ZENworks Server ManagementをNovell Cluster Services環境に実装する前に、次の情報リソースを参照して、Novell Cluster Servicesについてよく理解しておく必要があります。
NetWare 6.5製品マニュアル: Novell Cluster Services
NetWare 6製品マニュアル: Novell Cluster Services
NetWare 5.1製品マニュアル: Novell Cluster Services
これらの情報リソースを参照すると、クラスタリングには特別な用語が採用されていることがわかります。次の簡単な用語集では、クラスタリングで使用する用語の基本的な定義、およびそれらの用語とZENworks Server Managementコンポーネントのインストールとの関連を示しています。
クラスタ: Novell Cluster Servicesを使用して構成された2台から32台までのNetWare(R)サーバのグループ化。これにより、ユーザが使用を妨げられることなく、データの格納場所およびアプリケーションを、あるサーバから別のサーバに転送できるようになります。Novell eDirectoryTMのクラスタオブジェクトによって示されます。
リソース: クラスタ内のあらゆるノードで正常に機能するIPアドレス、ボリューム、アプリケーション、サービスなど。ZENworks Server Managementコンポーネントのインストール先のボリュームは、「ボリュームリソース」と名付けられた、特定の種類のクラスタリソースです。
フェールオーバー: ノードにエラーが発生した場合に、ユーザが使用を中断しなくても済むように、エラーが発生したノードから正常に機能しているノードにクラスタリソースを移動する処理。たとえば、Distributorを実行しているノードがダウンした場合、Distributorはクラスタ内の2番目のノードにフェールオーバーし、重大な中断が発生することなくDistributorは継続して機能します。
フェールバック: フェールオーバーを発生させた状況が解消された後に、本来のノードにクラスタリソースを戻す処理。たとえば、Traffic Analysisが2番目のノードにフェールオーバーする場合、そのクラスタリソースは、問題が解決したときには本来のノードにフェールバックするように設定できます。
クラスタ対応共有ボリューム: eDirectoryでVolume Resourceオブジェクトが作成された共有ボリューム。
重要: クラスタを有効にするには、ZENworks Server Managementコンポーネントが必要です。