DRBDを利用したネットワークミラーリング
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問題点
DRBD(Distributed Replicated Block Device)は、ネットワークに接続されたノード間でのRAID1ミラーリングのような機能を提供します。
ただし、自動的に切り替わる機能はありません。
設定方法:
| 1. | /etc/drbd.conf 定義ファイルを記述します。 drbd.confは、/usr/share/doc/packages/drbd/drbd.confを利用します。 変更する部分は、同期をとるためのLANカードのIPアドレスの設定になります。 |
| 2. | 起動する前に、利用するサーバに同じ容量の領域を確保しておきます。 デバイス /dev/drbd0 は起動時に、Primary、Secondaryでdrbd.confで指定したDisk領域にリンクし作成されます。 正常にネットワークがリンクし認識されるとPrimaryディスクの内容が、Secondaryディスクと同期します。 完全にミラーリングした後は、Primaryのみ操作します。 絶対にSecondaryの状態で操作しないでください。 |
| 3. | 作成されたデバイスを利用できるように/dev/drbd0をファイルシステムとして、フォーマットします。 Primary側のみ操作します。 ReiserFSの場合、以下のようにPrimary側でフォーマットしてください。 # mkreiserfs /dev/drbd0 |
| 4. | どこにマウントするかを決定して、マウントしてください。 例: # mkdir -p /mnt/ha0 (作成済みの場合は不要です) # mount /dev/drbd0 /mnt/ha0 |
| 5. | 確認方法 マウントされた環境/mnt/ha0でいろいろとデータを書き込んでみてください。 Secondaryに同時に書かれているかどうかを確認する方法は、以下の通りです。 まず、Primaryで/mnt/ha0をumountし、Secondaryに設定します。 ディレクトリはマウントしたところから、出てください。 Primaryで操作 # umount /mnt/ha0 Primaryがまだ存在しますので、エラーが表示されます。 以下のコマンドとSecondaryのコマンドで完全にスイッチさせます。 # drbdadm secondary all Secondaryで操作 # drbdadm primary all # mkdir -p /mnt/ha0 (作成済みの場合不要) # mount /dev/drbd0 /mnt/ha0 マウントにエラーがなければ、情報が同期しているはずです。 |
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- ドキュメントID: J00006294
- 作成年月日: 29-APR-2005
- 修正年月日:
- ドキュメントリビジョン: 1
- 分類: SUSE Linux
- 対象NOVELL製品およびバージョン: SUSE Linux Enterprise Server 9
- カテゴリ: