Novell Support Link
簡単にシステムクラッシュ情報を収集して、サポートインシデントをNovell Technical Servicesに送信できる
Linuxサポートの容易性および管理ツールの詳細
システムで問題が発生したとき、簡単なことを見落としている場合がよくあります。モニタは接続されているか?インストールメディアはDVDドライブに挿入されているか?サービスは起動したか?これらはユーザ自身が簡単に確認できる項目です。しかし、目に見えない問題の場合はどうしたらよいのでしょうか?技術を詳しく調べてクラッシュの原因を特定する必要があるとしたら?エキスパートのサポートが必要な場合は?
一般的なコンピュータユーザの方も、専門のデータセンター管理者の方も、次のようなシナリオは身に覚えがあるのではないでしょうか。
コンピュータに向かって、簡単ではあるが重要な文書を上司のために作成しているとします。突然、システムまたはアプリケーションがクラッシュし、この3時間分の作業の成果が失われてしまいます。自分で問題を特定しようとしますが、原因については何もわかりません。そこで、IT部門に連絡してサポートを依頼します。ITシステム担当者がシステムクラッシュの原因を特定できるよう協力したいところですが、クラッシュを再現するスキルがない上、クラッシュが発生する直前に何をしたのかを思い出せません。
あるいは、データセンターでデータベースサーバを実行しているとします。営業日の昼間に、サーバがクラッシュしてしまいました。ユーザは必要なデータにアクセスできず、生産性は低下します。ユーザからの非難が集中し、あなたはこう考えます。システムがクラッシュについて通知してくれていればよかったのに。クラッシュに関連するすべてのシステム情報に簡単にアクセスできたらよかったのに。
自動化されたツールを使用せずに、クラッシュしたプログラムをデバッグすることは、システム管理者であれ、開発者またはエンドユーザであれ、時間がかかる大変な作業です。プログラムクラッシュの多くは、未報告または未解決のままになっています。その理由として、次のものが挙げられます。
- クラッシュの多くは簡単に再現できない。
- クラッシュそのものに関するデータのほか、パッケージのバージョン、ハードウェアアーキテクチャ、OSのバージョンなど、関連するデータの収集に時間の大部分を取られる。
- エンドユーザの場合、普通はクラッシュレポートの入手方法を知らない。
- クラッシュレポートの入手方法を知っていても、レポートの解読に時間がかかる。
- 最後に、問題に関する詳細なレポートを迅速に送信できる使いやすいフロントエンドがない。
このような場合にこそ、Novell Support Linkが役に立ちます。
機能のしくみ
Novell Support Linkは、SUSE Linux Enterprise 11プラットフォームのサポートインフラコンポーネントです。Novell Support Linkは、SUSE Linux Enterpriseに統合されている「supportutils」ツールの「supportconfig」スクリプトを使用します。このスクリプトは、システムのトラブルシューティング情報を収集するよう設計されています。supportconfigは、システム情報を整理することで問題解決の所要時間を短縮します。また、システム情報の収集に使用したコマンドとファイルをすべて表示します。十分な専門知識を持つユーザであれば、この情報を参照して、問題発生のメカニズムをより明確に理解できます。そして最終的には、関連する診断情報をすべて含むtarballファイルを作成します。ユーザは必要に応じて、直観的なYaSTインタフェースやコマンドラインからNovell Support Linkを使用して、Novell Technical Servicesにサポート診断情報をセキュアに転送することができます。
利点
Novell Support Linkを使用すると、サポートインシデントを容易にNovell Technical Servicesに送信できます。Novell Support Linkの利点は、 次のとおりです。
- YaSTモジュールを使用してWebブラウザにアクセスし、Novell Technical Servicesにインシデントを迅速に報告できます。
- データの一部またはすべてを確認してからNovell Technical Servicesに送信できます。データの共有について規定した詳細な社内ポリシーがある場合は、この機能が特に役立ちます。
- どのデータを送信するかを自分で決められるので、自社の機密情報と考えられる部分を破棄できます。
- Novell Technical ServicesからダウンロードできるNovell Support Advisorによって実行される診断を有効にできます。
- 社内またはOEM用にインフラを活用できます。ノベルのお客様の場合は、自社のIT管理者にクラッシュレポートを送信して分析してもらうことが可能です。OEMパートナー様の場合は、Novell Support Linkを使用して、お客様のシステム情報をサポートインフラに直接アップロードすることができます。レベル1およびレベル2のサポートの場合は、情報を最初にノベルにアップロードする必要はありません。
つまり、Novell Support Linkを使用することで、整理された詳細なシステム情報を収集でき、サービスリクエスト(SR)の解決にかかる時間を短縮できます。また、Novell Technical Servicesとやり取りすることで、可能な限り迅速な問題解決を目指します。

