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SUSE Linuxで提供されないJRE/JDKのセットアップ方法

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問題点

SUSE Linux Enterprise Server 9(SLES9)では、Sun Java、IBM Javaなど、複数のJRE/JDKのバージョンを提供しています。
それら複数のJavaのバージョンや、アプリケーションの要求、開発の要求などからSUSELinuxに含まれないJavaバージョンを別途インストールした場合に、それらのバージョンを切り替える方法について説明します。

例えば、SLES9で提供しているSun JDKのバージョンは1.4.2ですが、それよりも新しいJDK 6を利用する場合で説明します。
JDK 6が、/usr/lib/SunJava6-1.6.0にインストールされているとします。

次のような設定ファイル/etc/java/java6.confを作成します。

Priority: 30
Vendor : Sun
Version : 1.6.0
Devel : True
JAVA_BINDIR = /usr/lib/SunJava6-1.6.0/bin
JAVA_ROOT = /usr/lib/SunJava6-1.6.0
JAVA_HOME = /usr/lib/SunJava6-1.6.0
JRE_HOME = /usr/lib/SunJava6-1.6.0/jre
JDK_HOME = /usr/lib/SunJava6-1.6.0
SDK_HOME = /usr/lib/SunJava6-1.6.0
JAVA_LINK = SunJava6-1.6.0

各設定内容の詳細については、/etc/java/READMEを参照してください。

設定したJava環境に切り替えるには、setJavaコマンドスクリプトを使用します。
現在のシェル環境にJava環境変数を適用するため、次のようにsourceします。
> . setJava --config java6
ここで、「java6」は先ほど作成した設定ファイルの名前です。
次のコマンドで指定したJavaの環境が設定されていることを確認してください。
> java -version
setJavaコマンドは設定ファイルを直接指定する他、ベンダー、バージョンを指定することで、複数のJava環境の中から条件に合うJava環境を設定します。
setJavaコマンドの詳細は、次のようにヘルプを参照してください。
> setJava --help

現在のJava環境を一時的に切り替えるのではなく、システムのデフォルトのJava環境を変更する場合には、setDefaultJavaコマンドを使用します。


SUSE Linux 9.2以降およびSUSE Linux Enterprise 10では、setJava、setDefaultJavaコマンドとは別のJPackageプロジェクトの成果物を使用しています。

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  • ドキュメントID: J00007090
  • 作成年月日: 31-JAN-2007
  • 修正年月日:
  • ドキュメントリビジョン: 1
  • 分類: SUSE Linux
  • 対象NOVELL製品およびバージョン: SUSE Linux Enterprise Server 9
  • カテゴリ: