Red Hat Enterprise Linux with SMTをアップデートする方法
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環境
Novell SUSE Linux Enterprise Subscription Management toolNovell SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2
Red Hat Enterprise Linux 5.2
Red Hat Enterprise Linux 4.7
Red Hat Enterprise Linux 3.9
問題の状況
必要な権限を持つユーザは、RedHat Enterprise Linux(RHEL)のアップデートをSubscription Management Tool for SUSE Linux Enterprise (SMT)でミラー ングできるようになりました。SUSE Linux Enterprise Server Subscription with Expanded Supportの詳細は、http://www.novell.com/products/server/expandedsupport/offering_summary.htmlを参照してください。
このドキュメントは、SMTサーバとクライアント(RHELサーバ)をこのソリューション用に構成するための必要な操作を説明しています。
解決策
SMTサーバで次の手順を実行して、RHELのアップデートのミラーリングと公開を準備します。
- (SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 SP2 with) SMTアドオン製品を、該当する製品のマニュアルに従ってインストールします。
- SMTのセットアップ中に、Novellが提供するRHELアップデートカタログへアクセスするミラーリング資格情報を使用します。
- 「smt」パッケージをRHELのミラーリングをサポートするパッケージにアップデートします。これはバージョン1.0.6-0.2以降です。
アップデートはhttp://download.novell.comまたはSLE10-SP2-SMT-UpdatesカタログをミラーリングしているSMTリポジトリから取得できます。 - SMTサーバが認識している製品のリストを、次のコマンドで更新します。
# smt-ncc-sync
- ミラー資格情報がRedHat製品のアップデートをダウンロードするアクセス権を持っていることを、次のコマンドで確認します。
# smt-catalogs -m | grep RES
- RHELアップデートカタログのミラーリングを、該当するアーキテクチャに対して有効にします。
# smt-catalogs -e <catalog-name> <architecture>
- アップデートをミラーリングして、情報量の多い出力をログに記録します。
# smt-mirror -d -L /var/log/smt-mirror.log
RHELのアップデートは、デフォルトの夜間SMTミラーリングクローンジョブの一部として自動でもミラーリングされます。
RHEL製品のカタログのミラーリングプロセスが完了すると、http://<smt-server.your-domain.top/repo/$RCE/<catalog-name>/<architecture>/からアップデートを取得できます。
リポジトリのgpgチェックを有効にするには、リポジトリの署名に使用したキーをRHELクライアントで使用できるようにする必要があります。これを行う最も簡単な方法は、SMTリポジトリ構造をダウンロードして次のようにして公開することです。
- Novell Customer Centerポータルの[Signing Keys(署名キー)]ページにアクセスします。このページは、左側のナビゲーションメニューの[My Products(マイ製品)]リンクにマウスオーバーして[Signing Keys(署名キー)]([Mirror Credentials(資格情報のミラーリング)]の真下)を選択してアクセスします。ここに、SMTとミラーリングするRHELリポジトリの署名に使用したgpgキーがあります。
- キーファイルをページ下部のリンクからダウンロードして、たとえば$MirrorTo/repo/res-signingkey.txt/に保存します。
例:/srv/www/htdocs/repo/res-signingkey.txt - キーファイルにクライアントからアクセスできることを確認します。
クライアントはキーを使用でき、後述するようにキーをRPMデータベースにインポートできます。
RHEL 5.2でYUMクライアントを構成してSMTからアップデートを使用する
- 次のようなコマンドで、上記でダウンロードしたリポジトリ署名キーをローカルRPMデータベースにインポートします。
# rpm --import http://<smt-server.domain.top>/repo/res-signingkey.txt
- /etc/yum.repos.d/にファイルを作成し、たとえば"smt.repo"と名前を付けます。ファイル名の末尾は、YUMクライアントがファイルを取得できるように".repo"にする必要があります。
- ファイルを編集してリポジトリデータを入力し、次のようにしてSMTのカタログを参照します。
[smt]
name=SMT repository
baseurl=http://<smt-server.domain.top>/repo/$RCE/<catalog-name>/<architecture>/
enabled=1
gpgcheck=1
baseurlの例:http://smt.mycompany.com/repo/$RCE/RES5/i386/ - ファイルを保存します。
- リポジトリエントリで次のように設定して、標準のRedHatリポジトリを無効にします。
"enabled=0"
これは/etc/yum.repos.d/のその他のファイルで設定します(有効になっている場合)。
yumとアップデート通知アプレットの両方が正常に動作するようになり、該当する場合に使用するアップデートを通知します。アプレットの再起動が必要になる場合があります。
UP2DATEクライアントをRHEL 3.9と4.7で構成してSMTからアップデートを使用する
- 次のようなコマンドで、上記でダウンロードしたリポジトリ署名キーをローカルRPMデータベースにインポートします。
# rpm --import http://<smt-server.domain.top>/repo/res-signingkey.txt
- ファイル/etc/sysconfig/rhn/sourcesを編集して、次の変更を行います。
- "up2date"で始まるすべての行をコメント化します。
通常、"up2date default"のような行があります。 - SMTリポジトリを参照するエントリを追加します(1行で追加します)。
yum smt-repository http://<smt-server.domain.top>/repo/$RCE/<catalog-name>/<architecture>/ - ファイルを保存します。
up2dateとアップデート通知アプレットの両方が正常に動作し、SMTリポジトリを参照して該当する場合にアップデートを通知します。アプレットの再起動が必要になる場合があります。
RedHat EnterpriseシステムをNovell Customer Centerで正常にレポートするには、SMTサーバに登録する必要があります。このため、特殊なsuseRegisterRESパッケージがRES*カタログから提供され、次に説明するようにインストール、構成、実行が必要になります。
RHEL 5.2をSMTに登録する
- suseRegisterRESパッケージをインストールします。
# yum install suseRegisterRES
注:perl-Crypt-SSLeayとperl-XML-Parserパッケージを元のRHELメディアからインストールする必要がある場合があります。 - SMTcertificateをシステムにコピーします。
# wget http://<smt-server.domain.top>/smt.crt
# cat smt.crt >> /etc/pki/tls/cert.pem - /etc/suseRegister.confを編集して、URL値を次のように変更してSMTを参照します。
url = https://<smt-server.domain.top>/center/regsvc/ - システムを登録します。
# suse_register
RHEL 4.7とRHEL 3.9をSMTに登録する
- suseRegisterRESパッケージをインストールします。
# up2date --get suseRegisterRES
注:perl-Crypt-SSLeayパッケージを元のRHELメディアからインストールする必要がある場合があります。
# up2date ?-get perl-XML-Writer
# rpm -ivh /var/spool/up2date/suseRegisterRES*.rpm /var/spool/up2date/perl-XML-Writer-0*.rpm - SMTcertificateをシステムにコピーします。
# wget http://<smt-server.domain.top>/smt.crt
# cat smt.crt >> /usr/share/ssl/cert.pem - /etc/suseRegister.confを編集して、URL値を次のように変更してSMTを参照します。
url = https://<smt-server.domain.top>/center/regsvc/ - システムを登録します。
# suse_register
追加情報
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本文書に記載されている会社名、製品名はそれぞれ各社の商品、商標または登録商標です。
- ドキュメントID: 7001751
- 作成年月日: 28-OCT-2008
- 修正年月日: 03-MAR-2009
- ドキュメントリビジョン:
- 分類:
- 対象NOVELL製品およびバージョン: SUSE Linux Enterprise Server
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