Selectorの理解
Selectorは、インベントリ対象サーバからインベントリ情報を受信するインベントリサーバ上のJavaコンポーネントです。インベントリサーバは、リーフサーバ、データベースが接続されているリーフサーバ、データベースとインベントリ対象サーバが接続されている中間サーバ、インベントリ対象サーバが接続されている中間サーバ、インベントリ対象サーバが接続されているルートサーバ、およびスタンドアロンサーバのいずれかです。インベントリサーバ上のインベントリコンポーネントの概要のインベントリサーバコンポーネントのクイックリファレンスの表を参照してください。
Selectorは次の処理を実行します。
- インベントリ対象サーバのスキャン中に、Scannerは、インベントリ対象サーバで実行される各スキャンについて、インベントリサーバのスキャンディレクトリ(scandir)にスキャンデータファイル(.str)を作成します。\scandirの場所はInventory Serviceオブジェクトから取得します。Selectorは、Scan Collectorが\scandirディレクトリに保存した.strファイルを処理します。
- Selectorは、次の条件をチェックして、Scannerによって生成された.strファイルが有効であることを確認します。
- .strファイルを使用して生成され、Scannerによって.strファイルに記録された整数値と、Selectorによって.strファイルを使用して生成された整数値は同じである必要があります。
- .strファイルの実サイズは、.strファイルに記録されているサイズと同期している必要があります。
Selectorは有効な.strファイルのみを処理します。ディレクトリに無効なファイルがある場合、Selectorはそれらのファイルを削除します。
- インベントリサーバの役割に基づき、Selectorは、.strファイルを\dbdir ディレクトリ(データベースが接続されている場合)と\entmerge ディレクトリにコピーします。.strファイルがディレクトリにすでに存在する場合は、ファイルが上書きされます。
次の表は、Selectorがファイルをコピーするか、ファイル名を変更するディレクトリの一覧です。
データベースが接続されているリーフサーバ |
Yes |
-- |
Yes |
リーフサーバ |
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-- |
Yes |
Intermediate Server with Database and Inventoried Servers (データベースとインベントリ対象サーバが接続されている中間サーバ) |
Yes |
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Yes |
スタンドアロンサーバ |
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Yes |
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Root Server with Inventoried Servers (インベントリ対象サーバが接続されているルートサーバ) |
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Yes |
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- Selectorは、ステータス情報をサーバログに記録します。詳細については、ステータスログによるServer Inventoryの監視を参照してください。