SUSE Linux Enterpriseに向けた開発
Linux開発者向けの情報
Linux開発者のリンク集
Linuxに向けた開発を行うなら、ノベルから利用できる開発リソースをしっかり確認してください。SUSE® Linux Enterpriseを使用すると、新人開発者もベテランのLinux開発者も、技術コンポーネントとコンピューティング技術を体験できます。また、安全で信頼性の高いデスクトップおよびサーバの開発環境で開発を進めることができます。
柔軟性、互換性、およびスケーラビリティが成功の鍵となる新しいエンタープライズレベルのアプリケーションで、Linuxが導入される事例が増加しています。SUSE Linux Enterpriseはデスクトップからデータセンターに至るエンタープライズコンピューティングの基盤を提供します。
SUSE Linux Enterpriseには次のような多数の利点があり、開発ソリューションのためのOSとして位置付けられています。
- 複数のプログラミング言語のサポート
- 最先端かつ高品質のパッケージ
- 信頼性の高い環境
- 最高レベルのサポート
- デスクトップおよびサーバの開発プラットフォーム
- 強化されたベンダサポート
さらに重要なことは、SUSE Linux Enterpriseが、優れたLinux開発者用ツールとユーティリティを備えていることです。これにより、強力で操作の簡単な開発環境が実現します。
Monoプロジェクト
SUSE Linux Enterpriseは、Monoを搭載している唯一のエンタープライズLinuxディストリビューションです。Mono®は、.NETフレームワークのオープンソース実装であり、これにより、企業のITおよびISV開発者は、コードを記述するために多大なリソースを投資することなく、新しいアプリケーションを開発したり、既存の.NETアプリケーションをLinuxに移植したりすることができます。
Monoプロジェクトは、2001年にLinux、Solaris、Mac OS X、Windows、およびUnixで、.NETクライアントおよびサーバアプリケーションを開発して実行するために必要なソフトウェアを提供するオープンソースプロジェクトとして発表されました。Monoは、マイクロソフト社の.NET環境のオープンソースクロスプラットフォーム実装です。Mono 1.0は、2004年6月にリリースされて以来、多数のオープンソースおよび商用プロジェクトで選択されてきました。Beagle(デスクトップ検索ツール)、F-Spot(画像管理ソフトウェア)、Banshee(メディアプレーヤ)、Tomboy(メモ帳)、およびiFolder(ネットワーク接続を介さないファイル共有)など、Novell®が提供する多数のアプリケーションが、Monoフレームワークで構築されています。
現在のMonoプロジェクトは、ADO.NETおよびASP.NETに加え、.NETでGUIアプリケーションを開発するための技術であるWindows.Formsも実装しています。Monoの.NET実装はC#と共通言語インフラストラクチャの国際的な標準である、ECMA/ISO標準をベースにしています。Monoは次のリリース(V2.0)で、.NET 2.0への対応を完了します。Monoプロジェクトの開発作業の大半はノベルが提供していますが、企業、大学、政府、および個人などの多数の参加者および協力者によるコミュニティプロジェクトとしてのMonoの位置付けは変わらず、 今後もその機能を果たし、運用を継続していきます。
最近開発されたMonoツールには、Microsoft Visual Basicを使用しているソフトウェア開発者が、コードを修正せずに複数のプラットフォームでアプリケーションを実行できる、新しいVisual Basicコンパイラがあります。開発者は、引き続き自分で選択したVisual Basic/Visual Studio環境でプログラムを記述し、Windows、Linux、Mac OSを含む多様なOSおよびアーキテクチャで同じコードベースをコンパイルして実行できます。その結果、開発者とお客様は、組織でカスタム開発されたソフトウェアの価値を最大限に発揮する強力で柔軟な新しいツールを利用できます。
MonoDevelopは、GNOME開発プラットフォームに基づく、Monoの統合開発環境(IDE)です。MonoDevelopは、主にC#およびその他の.NET言語を対象に設計されており、Linuxを利用する開発者にツール一式を提供しているため、ソフトウェアを後でWindowsに導入するかMac OSに導入するかを問わず、主要開発プラットフォームとしてLinuxを選択して、快適な環境を得ることができます。ASP.NETアプリケーションの移植にはほとんど手間がかかりません。アプリケーションの約80%は変更せずに実行でき、残りも最低限の変更で実行できます。
Mono Migration Analyzer(略称MoMA)は、.NETからMonoへのマイグレーションプロセスにおいてLinux開発者を支援するもう1つの新しいツールです。MoMAは、.NET実行ファイルで実行でき、アプリケーションをMonoに移植するために必要な作業を分析したり、ノベルが開発の優先順位を決める上で役立ちます。MoMAには最新バージョンのMonoの定義が含まれており、バイトコードを調査して必要な方法を判断し、 問題を要約したレポートを生成してMonoプロジェクトチームに送信します。
また、Windows、Linux、Solaris、およびMac OSXなどクライアントおよびサーバOSの急増により、企業がデータセンターやITのあらゆるニーズをかなえるために単一のプラットフォームに依存するようなことはなくなりました。このため、1つのプラットフォームをアプリケーションのターゲットにしている独立ソフトウェアベンダ(ISV)は、潜在市場の大部分を放棄している可能性があります。Monoを利用すれば、開発者はコードを1つ記述すれば、後は最小限の作業でそのコードを複数のアーキテクチャにわたりLinuxやその他のOSで実行できます。
openSUSE Build Service
openSUSE Build Serviceは、多様なハードウェアアーキテクチャで広範なユーザを対象に、openSUSEおよび他のLinuxディストリビューション向けのオープンソースソフトウェアを簡単に作成およびリリースするためのツールをLinux開発者に提供します。Build Serviceを利用することで、個々のLinux開発者や開発者チームは、選択したディストリビューションにバイナリパッケージを構築することができます。また、同一ソースパッケージから複数のディストリビューションを構築してリリースすることもできます。現在、openSUSE 10.2リリース(および旧バージョンのSUSE Linux 10.0、10.1)、SUSE Linux Enterprise 9および10製品ラインを含むノベルの最新ディストリビューションを対象にパッケージを構築できます。また、Debian Etch、Fedora Core 5および6、Mandriva 2006、Ubuntu 6.06などその他の最新ディストリビューションのパッケージも構築できます。Build Serviceにより、エンドユーザは利用しているシステムのバイナリパッケージにアクセスでき、次のリリースで必要なパッケージのみを更新できます。自分でコンパイルをしたり、ディストリビューションの次のリリースを待つ必要はありません。Build Serviceは、パッケージ作成プロセスと将来的なディストリビューション作成プロセスを透過的にして、すべてのユーザが自動化された方法で、パッケージとディストリビューションの作成を再現できるようにします。
openSUSEBuild Serviceには、サーバと複数のクライアントが含まれています。サーバは、ソース、ビルドインフラストラクチャ、パッケージのダウンロードおよびミラーリングツール、および通信フレームワークをホスティングします。Linux開発者は、指定された環境でパッケージを実行することや複数のハードウェアアーキテクチャ向けにパッケージを作成することができます。クライアントは、コマンドラインやWebベースのインタフェースなど、ソースコードを整理してパッケージを構築するために必要なツールやインタフェースを搭載しています。
作成された各プロジェクトには、複数のユーザとソフトウェアパッケージで利用できるワークスペースがあります。ここから、Linux開発者は複数のディストリビューションで使用するソースを管理できます。プロジェクトはディストリビューション全体(openSUSEの完全な最新バージョンなど)をホスティングすることも、単一のパッケージや、既存パッケージのバグ修正のみをホスティングすることもできます。
これは、Linux開発者がノベルのシステムイメージツールKIWIを使用して、完全なシステムイメージを作成する開始点となります。KIWIは、Linuxがサポートするハードウェアプラットフォーム、およびXenのような仮想化技術システムの完全なOSイメージを作成します。
Build Serviceは完全に無料であり、openSUSE.orgコミュニティなどの多様なLinuxディストリビューションのパッケージを提供しています。Build Serviceをオープンソースソフトウェアとしてリリースすることで、今後の拡張はすべてオープンソースで構築できるようになります。また、Linux開発者はサービスそのものの開発を支援し、いずれかのバージョンを開発者自身のコンピュータで使用するよう奨励されています。
Linuxソフトウェア開発キット
SUSE Linux Enterpriseソフトウェア開発キットは、SUSE Linux Enterprise ServerおよびSUSE Linux Enterprise Desktopに向けたアプリケーションの開発をサポートし、総合的な構築システムを提供します。ソフトウェア開発ツールキットには、SUSE Linux Enterpriseプラットフォームの構築に使用されたすべてのオープンソースツールが含まれています。ソフトウェア開発キットは、Linux開発者、ISV、またはIHVが、SUSE Linux Enterpriseでサポートされているあらゆるプラットフォームにアプリケーションを移植するために必要なツールをすべて提供しています。ツールキットには、ほとんどの最新プログラミング言語に対応した開発ライブラリ、言語サポート、および統合開発環境が含まれています。