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PXE Bootサーバの作成

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問題点

SUSE Linux Enterprise Server 10で、ネットワークブートが可能なPXE Bootサーバを作成する方法を教えてください。

解決方法

PXE Bootには、次の3つのパッケージが必要です。
インストールされていない場合には、事前にインストールしてください。

‐dhcpd
‐atftpd
‐syslinux

PXE Bootサーバは、以下の手順で設定します。

1. dhcpdの設定

/etc/dhcpd.confにnext-serverでサーバのIPアドレス、filenameで "pxelinux.0" を指定します。
最も単純な例は、次の通りです。

subnet 192.168.20.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.20.201 192.168.20.254;
option subnet-mask 255.255.255.0;
option domain-name-servers 192.168.20.1;
option routers 192.168.20.1;
option broadcast-address 192.168.20.255;
filename "pxelinux.0";
next-server 192.168.20.1;
}


2. atftpdの設定

/etc/sysconfig/atftpを、次のように編集します。

ATFTPD_OPTIONS="--daemon -v"
ATFTPD_DIRECTORY="/srv/tftpboot"


3. /srv/tftpbootディレクトリに、PXE boot関連ファイルをコピーします。

mkdir /srv/tftpboot/pxelinux.cfg
cp /usr/share/syslinux/pxelinux.0 /srv/tftpboot/.
cp <製品CD>/boot/<arch>/loader/linux /srv/tftpboot/.
cp <製品CD>/boot/<arch>/loader/initrd /srv/tftpboot/.
cp <製品CD>/boot/<arch>/loader/memtest /srv/tftpboot/.
cp <製品CD>/boot/<arch>/loader/message /srv/tftpboot/.
cp <製品CD>/boot/<arch>/loader/isolinux.cfg /srv/tftpboot/pxelinux.cfg/default


4. /srv/tftpboot/pxelinux.cfg/defaultファイルを編集します。
書式は、/boot/grub/menu.lstと同一です。
以下は、インストールサーバを設定している例です。

default sles10
gfxmenu message
# sles10
label sles10
kernel linux
append initrd=initrd splash=silent showopts install=nfs://192.168.20.1/inst/sles10i386


5. /srv/tftpboot/messageファイルを編集します。
ブート時に表示されるメッセージとなるので、適切に編集してください。


6. [YaST] -> [システム] -> [システムサービス] よりdhcpd、atftpdを有効にします。


以上で、ネットワークブートが可能となります。

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  • ドキュメントID: J00007018
  • 作成年月日: 25-DEC-2006
  • 修正年月日:
  • ドキュメントリビジョン: 1
  • 分類: SUSE Linux
  • 対象NOVELL製品およびバージョン: SUSE Linux Enterprise Server 10
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