リテール業者がLinuxに切り換えている主な理由
概要
リテール業は厳しいビジネスです。利益幅は薄くなり、競合他社は技術を駆使して俊敏性を高め、より信頼性の高いサービスを提供しています。では、新しいOSに切り替えることで、実際にこうした問題に対処し、競争力を強化できるのでしょうか。答えは「Yes」です。
ここでは、リテール業者がノベルのSUSE® Linux Enterpriseプラットフォームに切り換えている主な理由をご紹介します。SUSE Linux Enterpriseには、POSデバイス、店舗内サーバとバックオフィスサーバ、およびバックオフィスデスクトップに対応した主要OSが含まれています。
1.トータルコストの削減
数百の拠点と数千台のPOSデバイスで事業を運営しているリテール業者には、ソフトウェアライセンスだけでも膨大な節約になります。設備投資を削減できることに加え、SUSE Linux Enterpriseに切り替えたリテール業者は、運用コストも節約できます。Linuxは、先進の設計により、クライアントやバックルームで使用するローエンドなサーバで必要とするメモリがWindowsより少なく、ハードウェアへの投資を削減できます。SUSE Linux Enterpriseは、旧式のハードウェアを含めてあらゆる種類のハードウェアプラットフォームで動作するように設計されており、レガシシステムの寿命を延ばすことができます。UNIXを実行しているなら、SUSE Linux Enterpriseに切り替えることで、大幅な節約が可能です。Burton Groupによれば、「高性能で独自に開発されたUNIXハードウェアおよびソフトウェアソリューションに従来任せられてきた多くの役割に対し、Linuxは‘相応しい'ものであり、さらに、ハードウェアとソフトウェアコストから相互運用性、開放性の分野に至るまで、10倍の利益を提供する」とされています。1
また、最新の信頼性とセキュリティにより、SUSE Linux Enterpriseは、ネットワーク管理コストを削減し、運用効率を向上します。
Boscov's百貨店の真のトータルコスト
Boscov'sは、数年前にLinuxの使用を開始しました。それ以後、この判断力のある、PAベースのデパートチェーンは、サーバやアプリケーションをSUSE Linux Enterprise Serverベースの環境に統合しています。
「(Linux)導入に直接関係している年間コストの削減が私の切り札です」とRoberts氏は述べ、さらにこう付け加えました。「Linuxに移行したことで、Boscov'sは最初の2年間に100万ドル節約し、その後も50万ドルの年間コストの削減を見込んでいます。この数字は、リテール業者がLinuxへの技術の移植を継続することで、年間100万ドルまで上昇する可能性があります」
Overstock.com社がトータルコストを削減
オンラインリテール業者第6位のOverstock.com社では、最初はHP-UXプラットフォームを使用していましたが、急激に成長するビジネスに対応する柔軟性が不足していると考えるようになりました。
「Linuxの利点の1つは、大型のモノリシックなマシンを購入する必要がないということです。Dell、IBM、HPなどの2~4個のCPUを搭載した非常に低価格のIntelマシンを購入できました。こうしたマシンでLinuxを実行することにより、非常に低いコストで強力なサーバが得られたのです」
2.ベンダのロックインからの解放
リテール業者がLinuxを考慮するようになる強力な要因となるのが、単一のベンダに完全に依存する状況を望まないということです。ミッションクリティカルなシステムやデータを、単一ベンダの製品ロードマップやライセンス戦略どおりに導入することにはうなずけません。独占的ベンダの単一プラットフォームに業務をロックインすると、システム、さらにはビジネス全体を大きなリスクにさらすことになります。SUSE Linux Enterpriseで実行するアプリケーションは、強制的なアップグレードのパターンや高額なライセンスプログラムに束縛されることを望まない企業にとって、新しいアップグレードパスとなります。たとえば、Microsoft WEPOSライセンスは、デバイスに固定されており、移行できません。つまり、新しいハードウェアを購入するリテール業者は、OEMを通じて新しいWEPOSライセンスを購入するしかないのです。SUSE Linux Enterpriseなら、必要なときに必要なソフトウェアとサポートを購入するだけです。
また、SUSE Linux Enterpriseなら、他のベンダと取り引きを行う際にリテール業者が有利に交渉を進めることができます。自由度が大きく、選択の幅が広いことは、コスト削減と利益幅の向上につながります。
Burlington Coat Factoryが得た選択の自由
Burlingtonでは、Microsoft Windowsや他のUNIX代替システムを検討していましたが、1つのソフトウェアベンダやハードウェアベンダに束縛されないオペレーティングシステムを望んでいました。そこで同社は別のソフトウェアプロバイダの勧めを受け入れ、SUSE Linux Enterprise Server導入を決断したのです。
「ノベルは、まるで白馬にまたがった騎士のように登場しました。反応が非常に素早く、弊社の10件の最重要課題をすぐに解決してくれました。SUSE Linux Enterpriseは、弊社が自ら選択したアーキテクチャで作業を進めることができた唯一のソリューションでした」
3.システムの信頼性の向上
継続した稼働時間はリテール業環境では非常に重要です。お客様は、キャッシュレジスタが再起動している間、列に並んで待っていてはくれません。SUSE Linux Enterpriseの設計は、複雑なプロセスを迅速にクラッシュすることなく実行できるよう、徹底的に強化されています。その最新のコンピューティング技術は、旧式のOSよりインテリジェントにプロセッサを使用します。また、Linuxでは、「バグだらけ」のプログラムのために不安定になりクラッシュしない方法で重要な機能を実行します。その結果、レガシコンピュータでも新しいコンピュータでも、長い稼働時間が得られ、お客様へのサービスが向上し、管理コストが減少します。
McDonald's Germanyでの稼働時間の延長
世界で30,000以上の店舗、ドイツだけでも1,200を超える店舗を擁するMcDonald's社は、誰もが認めるファストフード業界のリーダーです。McDonald's社では、可能な限り最善の方法でビジネスワークフローをサポートする、最新かつ実証済みの技術を利用しています。
「全体的に見て、卓越した安定性と可用性が顕著になっています。SUSE Linux Enterprise Serverの実装によって400日以上のアップタイムを記録し、ダウンタイムはハードウェアの追加によるもののみでした。優れたスクリプト機能は、新たな課題に対応するための柔軟性を最大限に高め、実装時間の短縮を実現しています」
4.強化されたセキュリティ
多くのリテール業者にとって、Windowsのセキュリティ問題は非常に心配です。リテール業者には、実証済みの代替OSがあります。Linuxの強力なセキュリティは、その信頼性同様、最新の設計に由来しています。Windowsでは通常、アプリケーションやユーザはWindowsカーネルにアクセスできますが、SUSE Linux Enterpriseでは、カーネルとユーザの間は強固な壁に隔てられています。Linuxの各レイヤへのアクセスは制限されており、システムとデータに不正にアクセスされるリスクが減少します。
Burlington Coat Factory社で強化された安定性とセキュリティ
「我々の小売店のSUSE Linux Enterpriseシステムは、とても安定していて、6ヶ月以上再起動なしで実行できており、またウイルスの攻撃にもまだあったことがありません。安定性は、社員が最高級の顧客サービスを提供するために、これらのシステムにとって重要です」
5.UNIXからLinuxへのマイグレーションが容易
また、LinuxはUNIXの低コストな代替OSでもあります。SUSE Linux Enterprise Serverを実行しているIntelやAMDベースのサーバをまとめることで得られる1ドルあたりのCPUの能力は、大規模なUNIXシステムを上回ります。UNIXハードウェアとソフトウェアの契約を終了することで得られる節約だけで、Linux導入に必要な経費すべてをまかなえる場合もあります。SUSE Linux Enterprise Serverを使用することで、専有的なUNIXの高コストな束縛から解放されますが、UNIXとLinuxの運用環境の類似性により、アプリケーションの移行とITシステム担当者のトレーニングの管理が非常に容易になります。
Overstock.com社ではITシステム担当者が短期間に習得
「我が社は、SUSE Linux Enterprise Serverの「公式」トレーニングプログラムを用意していません。必要になったことはありません。SUSEおよびYaST(サーバ管理ツール)の進化により、我が社のITシステム担当者のトレーニングの必要性はほぼ解消されてしまいました。UNIX管理者をつれてくれば、YaSTで何をする必要があるかを理解してくれます。管理者たちを再度トレーニングする必要はありません」
6.Linuxのリテールハードウェア、ソフトウェアおよびサポートベンダ「エコシステム」の確立と成長
SUSE Linux Enterpriseに対応したハードウェア、アプリケーション、コンサルティング、トレーニング、およびサポートベンダのエコシステムには、IBM、NCR、Wincor NixdorfやSAP TriversityおよびOracle/360Commerce、その他多数のリテール業界の大手企業が参加しています。また、Java/JavaPOSベースのアプリケーションは、SUSE Linux Enterprise Point of Serviceで容易に実行できます。
7.POSデバイス、サーバおよびデスクトップの共通プラットフォーム
SUSE Linux Enterpriseプラットフォームは、SUSE Linux Enterprise Point of Service、SUSE Linux Enterprise ServerおよびSUSE Linux Enterprise Desktopなどを含む全製品で、共通のコードベースと単一の管理ツールセットを提供しています。環境全体で単一のOSを導入できれば、ハードウェアを統合し、管理コストを削減できます。SUSE Linux Enterpriseで統合することにより、店舗システムからサーバ、メインフレームに至るまで、多様なシステムを少人数のスタッフで容易に管理でき、保守よりも成長計画に多くの時間をかけられます。
Boscov's百貨店でのIT管理コストの削減
Boscov'sでは、さまざまなOSプラットフォームのSUSE Linux Enterpriseへの統合に合わせて、ITサポートスタッフも統合しました。
「スキルの移植性はますます重要になります。以前は、サーバとメインフレームに対応する2つの別々な運用部門がありました。SUSE Linux Enterprise Serverを使用することでグループをまとめらることができ、専門知識の相互交流が始まっています」
8.SUSE Linux Enterpriseが提供するオープンソースの柔軟性と自由
SUSE Linux Enterpriseを使用することで、リテール業者は、JavaPOSなどARTSなど、今日のリテール業環境で普及しているオープンソースをサポートするオープンなOSが利用できます。これにより、リテール業者は、基盤となるソースコードに自由にアクセスして、個々のニーズに合わせてPOSシステムを微調整できます。専有ベンダに振り回されることもなくなります。
ノベルのリテール業者向けLinuxソリューションに切り替えるチャンス
ここまでで、リテール業者がPOS、店舗内サーバおよびバックオフィスサーバをSUSE Linux Enterpriseに移行している重大な理由のいくつかを検討しました。SUSE Linux Enterpriseなら、リテール業者は、ハードウェアおよびソフトウェアコストを削減し、信頼性と柔軟性を向上し、IT管理を簡略化することが可能です。
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1「Linux: ‘Good Enough’ for Specific Enterprise Roles(Linux: 特定のエンタープライズの役割に‘相応しい')」Gary Hein、Burton Group、アプリケーションプラットフォーム戦略の詳細研究概要(2004年6月7日)