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ストレージのエラーレポートが無いまま、ext3ファイルシステムがread onlyになる

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問題点

ext3ファイルシステムが、read-onlyでカーネルにリマウントされます。
また、影響を受けるストレージレイヤーからのエラーレポートがありません。


対象となるシステム:

Novell SUSE Linux Enterprise Server 10 Support Pack 1
Novell SUSE Linux Enterprise Desktop 10 Support Pack 1
Novell Open Enterprise Server 2 (OES 2)
Ext3 filesystem

解決方法

影響を受けるファイルシステムで、barrier supportを無効になるように設定してください。

例: barrier=0 を/etc/fstabのmountオプションフィールドに定義します。


原因:

ext3ファイルシステムのエラー処理コードが、barrier requestを受け入れるためにストップしたデバイスの状況を適切に処理していません。
対象となるケースは、RAIDデバイス、LVMデバイス、device-mapperデバイス、またはEMC PowerPathのようなサードパーティ製のmultipathingソフトウェアを使用している場合です。

この事象の原因解析は完了し、次期メンテナンスアップデートカーネル(2.6.16.54-0.2.5以降)に修正が含まれる予定です。


参照:
TID3605538 Ext3 filesystem goes read-only without the underlying storage reporting errors

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  • ドキュメントID: J00007618
  • 作成年月日: 29-FEB-2008
  • 修正年月日:
  • ドキュメントリビジョン: 1
  • 分類: Other (その他) Ext3 filesystem
  • 対象NOVELL製品およびバージョン: SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1
  • カテゴリ: