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SLES、Red Hat、およびSolaris上のlengineコアをトラブルシュートする方法

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環境

Novell Audit 2.0.2
Novell Audit 2.0.1
Novell Audit 2.0.0
Novell Audit 1.0.3
Solaris 10
Solaris 9
Solaris 8
RedHat Linux
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
Novell SUSE Linux Enterprise Server 8

問題の状況

LengineがUnixまたはLinux上でコアダンプしています。
lengineコアは、どのようにトラブルシュートしますか?

解決策

正しく設定されていないか、またはlengineが依存する他のモジュールまたはコンポーネントがクラッシュしている場合、Lengineはコアダンプすることがあります。確認事項:
* mdb.confファイルがある場合は、使用されている構文とIPアドレスが正しいかどうか確認します。mdb.confファイルを名前変更するかまたは削除し、問題が解決するかどうかチェックできます。デフォルトでは、mdb.confファイルは使用されたり、作成されません。
* メモリの使用量とパラメータを調べます。「TID 3581698 - Secu e Logging Serverのメモリ値について」を参照して、入力した値が正しいかどうか確認してください。
* 正しく設定されていないチャネルがあります。データベースにアクセスする場合は、おそらく、そのチャネルを無効化および/または削除し、ファイルチャネルをデフォルトチャネルにすることができます。チャネルの1つが正しく設定されていない場合は、アクセスして正しく設定する必要があります。
* 最新バージョンのNovell Auditをダウンロードしてインストールします。問題は、しばしば、最新バージョンのNovell Auditで解決されます。Novell Nsure Audit 1.0.xを実行する場合は、http://support.novell.com/filefinderから取得できる最新の10.3コードを使用するようにしてください。「naudit」を検索すると、すべてのNovell Audit修正プログラムのリストが表示されます。また、1.0.3を実行している場合は、2.0.2への移行を検討することができます。Novell Audit 2.0または2.0.1を実行している場合は、Novell Audit 2.0.2への移行を検討できます。http://support.novell.com/filefinderにアクセスすると、Novell Auditの使用可能な修正プログラムをレビューできます。上記のURLから、再度「naudit」を検索すると、Novell Auditの修正プログラムがすべて表示されます。
上記の解決策がどれも有効でない場合は、NTS(Novell Technical Services)に電話して、支援を得てください。このTIDでは、NTSへの問い合わせを最大限に効率化するためにしておくべき事を説明します。このTIDに記載された情報の多くは、http://gaim.sourceforge.net/gdb.phpを出典としています。詳細については、上記のsourceforgeリンクを参照してください。
1.)Novell Auditデバッグバージョンを取得する: Linuxでのコアファイルは、NetWareでのコアダンプファイルやWindowsでのmemory.dmpファイルと同様ではありません。SLES、Red Hat、およびSolaris用のNovell Auditコードの本番バージョンでは、コードから記号が削除されています。それらの記号は、他のプラットフォーム(NetWareおよびWindows)上で可能なように、事後に追加することはできません。したがって、Novell Auditのデバッグバージョンは、Novellテクニカルサポートのエンジニアから取得する必要があります。Novellは、エンドユーザがこのデバッグ:コードを取得できる場所を公開していません。このコードを取得するには、NTSとのサポートインシデントを利用するしかありません。このデバッグ:コードは、担当のテクニカルサポートエンジニアから取得して実行する必要があります。
2.)使用のサーバにGDBがインストールされていることを確認する:GDBは、GNU DeBuggerの略語です。サーバにGDBがインストールされているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。
Solaris 8、9、10の場合:
bash-2.05# pkginfo -i |grep gdb
system SFWgdb gdb - GNU source-level debugger
SLES 8、9、10またはRed Hatの場合:
# rpm -qa |grep gdb
gdb-6.3-16.4
GDBをインストールしていない場合は、サーバファイルを参照し、gdbパッケージを取得してインストールしてください。
3.)ulimitサイズを設定する:大きなコアファイルが生成されることがあります。したがって、大型コアファイルの保存が可能なことを確認する必要があります。そのためには、次のコードを設定する必要があります。
bash-2.05# ulimit -c unlimited

これで、コアファイルを生成できます。
4.)コアファイルがNovell Auditに属することを検証する:通常、コアファイルは、lengineのインストール先に常駐します。Solarisの場合、その場所は、/opt/NOVLnaudit/です。SLESの場合、その場所は、/opt/novell/naudit/です。コアファイルがlengineに属することを確認するには、次のコードを使用します。
bash-2.05# file core
core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from'lengine'
この行は、このコアファイルがlengineに属することを確認しています。実行しているプラットフォームとCPUのタイプによって、一部のCPU情報が異なることがあります。上記のコアファイルは、Sun SPARCプラットフォームで作成されました。
5.)GDBを実行し、コアファイルを開く:次に、コアファイルを開きます。次のコードを実行してください。
Solaris 8、9、10の場合:
/opt/sfw/bin/gdb lengine core
SLES 8、9、10またはRed Hatの場合:
gdb lengine core
次のような出力が画面上に大量に表示されます。
GNU gdb 5.0
Copyright 2000 Free Software Foundation, Inc.
GDB is free software, covered by the GNU General Public License, and you are
welcome to change it and/or distribute copies of it under certain conditions.
Type "show copying" to see the conditions.
There is absolutely no warranty for GDB. Type "show warranty" for details.
This GDB was configured as "sparc-sun-solaris2.9"...
(no debugging symbols found)...
Core was generated by `./lengine'.
Program terminated with signal 11, Segmentation Fault.
Reading symbols from /usr/lib/libmdb.so...(no debugging symbols found)...done.
Loaded symbols for /usr/lib/libmdb.so
Reading symbols from /usr/lib/libdl.so.1...(no debugging symbols found)...done.
Loaded symbols for /usr/lib/libdl.so.1
キーを 数回押さないと、最後まで表示されない場合ががあります。いったんコアファイルが開いたら、次のようなプロンプトが表示されます。
#0 0xfefcf308 in WNGetInt32 () from /opt/novell/eDirectory/lib/libndssdk.so.1
(gdb)

6.)バックトレースを取得する:コアファイルを開いたら、バックトレースを取得できます。プロンプトで、backtraceまたはbtと入力します。GDBは、クラッシュの発生までに呼び出されたすべての関数を一覧表示します。
(gdb) backtrace
#0 0xfefcf308 in WNGetInt32 () from /opt/novell/eDirectory/lib/libndssdk.so.1
#1 0xfefced64 in SizeOfReferral ()
from /opt/novell/eDirectory/lib/libndssdk.so.1
#2 0xfefa8b4c in __1cP_ExpandReferral6Fpkcppc_i_ ()
from /opt/novell/eDirectory/lib/libndssdk.so.1
#3 0xfefa8d64 in DCConnectToReferral ()
from /opt/novell/eDirectory/lib/libndssdk.so.1
#4 0xff087114 in MDBDSInit () from /usr/lib/mdb/mdbds.so
#5 0xff381c68 in _end () from /usr/lib/libmdb.so
#6 0xff382bc0 in MDBDumpValueStruct () from /usr/lib/libmdb.so
#7 0xff382e9c in MDBInit () from /usr/lib/libmdb.so
#8 0x34974 in main ()
(gdb)

この出力すべてをコピーして、担当のNovell Technical Supportエンジニアに送信してください。
7.)GDBを終了する。GDBを終了するには、「quit」(引用符を付けない)を入力し、 キーを押します。
(gdb) quit
bash-2.05#

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  • ドキュメントID: 3795274
  • 作成年月日: 02-OCT-2006
  • 修正年月日: 24-DEC-2008
  • ドキュメントリビジョン:
  • 分類:
  • 対象NOVELL製品およびバージョン: 監査
  • カテゴリ: