特殊文字を含むファイル名の処理の問題

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環境

Novell Open Enterprise Server (Linuxベース)
Novell SUSE Linux Enterprise Desktop 10
Novell SUSE Linux Enterprise Server 10
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
Novell Linux Desktop 9
OpenOffice.org

問題の状況

一部のアプリケーション(たとえば、GNOMEアプリケーションやOpenOffice.org)では、ASCIIセット以外の文字(アクセント記号付き文字、キリル文字、中国象形文字、日本語（漢字、ひらがな、カタカナ)、韓国語(ハングル、ハンジャ)など)を含むファイル名の処理に問題があります。

解決策

ユニコード環境(推奨)を使用するか、またはレガシ文字エンコーディング(次善策)を使用する環境を設定してください。

追加情報

解決手順

ユニコード環境(推奨)の実装やレガシ文字エンコーディング(次善策)環境の設定の詳細は、このドキュメントによる説明の範囲外です。http://www.suse.de/~mfabian/から入手できる包括的ドキュメント『中日韓(CJK) Support in SuSE Linux』を参照してください。

根本原因

Unixファイルシステムでは、ファイル名に使用されている文字エンコーディング(または「コードページ」)に関する情報は保存しません。したがって、ASCII以外の文字がファイル名で使用される場合は、ファイル名に適したユニコードエンコーディング(UTF-8,など)でそれらの文字をコード化することにより、異なるロケール設定を持つユーザ間で解釈の問題が発生することを避ける必要があります。

背景資料

国際化とローカリゼーションは、複雑なトピックです。背景情報については、ウィキペディアの記事「国際化とローカリゼーション」を参照してください。ウィキペディアには、記事のカテゴリとして「文字エンコーディング」があり、このカテゴリには、ユニコードやUTF-8のほか、まだ一般に使用されているレガシ文字エンコーディングに関する記事が含まれています。

ファイル名のエンコーディングをUTF-8に変換する

convmvパッケージを使用すると、ファイル名をUTF-8に再エンコーディングできます。詳細については、OpenSUSEサポートデータベースの記事「Converting Files or File Names to UTF-8 Encoding(ファイルまたはファイル名のUTF-8エンコーディングへの変換)」を参照してください。

レガシ文字エンコーディングをGtk/GNOMEアプリケーションで使用する

GNOMEアプリケーションとGtkアプリケーションは、一般に、共通の低レベルライブラリGLibに基づいて構築されています。デフォルトでは、GLibは、ファイル名に使用されるエンコーディングをUTF-8に想定します。これを変更するには、環境変数G_FILENAME_ENCODINGを使用できます。この環境変数を@localeに設定すると、GLibは、現在のロケールのエンコーディングでファイル名がエンコードされていると想定します。この変数を文字セット名(たとえば、 Big5)に設定すると、その文字セットが想定されます。

詳細については、『GLib Reference Manual(GLibリファレンスガイド)』のセクション「Running and debugging GLib Applications(GLibアプリケーションの実行とデバッグ)」を参照してください。

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