ZENworks Server Managementコンソールコマンド

次の表に、Server Managementサーバコンソールコマンドと各コマンドの簡単な説明を示します。この表には、どのサーバコンソールプロンプトからコマンドを実行できるかも示されています。

「M」という見出しの列はサーバのメインコンソールプロンプトを示し、「Z」はZENworks Server Managementのプロンプトを示します。コンソールプロンプトの列で、「Y」はそのプロンプトでコマンドを実行できることを示します。「-」はそのプロンプトでコマンドを実行できないことを示します。

コマンド M Z 説明

HELP

Y

Y

実行できるコマンドのリストを表示します。コンポーネントで適用可能なコマンドだけが表示されます。

HELP command

Y

Y

指定したコマンドのヘルプを表示します。

CLS

Y

Y

画面をクリアします。コマンドを実行するときに、どの情報が新しい情報であるかをすばやく識別できます。

DOWN option

Y

Y

サーバのメインコンソールプロンプトで使用されるコマンドと似ています。ただし、ZENworks Server ManagementプロンプトでDownを使用する場合、サーバを停止するためのサーバポリシーの設定が使用されます。

ZENworks Server Managementプロンプトの場合、このコマンドにはいくつかのオプションがあります。

  • DOWN SERVER: サーバの停止だけを実行します。再起動しません。

  • DOWN STATUS: 現在の停止のステータスを表示します。

  • DOWN RESTART: サーバを停止し、再起動します。

  • DOWN RESET: サーバを停止し、リセットします。

  • DOWN CANCEL: サーバが実際に停止されるまでに、サーバの停止をキャンセルすることができます。この場合、サーバは使用不可能な状態にはなりません。

  • DOWN !: 有効なDown Server Processポリシーを無視して、停止プロセスを直ちに実行します。

EVENTS option

-

Y

このコマンドには3つのオプションがあります。

  • EVENTS LIST: サードパーティのイベントを含め、登録されているすべてのイベントをリストします。

  • EVENTS STATUS: 各イベントのステータスを表示します。

  • EVENTS FIRE event_ID手動でイベントを実行できます。

EXIT

-

Y

現在のコマンドプロンプトのJavaソフトウェアを終了します。たとえば、Subscriberのプロンプトで実行した場合、SubscriberのJavaソフトウェアが終了されます。

LISTPLUGINS

-

Y

現在のServer Managementプラグインをリストします。

PACKAGE option

-

Y

サーバにインストールされているソフトウェアパッケージについて次の操作を実行できます。

  • PACKAGE LIST: 現在インストールされているソフトウェアパッケージをリストします。このコマンドは、ロールバックするパッケージ、およびパッケージをロールバックする順序を調べるのに便利です。パッケージをロールバックする順序は、インストールを開始した順序ではなく、インストールが終了した順序の逆の順序です。

  • PACKAGE PROCESS full_package_pathソフトウェアパッケージを手動でインストールするにはこのコマンドを使用します。

  • PACKAGE ROLLBACK: 最後にインストールされたソフトウェアパッケージを手動でロールバック(アンインストール)します。たとえば、サーバに3つのソフトウェアパッケージ(パッケージ1、パッケージ2、パッケージ3)をインストールし、最初にパッケージ1が、2番目にパッケージ2が、最後にパッケージ3がインストールされたとします。パッケージ2をロールバックする場合、まずパッケージ3をロールバックする必要があります。そのためには、サーバコンソールで「package rollback」を実行してパッケージ3をロールバックし、もう一度実行してパッケージ2をロールバックします。

    ソフトウェアパッケージのインストールの順序はパッケージの処理が終了した時点によって決定されるので、インストールの順序を保証できません。したがって、Package Rollbackコマンドを実行したときに、インストールの順序がパッケージ2、パッケージ1、パッケージ3となっている可能性があります。この順序はPackage Listコマンドで表示されます。

POLICY
または
POLICY LIST

-

Y

有効なサーバポリシーをリストします。リストされる各ポリシーには、POLICY ENFORCEコマンドを使用するときに参照するために対応するポリシー番号があります。

POLICY ENFORCE policy_number

-

Y

特定のポリシーを手動で適用するために使用します。policy_numberは、POLICY LISTコマンドを使用して見つけることができます。

このコマンドは、スケジュールよりも前にポリシーを適用する場合に便利です。ただし、通常は、POLICY REFRESHを最初に実行して、最新の変更を適用していることを確認します。

POLICY ENFORCE ALL

-

Y

POLICY REFRESHを実行した後などに、有効なすべてのポリシーを手動で適用するために使用します。

POLICY EVENTBASED

-

Y

イベントベースのポリシーをリストします。

POLICY PLUGINS

-

Y

現在のPolicy Enforcerと現在のイベントハンドラをリストします。

POLICY REFRESH

-

Y

必要に応じて、サーバのポリシーおよびスケジュールだけを更新します。ポリシーを更新し、プロンプトで行った変更を元に戻すREFRESHコマンドとは異なります。

このコマンドを実行した後、POLICY ENFORCEを実行する必要があります。

POLICY REFRESHONLY

-

Y

サーバのポリシーを更新しますが、有効なポリシーをスケジュールしません。

POLICY RESCHEDULEONLY

-

Y

スケジュールに従って現在のすべてのポリシーを再スケジュールします。有効なポリシーは更新しません。

POLICY SCHEDULES

-

Y

有効であるすべてのポリシーのスケジュールをリストします。

PROMPT

-

Y

現在のプロンプトを一時的にリセットします。Javaプロセスが終了または再起動された場合や、REFRESHコマンドが実行された場合、コンソールプロンプトのNovell eDirectoryTMオブジェクトで指定された状態に戻ります。

REFRESH

-

Y

手動で、強制的にポリシーを更新します。ポリシーの更新には、現在サーバのサービスの場所に対する保留中の変更や、ZENworks Server Managementプロンプトに対する一時的な変更などが含まれます。

単独で使用した場合、ZENworks Server Managementポリシーだけを更新します。すべてのポリシーを更新するには、POLICY REFRESHを使用します。

SETCONSOLELEVEL number

-

-

コンソールのメッセージレベルを設定します。

0: メッセージなし

1: エラー

2: 成功とレベル1のメッセージ

3: 警告とレベル2のメッセージ

4: 情報とレベル3のメッセージ

5: トレース情報とレベル4のメッセージ

6: 開発者用トレース情報とレベル5のメッセージ

SETFILELEVEL number

-

Y

ファイルのメッセージレベルを設定します。

0: メッセージなし

1: エラー

2: 成功とレベル1のメッセージ

3: 警告とレベル2のメッセージ

4: 情報とレベル3のメッセージ

5: トレース情報とレベル4のメッセージ

6: 開発者用トレース情報とレベル5のメッセージ

SHOWSCHEDULE

-

Y

現在のスケジュールをリストします。

SHOWVARS

-

Y

定義済みの変数とその値をリストします。これらの変数はServer Software Packagesで使用できます。

STATUS

-

Y

Policy and Distribution Servicesの現在のステータスをリストします。次の情報が含まれます。

ベースパス
ロードされているプラグイン
登録されているイベント
スケジュールされている項目
コンソールレベル

TIME

Y

Y

サーバに設定されている現在の日付と時刻を返します。

VERSION

Y

Y

ZENworks Server Managementプロンプトの場合はServer Managementのバージョンを、コンソールのメインプロンプトの場合はNetWareのバージョンを返します。