DOM 0の再起動後にXEN VMを自動起動する方法
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環境
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10サービスパック1
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10サービスパック1XEN
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2 XEN
問題の状況
SLES 10 XENメインOSを再起動した後、DomU仮想マシンを自動起動する方法
解決策
一般情報
- xm saveコマンドを使用して「保存」された任意のDomUは、xendomainsサービスが有効でその他の設定が不要な場合、起動時に自動的に開始されます。
- このTIDに記載する方法は、高可用性クラスタの一部として起動されるDomU、またはZenWorks Orchestratorなどのその他のプログラムによって管理されるDomUには推奨されません。
- 猶予付き再起動の前に実行していたDomUがある場合、これは自動的に起動され、余分の設定は不要です。
- 方法1は従来の/etc/xen/vmファイルを使用する管理されていないドメイン用です。
- 方法2は推奨される方法で、最も堅牢です。
- 方法3は従来の/etc/xen/vmファイルを使用し、すべての設定変更が従来のファイルを使用して行われるまでは推奨されません。
カーネルのセットアップ デフォルトでXenカーネルを起動する場合、このセクションをスキップできます。
- 該当するカーネルが実行していることを確認します。
- uname -r(正しいカーネルは2.6.16-0.7- xenのようになります)
- 表示されるバージョンが「xen」を含まない場合、ステップ2に進みます。それ以外の場合は、ステップ3に進みます。
- /boot/grub/menu.lstを編集して、正しいカーネルに起動するようにします(XENカーネル)。
- 「default #」行(#はゼロ以上で開始する数字を示します)を変更して、xenカーネルを示す正しいスタンザを参照します。
- 例:
# Modified by YaST2. Last modification on Thu May 3 15:51:09 UTC 2007
default 1
timeout 8
gfxmenu (hd0,0)/message
title SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.16.46-0.7-smp root=/dev/disk/by-id/scsi-SATA_SAMSUNG_HD160JJS08HJ1OL323401-part2 vga=0x31a resume=/dev/sda3 splash=silent showopts
initrd /initrd-2.6.16.46-0.7-smp ###Don't change this comment - YaST2 identifier: Original name: xen###
title XEN
root (hd0,0)
kernel /xen.gz
module /vmlinuz-2.6.16.46-0.7-xen root=/dev/disk/by-id/scsi-SATA_SAMSUNG_HD160JJS08HJ1OL323401-part2 vga=0x31a resume=/dev/sda3 splash=silent showopts
module /initrd-2.6.16.46-0.7-xen
方法1:従来の設定ファイルを使用したDomUの自動起動
xendomains initスクリプトは、「xm」、YaST、または「virt-manager」による設定の変更を上書きします。この方法は、管理されていないドメイン(xendで管理されないドメイン)を作成するため、推奨する方法ではありません。initスクリプトはxm createコマンドを使用して、ドメインをまったく新しい設定として作成します。メソッド2とメソッド3は管理対象ドメインを作成するため、推奨されます。
初期設定
- chkconfig --list | grep -i xen(xendとxendomainsが有効である必要があります)
- サービスがランレベル3および5で「オン」になっていない場合、次のコマンドを入力します。
- chkconfig xend on; chkconfig xendomains on
- サービスが現在実行されていることを、次のコマンドを入力して確認します。
- rcxend status; rcxendomains status
- サービスが実行されていない場合、次のようにしてオンにできます。
従来の設定ファイルのリンク
- /etc/xen/vmディレクトリに変更します。
- cd /etc/xen/vm
- このディレクトリには複数のファイルが格納されています。たとえば、2つの仮想マシンがvm1およびvm2という名前でインストールされている場合、次のファイルがディレクトリに格納されています。
- vm1、vm1.xml、vm2、vm2.xml
- Dom0(メインOS、またはホストOS)のシステム再起動後に自動起動する仮想マシンについて、非XMLファイルへのソフトリンクを/etc/xen/autoディレクトリに作成します。SLES 10 SP2には、/etc/xen/autoディレクトリは存在しません。この方法を使用するには、ディレクトリを作成する必要があります(mkdir -p /etc/xen/auto)。
- cd /etc/xen/auto/
- l n -s /etc/xen/vm/vm1 vm1
- 上記の場合、Dom 0のシステム再起動後にvm1のみが自動起動されます(vm1がコピーされ、vm2はコピーされないため)。
方法2: xend(管理対象ドメイン)から取得した情報を使用したDomUの自動起動
この方法は「xm」コマンドを使用し、仮想マシンの初期インストール後に「xm」、YaSTまたは「virt-manager」を使用してゲスト設定を変更した場合に、DomUを自動起動する唯一の安全な方法です。管理データベースを使用してDomUを起動するため、「xendomains」initスクリプトを安全にオフにできます。
手順内のSLES10を、自動起動を設定する仮想マシン名に置換します。
-
仮想マシン設定のエクスポートxm list -l SLES10 > sles10
- ファイルsles10をバックアップします。何か破損した場合に、必要となります。
- sles10ファイルを編集用に開きます。
-
次の行を見つけます。
(on_xend_start ignore) -
次のように変更します。
(on_xend_start start) -
次の行を見つけます。
(on_xend_stop ignore) -
次のように変更します。
(on_xend_stop shutdown) - ファイルを保存します。
-
新しい設定を再インポートします。xm new -F sles10
方法3: 従来の設定ファイルを使用し、xen管理データベースにインポートする
この方法では、DomUの作成に使用されるインストールファイルを変更します。この方法は、「xm」、「YaST」、または「virt-manager」がDomUの変更に使用されていない場合は推奨されません。この方法は、DomU設定変更がインストールファイルにのみ行われた場合にのみ推奨されます。管理データベースを使用してDomUを起動するため、「xendomains」initスクリプトを安全にオフにできます。
- DomUをシャットダウンします。
- インストールファイルを見つけます。通常、/etc/xen/vmにあります。
- インストールファイルを編集用に開きます。
-
次の行を追加します。on_xend_start="start"on_xend_stop="shutdown"
-
ファイルを保存して閉じます。
-
新しい設定をインポートします。xm new -f
追加情報
検索用のキーワード
xen
自動
起動
自動起動
再起動
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本文書に記載されている会社名、製品名はそれぞれ各社の商品、商標または登録商標です。
- ドキュメントID: 3466408
- 作成年月日: 31-DEC-2007
- 修正年月日: 24-DEC-2008
- ドキュメントリビジョン:
- 分類:
- 対象NOVELL製品およびバージョン: SUSE Linux Enterprise Server
- カテゴリ: