2TBを超えるファイルシステムを作成できない

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環境

Novell Open Enterprise Server (Linux ベース)
Novell SUSE Linux Enterprise Desktop 10
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
PCアーキテクチャ(x86またはx86_64)

問題の状況

2TBを超えるファイルシステムを作成しようとすると、それより(はるかに)小さなファイルシステムが作成されます。

解決策

2TBを超えるパーティションを作成するには、"GPT"ディスクラベリングスキーマを使用する必要があります。

追加情報

ディスクラベリングスキーマの変更

partedツールで、ディスクのパーティションラベリングスキーマを変更できます。

警告:次の手順では、ブロックデバイス上のすべてのデータとパーティショニングが消去されるので注意してください。

1. partedでディスク用のブロックデバイスを開きます。
   
   parted /dev/sda
   
2. GPTパーティションラベルを作成します。
   
   mklabel
   
3. ラベルをGPTに設定します。
   
   gpt
   
4. partedを終了します。
   
   quit
   
5. 次のコマンドで、パーティションのラベルが"EFI GPT"に設定されたかどうかチェックします。
   
   fdisk -l /dev/sda
   
   または
   
   parted /dev/sda
   
   "p"を押します。
   

既存のパーティションテーブルが破棄され、GTPディスクラベリングスキーマで再パーティショニングできるようになりました。

根本原因

この問題は、ディスクラベルの制限事項(パーティションスキーマ)によって生じます。

ディスクがfdiskの使用でパーティショニングされたか、またはデフォルトのyast2インストールの一部としてパーティショニングされた場合、ディスクラベルは、ms-dosになります(従来のPCディスクラベリングスキーマ)。このディスクラベルを使用する場合は、パーティションの最大サイズが2TBに制限されます。

GPT(GUID Partition Table)は、個々のパーティションに2TB制限のない、新しいパーティションスキーマでです。

partedに関する注記

このドキュメント執筆時点では、partedバージョン1.7.1は、ext2、FAT32、FAT16、およびlinux-swapのファイルシステムしか作成できません。その他のファイルシステム(reiserfs、ext3、OCFS2など)には、適切なmkfsツールを使用する必要があります。たとえば、

ステータス(最新更新日:2008年5月12日)

SLES10 SP1のYaST2には、現在、インストール時にディスクラベルを変更するオプションはありません。この機能に関する注文は、Novell技術部に記録されています。

追加資料

ウィキペディアの記事「GUID Partition Table」には、GPTの背景情報が記載されています。

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