プレスリリース

米国ノベル社（以下 ノベル、米国マサチューセッツ州ウォルサム）は本日、IBMのメインフレームLinux*提供開始10周年を迎えて、SUSE® Linux Enterprise Serverfor IBM* System zについてお客様企業の採用実績、オープンソース製品の革新的な取り組み、そしてISVおよびパートナーからの支持を発表しました。ノベルは、IBMのメインフレーム・サーバ上でLinuxが提供されて以来10年にわたってサポートしてきた唯一のOSベンダであり、現在も新たなお客様企業やチャネル・パートナーの獲得によって市場シェアを大きく確保し続けています。このようにノベルはメインフレームLinux市場を牽引してきました。2000年に、SUSE Linux Enterprise ServerはIBMSystem zメインフレームのための初の商用エンタープライズLinuxディストリビューションとなりました。以来ノベルは、Linuxベースのメインフレーム・ソリューションを提供し続け、あらゆる産業のお客様企業が自社の重要なアプリケーションとワークロードを強化する支援を行ってきました。

お客様企業によるメインフレームLinuxの採用
過去10年にわたり、非常に多くのお客様企業がIBM System zメインフレーム・サーバ上でLinuxを導入してきました。SUSE Linux Enterprise Server for System zで成功したお客様企業には、ロシア国営銀行、BlueCross BlueShield of Minnesota社、ボストン大学、Casas Bahia社、Deutsche Rentenversicherung Baden-Wurttemberg（ドイツ年金保険協会バーデンヴュルテンベルク州支部）、ダンディー市議会、EBSBuilding Society, EFiS社, Gruppo API社, 米フロリダ州マイアミデード郡、Nationwide Insurance社、アーカンソー大学などがあります。

ボストン大学のITマネージャであるジェラルド・ショックリー（Gerard Shockley）氏は、「SUSE Linux Enterprise Server for System zのパフォーマンスと信頼性は素晴らしいです。複数のワークロードを本番環境で4年間は稼動させていますが、システム障害が起こったことは一度もありません。ノベルはSystem z Linux上の異なるワークロードに対して、非常に優れた技術を最も完全な形で提供していると思います」と述べています。

また、米フロリダ州マイアミデード郡でストラテジック・テクノロジー・サポート担当マネージャを務めるエイドリアン・ディプリマ（Adrienne DiPrima）氏は、「私たちは何百万もの市民のニーズに応える責任があります。SUSE Linux EnterpriseServer for System zのおかげで新サービスを迅速に展開でき、拡張性とコスト効率性が大変高く、また非常によくサポートされたOSを活用できます」と述べています。

10年にわたる技術革新
2000年の初め、IBMはお客様企業からのニーズに応えてオープンソース・ソフトウェアの利用を拡大し、IBMのメインフレーム・コンピュータ上でのLinuxの稼働を実現しました。メインフレームは信頼性、可用性、サービス性に加えて強力な仮想化機能を備えており、お客様企業はメインフレームを、コンピューティング・リソースの効率活用に向け複数のLinuxサーバを稼働するのに最適なプラットフォームだと考えました。System zとLinuxの組み合わせは、現在においてはクラウドコンピューティングをサポートするために非常に優れたプラットフォームともなっています。

歴史と主な実績

• 1999年（IBMがメインフレーム上のLinuxを正式サポートする1年前）、旧SUSELinux社（2004年にノベルが買収）がIBMおよびマリスト大学との協業を開始し、提供可能なLinuxコードを使ってメインフレーム用のエンタープライズ対応Linuxディストリビューションを生み出しました。
• 2000年、SUSE Linux Enterprise Server for S/390が、IBMメインフレームを対象に、エンタープライズレベルにフルサポートされた唯一の商用Linuxディストリビューションとなりました。同年、スウェーデン最大の通信会社であるTelia社が、SUSE Linux Enterprise Server for S/390の最初の大きな民間のお客様企業となりました。
• 2001年、SUSE LinuxとIBMは技術パートナーシップと協業を正式のものとしました。
• 2002年、IBMはS/390メインフレームの64ビット版をリリースしました。SUSE LinuxはこのアーキテクチャにおけるLinuxディストリビューションを64ビット版として提供した初の企業となりました。
• 2009年、ノベルはSUSE Linux Enterprise Server 11 for System zをリリースし、高度なSystem zの新機能をサポートする、コスト効率の高いミッションクリティカル・コンピューティングの提供を実現しました。
• 現在も引き続き、IBMとノベルはメインフレーム市場に新たなワークロードをもたらすべく、互いに協力し合っています。これには、System z上で、ノベルのMonoランタイム環境で稼動する.NETベースのアプリケーションの実現などが含まれます。

IBM System z販売担当バイス・プレジデントのキャロル・スタフォード（Carol Stafford）氏は、「我々が10年前にメインフレームLinuxを提供開始した頃、お客様企業はこの組み合わせを活用し、オープンソース・ソフトウェアのパワーに支援された強力なIBMメインフレームに、数百から数千におよぶ非効率的な小規模システムを統合しました。今日、System zとLinuxという強力な組み合わせは、世界で1300以上のお客様企業に利用され、国際的金融ネットワークなど非常に重要なビジネス上の取引を処理しています。ノベルのようなパートナーの助けにより、現在、メインフレームLinuxアプリケーションは3150以上に達しています。そして、韓国のDongbu Insurance社が最近のお客様企業となり自社のコア・ビジネスの支援とさらなる成長に向けメインフレームLinuxを用いるなど、このプラットフォーム上での新たなワークロードの開拓が進んでいます」と語っています。

チャネル・パートナーとISVがSUSE Linux Enterprise Server for System zをサポート
現在、IBMがサポートする3150のSystem z Linuxアプリケーションのうち、1000以上の認定サードパーティ商用アプリケーションが、ノベルのSUSE Linux EnterpriseServer for System z用ISVカタログに掲載されています。これにはChordiantSoftware、IBM Cognos、IBM DB2、IBM WebSphere、IBM Tivoli、SAPなどがあります。これら多数のサードパーティ・アプリケーションにオープンソースのパッケージを加えると、お客様企業やパートナーは3000以上のアプリケーションを、SUSE Linux Enterprise Server for System z用のサポートのもとで稼働させることができます。SUSE Linux Enterprise Server for System zのエコシステムはさらに、Computacenter社、Infinity社、MSI Systems Integrators社、Mainline社、PROFI AG、Sirius社、Vicom Infinity社など非常に多くのチャネル・パートナーによって拡大されています。