Novell(クラウドコンピューティングのセキュリティ・仮想化ソリューションを実現)

東京工業大学

成功事例

詳細

製品とソリューションの詳細

電話連絡希望

東京工業大学(TITech)では、商用システムでの経験を活かして最先端のオープンシステムに移行したいと考えていた。そこで同校はSUSE® Linux Enterprise Serverを導入し、全学生に加え、他大学によるアクセスも可能な、相互運用性とスケーラビリティに優れたグリッドクラスタシステムの構築を実現した。

概要

東京工業大学は世界有数の理工系総合大学であり、その優れた業績と高い教育水準により国内外で高い評価を得ている。125年以上の歴史を誇り、1万名以上の学部学生と大学院生を擁する。

課題

東京工業大学では、技術分野を専門とする調査研究主導型機関の多くがそうであるように、異種コンピューティングモデルを統合してスーパーコンピューティング環境を構築し、幅広いユーザグループによるアクセスを可能にしたいと考えていた。その目指すところは「みんなのスーパーコンピュータ」である。

同校では、キャンパス全体のセントラルコンピューティングリソースとして、新入生から大学院レベルの研究員までの1万名以上の全学生に世界最先端のスーパーコンピュータへのオープンなアクセスを提供する、スーパーコンピュータグリッドシステムの構築を目指していた。

また、「TSUBAME(Tokyo-tech Supercomputer and Ubiquitously Accessible Mass-storage Environment)」と名付けられたこの新システムへのアクセスを可能にして、より多くの学生が先進技術を活用し、それぞれが生産性と国際競争力を向上させることを目的としていた。

新システムを構築するに当たっての主な課題は、商用ソリューションを一から開発するのではなく、オープンソースや各種パッケージソフトウェアなどの汎用テクノロジを利用しながら、スーパーコンピュータの優れたパフォーマンスとスケーラビリティをも実現することであった。

ノベルのソリューション

「SUSE Linux Enterprise Serverは当校に最適のOSだった。ノベルのLinuxソリューションが、世界最速のスーパーコンピュータのうちの3台で採用されていることも知っていた」

東京工業大学学術国際情報センター

研究・教育基盤部門長
松岡聡教授

東京工業大学では、最高の操作性と相互運用性、パフォーマンス、スケーラビリティを追求し、さまざまなソフトウェアおよびハードウェアプラットフォームを検討した。その結果選択したのが、SUSE Linux Enterprise Serverである。

「SUSE Linux Enterprise Serverは当校に最適のOSだった」と、東京工業大学学術国際情報センター、研究・教育基盤部門長の松岡聡教授は言う。「当校の大規模システムに不可欠な優れたパフォーマンスに加え、Windowsやオープンシステム、多数のソフトウェアパッケージで構成される異機種混在環境に十分対応できる柔軟性、さらには使いやすさに着目した。ノベルのLinuxソリューションが、世界最速のスーパーコンピュータのうちの3台で採用されていることも知っていた」

5ヶ月に及ぶプロジェクトで、最先端のSunFire* X4600サーバを中心とする集中管理システムが構築された。現在、TSUBAMEでは、22個のISVソリューションと6個のオープンソースアプリケーションが実行されている。これは大規模でありながら使いやすいグリッドシステムで、東京工業大学の全学生が処理能力を活用できる。

また、タンパク質の分子構造の解析から自然災害の影響と予防措置の研究、ナノサイエンスとカーボンナノチューブのシミュレーションに至るまで、多岐にわたる複雑な科学的問題の研究の推進に貢献している。さらに、そのオープン性により、今後さまざまな国際プロジェクトや産学一体プロジェクトのサポートも期待される。

「SUSE Linux Enterprise Serverの採用は、まさに戦略的意思決定だったと言える」と、松岡教授は語る。「セキュアでユビキタスなアクセス環境を学生に提供しながら、今後のサービス拡張に必要なパフォーマンスとスケーラビリティを実現できるのはSUSE Linux Enterprise Serverだけだと確信していた」

結果

「SUSE Linux Enterprise Serverの採用は、まさに戦略的意思決定だったと言える。セキュアでユビキタスなアクセス環境を学生に提供しながら、今後のサービス拡張に必要なパフォーマンスとスケーラビリティを実現できるのはSUSE Linux Enterprise Serverだけだと確信していた」

東京工業大学学術国際情報センター

研究・教育基盤部門長
松岡聡教授

SUSE Linux Enterprise Serverの導入により、東京工業大学は目標を確実に達成した。それまでコンピューティングリソースを利用できるのは約100名の専門家に限られていたが、導入後は1万名の学生に加え、他大学によるアクセスも可能になった。

「『みんなのスーパーコンピュータ』を実現するということは、パフォーマンスや可用性、スケーラビリティと同様に操作性も重要だということだ」と松岡教授は言う。「SUSE Linux Enterprise Serverにより、学内のスーパーコンピュータに学外からもアクセス可能になり、真の意味での使いやすい環境を実現できた」

パフォーマンスとスケーラビリティの点から見ると、TSUBAMEは85テラフロップスの処理能力を備えているため、世界では第9位(2006年11月のトップ500ランキングによる)、アジアでは第1位のスーパーコンピュータである。また、655基のノードと10,480基のCPUを搭載し、世界トップのPCクラスタベースのスーパーコンピュータとなっている。東京工業大学では、システムのパフォーマンスを100テラフロップス超に強化し、米国を除く世界で最速のスーパーコンピュータを実現しようと計画している。

また、今後数ヶ月から数年で、システムの処理能力を高め、さらに多くの大学によるアクセスを可能にしたいと考えている。

「日本で最速のオープンアクセス可能なコンピュータの開発により、研究団体だけでなく民間企業も当校を訪れるようになった」と松岡教授。「民間企業にも開かれたシステムを構築することが、重要な社会貢献につながると確信している」

© 2012 Novell