの正常な削除、および迅速なワークステーションのログオフとシャットダウンを可能にします。
Novell Application LauncherTMを使用して、影響を受けるすべてのワークステーションにこのMSIアプリケーションを配布することをお勧めします。
この節では、ZENworks Desktop Managementのアプリケーション管理コンポーネントで適切に機能しない領域、またはSupport Pack 1を適用した後に追加設定が必要になる領域について説明します。
MSIアプリケーションに小さなバージョンアップグレード(ZENworks 6.5 SP1など)を適用すると、Novell Application Launcherは、「vamus」のREINSTALLMODE設定を無効にして「vomus」の値に置き換えます。この値の文字「o」が古いファイルのみを置き換えることを意味するのに対し、「vamus」の「a」はすべてのファイルを置き換えることを示します。
このことは、SP1のアップグレード時に、SP1ファイルがアップグレード対象のファイルよりも新しい日付であっても、そのファイルのバージョンがシステムに現在インストールされているファイルよりも新しく(大きく)なければ新しいファイルがコピーされないために問題になります。ファイルの日付が新しいので新しいファイルがコピーされると誤解される場合もありますが、ファイルのバージョンが新しいバージョンに更新されていなければファイルはコピーされません。
このアップグレードの問題は、コマンドラインでmsiexecという簡単なアプリケーションを使用することにより回避できます。使用する構文は次のとおりです。
msiexec.exe /i path_to_new_version_of_msiapp(minorupgrade) REINSTALL=ALL REINSTALLMODE=vomus /qn
注意: このアプリケーションは、保護なしのシステムユーザとして実行する必要があります。
次の節では、このコマンドライン構文の各要素について説明します。
msiexec.exe /i インストールを実行するためにWindowsインストーラエンジンを起動します。
REINSTALL=ALL 前のバージョンですでにインストールされていたコンポーネントをすべて再インストールします。
REINSTALLMODE=vomus 新しいオブジェクトよりも日付スタンプが古いファイルのみを置き換えます。
注意: このパラメータには/qbスイッチも使用できます。これにより、進捗状況バーが表示されます。ただし、インストールインタフェースの対話ページがすべて表示されるわけではありません。
ユーザが、ローカルにログインするためにバージョン4.9 Support Pack 2より古いNovell ClientTMを使用している場合(つまり、[ワークステーションのみ])、NWGINAはeDirectoryに対する認証を実行せず、どのようなネットワーク要求も行いません。さらにNovell Clientは、プライマリツリーになることが決定しているeDirectoryTMツリーへの非認証の(または「監視された」)接続を持つことになります。
ユーザが引き続きMiddle Tierログインを使用してNovell Application Launcherから認証した場合、NetIdentityクライアントは、Middle Tier ServerによりサービスされるZENworks Management Serverに認証します。
この認証を通じたApplication Launcherによるアプリケーションの配布は失敗します。これは、クライアントが「監視された」接続を確立したサーバ上に配布対象のファイルが置かれているためです。クライアントはこの接続を通してサーバ上のsys:ボリュームを参照します(古いクライアントはlogin.exeを実行することにより認証するので、すべてのユーザがNetWareサーバのsys:ボリューム上の\loginディレクトリへの権利を持ちます)。
この問題を回避するためには、サーバへのログイン時にシステムトレイ内でNovell Clientの赤い[N]アイコンを右クリックする必要があります。システムトレイの[Application Launcher]アイコンを右クリックして[ZENworks Middle Tier Serverログイン]を選択する方法ではログインしないでください。
チェーン内の依存アプリケーションをZENworks環境内のWindows 98ワークステーションに配布する場合、Middle Tier ServerとDesktop Management ServerがZENworks 6.5 Desktop Management SP1にアップグレードされていても、デスクトップ管理エージェントが4.xバージョンまたは6.5出荷バージョンからアップグレードされていないと、アプリケーション配布はさまざまなエラーとともに失敗することがあります。
こうした状況では、チェーン内で最初のいくつかのアプリケーションが正常に配布されたように見える場合がありますが、チェーン内にある以降のアプリケーションの配布でワークステーションが切断状態に置かれることがあります。
この問題を回避するには2つの方法があります。
Novell Licensing Servicesの重要なコンポーネントであるnls32.dllが現在のNovell Clientには付属せず、最初のZENworks 6.5 Companion CD 1から除外されています。したがって、Desktop Managementでソフトウェアライセンスのメータリングおよびモニタリングの使用を試みるとエラーが発生します。
この問題を回避するには、アプリケーションライセンスをチェックする各ワークステーションに、Support Pack 1のcompanioncd.exeのcompanioncd\companion1\licensingディレクトリからnls32.dllとnlsapi32.dllをコピーします。Windows 2000/XPワークステーションではc:\winnt\system32ディレクトリにコピーします。Windows 98 SEワークステーションでは、c:\windows\systemディレクトリにコピーします。
詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ソフトウェアライセンスのメータリング」を参照してください。
この節では、ZENworks Desktop Managementのリモート管理コンポーネントで適切に機能しない領域、またはSupport Pack 1を適用した後に追加設定が必要になる領域について説明します。
この節では、Desktop Managementのワークステーションインベントリコンポーネントで適切に機能しない領域、またはZENworks 6.5 Desktop Management Support Pack 1を適用した後に追加設定が必要になる領域について説明します。
この節では、デスクトップ管理エージェントで適切に機能しない要素、またはZENworks 6.5 Desktop Management Support Pack 1を適用した後に追加設定が必要になる要素について説明します。
ユーザが、アプリケーションオブジェクトのアイコンを右クリックしてアンインストールを実行しても、ワークステーションの再起動を要求されません。したがって、ユーザベースのアンインストールを許可しないようデスクトップ管理エージェントMSIオブジェクトを設定することをお勧めします。
管理者権限を持っているユーザは、[プログラムの追加と削除]を使用してデスクトップ管理エージェントをアンインストールできます。この場合、ワークステーションの再起動を要求するメッセージは表示されません。ZENworks 6.5 SP1をDesktop Management Serverに適用した場合は、Desktop Management Server のsys:public\mgmt\consoleone\1.2\binフォルダにあるagentdistributor.exeユーティリィティを使用できます。このユーティリィティを使用することで、ワークステーションにそのIPアドレスに基づいて最新のエージェントを「プッシュ」できます。
Windows 98ワークステーションからZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントをアンインストールした場合、アンインストールプロセスが次のエラーメッセージとともに失敗する場合があります。
Error 1605: This action is only valid for products that are currently installed
この失敗は、Windows 98 MSI Installerがアンインストール用のWindowsレジストリの設定を不正に行ったことに起因します。
この問題を回避する手順は、InstallShield Consumer Centralが発行するKnowledgebaseリソースに示されています。推奨される回避手段は、ワークステーションからレジストリエントリをクリアするWindows Installer CleanUpユーティリィティを実行することです。このユーティリィティは、Microsoftサポートサイトからダウンロードできます。
ZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントをワークステーションにインストールすると、一部のサードパーティのネットワークログインGINAは上書きされます。ZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントは、次のサードパーティのGINAをサポートします(つまり、デスクトップ管理エージェントをインストールしても上書きされません)。
他のサードパーティのGINA(つまり、このリストにないGINA)がユーザワークステーションにすでにインストールされている場合、デスクトップ管理エージェントはインストールされません。デスクトップ管理エージェントのインストールを強制し、サードパーティのGINAを上書きする場合は、IGNORE_3RDPARTY_GINA MSIプロパティに1を設定します。
重要: 他の一部サードパーティのGINAは、Microsoft GINAチェーンのリストでプライマリ(最初)でなければ機能しません。これは、デスクトップ管理エージェントがすでにインストールされているワークステーション上で問題になります。つまり、デスクトップ管理エージェントをチェーン内でリストのプライマリに置く必要があり、この場合にサードパーティのGINAが無効になります。
Usersグループのメンバーとしてのみログインしている場合にZENworksデスクトップ管理エージェントを6.5 SP1バージョンにアップグレードすると、HKLM\Software\Novell\Workstation Manager\Identificationレジストリキー内の情報が失われます。この結果、ワークステーションの登録が失われます(つまり、eDirectoryツリーにインポートされなくなります)。
この状態が生じるのは、アンインストールに先立ってレジストリ情報の読み込みと保存が行われていないためです。一部の環境では、次回のワークステーションの再起動時にワークステーションが再度インポートされるので問題になりません。インポートがユーザ(名前または場所)に依存する環境では、ユーザはワークステーションが再度インポートされるまでに、(インポートポリシーの)[User Login Limits(ユーザログインの制限)]フィールドで指定された回数だけログインする必要があります。
注意: この問題を回避するには、デスクトップ管理エージェントをアップグレードする前に、HKLM\Software\Novell\Workstation Manager\Identificationキーへのアクセス許可を変更し、Usersグループに読み込みアクセスを許可しておきます。適切なアクセス許可を含むINFファイルをインポートすることにより、ZENworksグループポリシーを使用してレジストリのアクセス許可を配布できます。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「Windowsグループポリシー(ユーザパッケージおよびワークステーションパッケージ)」を参照してください。
ZENworks 6.5 SP1デスクトップ管理エージェントをインストールした後、将来のアップグレードのために必要なアクセス許可がこのレジストリキーに設定されます。
この節では、Novell製品の相互運用性について、適切に機能しない要素、またはZENworks 6.5 Desktop Management Support Pack 1を適用した後に追加設定が必要になる要素について説明します。
ZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントSupport Pack 1は、NSure® SecureLogin 3.51.1よりも前のバージョンでは適切に機能しません。
SecureLogin 3.51.1より前のバージョンがすでにインストールされているワークステーションにZENworks 6.5 SP1管理エージェントをインストールすると、ユーザのログインの試行が失敗し、ワークステーションが再起動します。
すでにこの問題が発生している場合は、Novell KnowledgebaseのTID 10096513の手順に従ってワークステーションを動作状態に戻すことができます。
このドキュメントでは、大なり記号(>)を使用して、ユーザインタフェースのメニューを操作する順序を示します。
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