プレスリリース
  米ノベル、Linuxの主要企業である独SUSEを買収

この資料は米国ノベル社より11月4日(米国時間)に発表されたものです。

2003年11月5日
Novell, Inc.
ノベル株式会社

米ノベル、Linuxの主要企業である独SUSEを買収

ノベルは包括的な企業向けLinuxソリューションの提供を拡大
IBMがノベルの変換優先株式に5,000万ドルを投資

ネットビジネスソリューションの先進企業、米国ノベル社(以下ノベル、米国ユタ州プロボ)は、企業Linux分野における主要企業である独SUSEリナックス社(以下SUSE、ドイツ ニューレンバーグ)の買収につき、合意に達したと発表しました。これにより、Linuxプラットフォームに関する全社的レベルでのサービスやサポートの提供を増強します。SUSEのオープンソースに関するノウハウと、ノベルの持つネットワークおよびアイデンティティ分野における世界レベルのソリューション、サポート、トレーニング、コンサルティング機能を統合することで、ノベルはデスクトップからサーバまでのLinuxとその全コンポーネントと、企業に対する安全で信頼性が高く安定したLinuxの基盤を提供することができます。ノベルは2億1000万ドルの現金支払いで今回の買収を行います。この買収は関係当局による認可と株主からの最終合意が前提となりますが、第1会計四半期の終わり(2004年1月)までに完了する見通しです。

今年8月の、Linuxのサーバおよびデスクトップ関連ソリューションのリーダーである米ジミアンの買収に続く今回の発表は、ノベルが顧客に対し包括的にLinuxソリューションを提供していく決意を明確化するものです。ジミアンとSUSEの買収は、オープンソースモデルとその開発コミュニティを支援していくというノベルの公約を明示するものです。

ノベルはまた、IBMがノベルの変換優先株式に対し、5000万ドルの投資をする考えであることも発表しました。ノベルとIBMは、SUSE に関する製品およびマーケティングのサポート契約を目指し、IBM eServerシリーズおよびミドルウェア製品のSUSE LINUXサポートに関するIBMとSUSE間の商業契約の拡大を交渉中です。このIBMとの2つの合意は、ノベルによるSUSEの買収完了時に有効となります。

ノベルの会長兼CEO、ジャック・メスマンは、「オープンで標準に基づくコンピューティングを求める顧客ニーズに応えるべく、ノベルは4年前からクロスプラットフォームのビジョンを唱え、実行してきました。そしてLinuxはこの戦略の中でますます重要な構成要素になろうとしています。SUSEの買収により、デスクトップからサーバまでをカバーした、包括的な企業向けLinuxソリューションに関するノベルの提供能力は完全なものになります。ノベルが提供するようなOSに関するノウハウや世界的な技術サポート体制を備えたLinuxベンダはほかにありません。ノベルは、顧客がさらに自信を持ってLinuxを採用できるように膨大な資源を投入し、オープンソリューションが実際に基幹業務で信頼できるか心配することなく、Linuxを自由に選択できるよう支援していきます」と話しています。

SUSEのCEOであるリチャード・セイト氏は、「ノベルはオープンで標準に基づくコンピューティングの力を理解し、その方向に向かって進んできました。ノベルの世界的な体制、マーケティングノウハウ、そしてセキュリティや信頼性、全社レベルでの世界的なサポート能力は、SUSE LINUXを次のレベルに引き上げるために、まさにわれわれが求めていたものです。われわれは、ノベルの顧客やビジネスパートナが持つロイヤリティや能力にも強い印象を受けました。顧客にLinuxのメリットを提供すると同時に、ノベルがオープンソース・コミュニティにおける役割をさらに拡大していくことができるよう、力をあわせていくことを楽しみにしています」と話しています。

SUSEがノベルのLinux関連サービスを補完
SUSEは、様々な企業における多様なニーズに応える各種のLinuxソリューションを展開しています。中・大規模企業向けのSUSE LINUX Enterprise Server 8は、ミッションクリティカルな環境で要求される高可用性および高拡張性機能とともに、各種中核的ネットワークサービスを提供しています。

SUSEは、欧州における代表的な企業向けLinux企業です。さらに、コネクティーバおよびターボリナックスとの提携を通じて、ラテンアメリカやアジアでもリーダーとしての地位を築いています。また、同社は米国や他の北米地域においても企業向けLinuxのトッププロバイダとして知られています。ノベルの広範な世界的販売/チャネル網や、実績と信頼のある技術サポート能力、そしてSUSEがすでに持つIBM、オラクル、SGI、富士通シーメンス、デル、インテル、AMD、SAP、HP、その他の主要パートナという財産は、強力なビジネスネットワークを構成し、世界中での急速なLinux導入を実現していきます。

ノベルのLinux戦略
SUSEの買収は、企業によるLinux導入の加速化を進めるノベルにとって、重要なステップとなります。ノベルは2000年の初めに旗艦商品であるeDirectoryをLinux上で提供開始したことにより、Linuxソリューションの構築を開始しました。今年4月には、現在NetWare(R) OS上で提供されているすべてのサービスを、将来NetWareとLinuxの2つのカーネル上で、ノベルの世界規模の技術サポートとともに提供していくと発表しました。8月には優れたLinuxデスクトップ管理ソリューションと先見性を持つジミアンを買収し、Linuxデスクトップの普及とマイクロソフトの.NetアプリケーションのLinux上での稼動の実現を図りました。

今年9月には、Novell(R) Nterprise Linux Services (NLS)のオープンベータを発表しました。これはSUSE LINUXとRed Hat上で動作し、Linux環境用に各種のネットワークサービスを提供するものです。IBM、HP、デルはNLSのテクノロジーのライセンス権を取得し、自社の顧客に対して再販しています。SUSE LINUXを手に入れることで、ノベルは完全なLinuxソリューションの提供を考えている開発者やISV(独立系ソフトウェアベンダ)と、さらに協力関係を深めていきます。ノベルによるSUSE買収により、ノベルはすでに提供中のLinux向け付加価値製品/サービスだけでなく、プラットフォーム自体も提供することができるようになり、すでに定評のあるノベルのLinux製品ならびにサービスをさらに強化することができます。

メスマンは、「当社がSUSEを選択したのは、同社が企業向けLinux技術で明らかにリーダー的存在であるからです。この買収により、ノベルは年間10億ドル以上の売上を持ちながら、Linuxディストリビューションと世界的なサポート体制を持つ唯一の企業ということになりました。世界中に配置された600人以上の技術スタッフはLinuxのサポートに関する訓練を受けています。SUSEの買収で、当社はデスクトップからサーバまでの技術資産をすべて揃えることができました」と話しています。

今回の買収には、技術に留まらず、ノベルのオープンソース・コミュニティに対する公約を戦略的に拡大する意義があります。SUSEとノベルの組み合わせは、完全な企業向けLinuxソフトウェアソリューションだけでなく、世界的なチャンネルや業界を牽引するパートナシップをも提供します。2社の統合による企業は、世界的なオープンソースの「生態系」形成と反映を促進し、開発者、ユーザ、企業のいずれに対しても、革新や選択の自由を提供します。ノベルはオープンスタンダードに対する公約を強く表明しており、現在のオープンソースカーネル開発努力は今後も継続していきます。ノベルは今後も、カーネルプロジェクトやXFree86、ReiserFS、KDE、GNOME、Monoなどのオープンソースプロジェクトや各種イベントの提唱や開発リソースの提供を通じ、オープンソース・コミュニティを支援していきます。

シティグループ・グローバルマーケット社が今回の買収におけるノベル側の財務アドバイザーとしての役割を果たしました。また、クリフォード・チャンス・クンデがノベルの法律顧問を務めました。一方、SUSEと同社株主側の財務アドバイザーはアーマ・ブラザーズが務めました。また、SUSEと同社株主の法律顧問は、フレッシュフィールズ・ブラックハウス・デリンジャーが務めました。SUSEに投資しているのは、e-ミレニアム1、アドアストラ・エルステ・ベテイリガングズゲゼルシャフト社、APAXパートナーズです。

将来に関する記述について
このプレスリリースは、その性質上過去の事実ではなく、したがって「将来に関する記述」と見なされ得るものが含まれています。たとえば将来の財務成績や業務成績に関連した記述、企業のブランドや戦略に対する貢献や相乗効果に関する記述、オープンソリューション市場における将来の事業機会や成長に関する記述などです。ノベルの業績は、実際にはこうした将来に関する記述と大きく乖離する可能性があります。こうした記述は、ノベル経営陣の現在における期待に基づくものであり、いくつかのリスク要因や不確実性の影響を受けます。たとえば買収した事業と従業員の統合に関するノベルの能力、Linux戦略の遂行に関するノベルの成功度、one Net戦略の遂行に関するノベルの能力、Linux業界における競争優位性獲得に関するノベルの能力、事業環境、一般経済環境や市場機会、潜在的な新事業戦略、競合上の要因、販売やマーケティングの達成度、技術や市場需要の変化、その他ノベルの2002会計年度用Form 10Kに基づく年次決算報告に述べられた要因があります。ノベルは、本プレスリリースの日付以降に発生した事象の影響で、これらの将来に関する記述を訂正する責任を負いません。


◆ノベルについて

ノベルは、あらゆるビジネスネットワークが安全でシームレスに連携する仕組みを「one Net」と定義し、これを支える4つのソリューション分野として、Novell Nsure(セキュア・アイデンティティ・マネジメント:アイデンティティに基づくセキュリティ管理)、Novell exteNd(Webアプリケーション開発/Webサービス)、Novell Nterprise(クロスプラットフォーム・ネットワークサービス)、そしてNovell NgageSM(コンサルティングサービス)を米国を拠点に世界中で展開するネットビジネスソリューションの先進企業です。ノベルは情報障壁のない世界を実現する「one Net」を事業ビジョンとして掲げており、顧客企業が高いセキュリティと経済性の下に、自社の情報を新たな価値に変換していくための支援をしています。

◆SUSEについて

1992年に設立されたSUSEは、Linuxソフトウェアおよびサービスにおける世界の主要ベンダの1社です。最大のLinux研究開発チームを擁したSUSEは、全社レベルでの使用に耐えるソフトウェアやサービスの提供を通じて革新や、迅速な市場投入スピード、オープンソース・コミュニティの独立性確保に貢献しています。ドイツのニュールンブルグを本拠とする私企業で、世界的ビジネスパートナとともに、世界中の顧客をサポートしています。
  • NetWare、Novellは米国Novell, Inc.の登録商標です。
  • eDirectory、Nterprise、Nsure、exteNd、は米国Novell, Inc.の商標です。
  • Ngageは米国Novell, Inc.のサービスマークです。
  • その他の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
以上