IDMエンジンとドライバの-9010エラーの説明
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環境
Novell Identity Manager 3.5.1Novell Identity Manager 3.6
Novell Identity Managerドライバ
問題の状況
異なるシナリオのIDMトレースを調べると、次のようなメッセージがあります。
メッセージ:コード(-9010) 例外が発生しました: <Javaエラーメッセージと、Javaスタック>
または、
メッセージ:コード(-9010) 例外が発生しました: novell.jclient.JCException: <eDirectory/NMAs/PKIエラーメッセージ>
解決策
-9010エラーコードは、Java例外が発生したことを示し、IDMコードとしては処理されません。Javaプログラミング知識は、問題の本質の理解と、それを修正する場合に役立ちますが、多くの場合必須ではありません。-9010エラーから派生する問題を解決するには、javaエラーメッセージを調べる必要があります。
Javaエラーメッセージがjava.lang. で始まる場合、表示される例外の説明は、SunのJavaマニュアルにあります。
たとえば、message java.lang.NoClassDefFoundErrorは、http://java.sun.com/javame/reference/apis/jsr219/java/lang/NoClassDefFoundError.htmlにあるSunのマニュアルで説明されています。
Javaエラーメッセージがcom.novell.nds.dirxml.driver.で始まる場合は、通常は特定のドライバシムに問題があります。
リモートローダのマニュアルの最後のページに、基本クラスと、参照先のドライバシムの表があります。IDM 3.6のリストを、URL http://www.novell.com/documentation/idm36/idm_remoteloader/data/bs0q40g.htmlで確認してください(ページ下部までスクロールします)。
Javaエラーメッセージがcom.novell.nds.dirxml.で始まり、その後にキーワードdriverが続かない場合、問題はIDMエンジンにあり、通常は特定の論理の処理に問題があります(ルール条件またはアクション)。エラーが最初に発生した正確な場所をIDMトレースで見つけると、論理のどの部分で問題が発生したか理解できます。
Javaエラーメッセージがnovell.jclient.JCExceptionで始まる場合は、問題はeDirectoryまたはNMASの問題で、Javaエラーメッセージの右横のテキストはeDirectory (またはNMAS)エラーです。このエラーはhttp://support.novell.comで調べられます。
エラーメッセージとともにJavaスタックが出力されることがあります。スタックの一番上の行に注目する必要があります。行java.lang.NoClassDefFoundError: com/novell/nds/dirxml/driver/soap/util/Tracer がこのサンプルスタックの実際のエラーになります。
エラー: java.lang.NoClassDefFoundError: com/novell/nds/dirxml/driver/soap/util/Tracer
at java.lang.ClassLoader.defineClass0(Native Method)
at java.lang.ClassLoader.defineClass(ClassLoader.java:539)
at java.security.SecureClassLoader.defineClass(SecureClassLoader.java:123)
at java.net.URLClassLoader.defineClass(URLClassLoader.java:251)
at java.net.URLClassLoader.access$100(URLClassLoader.java:55)
at java.net.URLClassLoader$1.run(URLClassLoader.java:194)
at java.security.AccessController.doPrivileged(Native Method)
at java.net.URLClassLoader.findClass(URLClassLoader.java:187)
at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:289)
at sun.misc.Launcher$AppClassLoader.loadClass(Launcher.java:274)
at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:282)
at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:235)
at com.novell.nds.dirxml.remote.loader.Driver.<init>(Driver.java:67)
at com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader.newDriver(RemoteLoader.java:1017)
at com.novell.nds.dirxml.remote.loader.HybridRemoteLoader.start(HybridRemoteLoader.java:99)
at com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader._main(RemoteLoader.java:121)
at com.novell.nds.dirxml.remote.loader.HybridRemoteLoader.main(HybridRemoteLoader.java:33)
上記のサンプルスタックを見ると、スタックを下から読むことで、問題が発生するまでにIDMが実行したコードパスがわかります。そこで、リモートローダの主要機能を起動します。行at com.novell.nds.dirxml.remote.loader.HybridRemoteLoader.main(HybridRemoteLoader.java:33)を参照し、スタックを上にたどると、IDMが別のJavaクラスをロードしようとしたことがわかります。行at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:235)から始まり、最後は行java.lang.NoClassDefFoundError: com/novell/nds/dirxml/driver/soap/util/Tracerでロードに失敗しています。
追加情報
ここでは、一般的な-9010メッセージとトラブルシューティング手順を示します。
1) Error: java.lang.NoClassDefFoundError:、クラスパスと名前が後に続きます。これは、ドライバのプロパティ、[Driver Module(ドライバモジュール)]セクションにクラス情報がないか、またはIDMが正常に機能するために必要な1つまたは複数のjarファイル(またはライブラリファイル)がないことを意味します。
jar(またはライブラリ)ファイルがない場合は、これを含むパッケージを再インストールして、ドライバのドキュメントでサードパーティファイルをコピーする手順を確認することが、問題の解決方法です。
クラス情報がドライバのプロパティにない場合は、適切なクラス情報がリモートローダのマニュアルの最後の、各IDMバージョンのマニュアルに一覧されています。次は、IDM 3.6.0ドキュメントから抜粋したクラス名とドライバ名の表です。
| Javaクラス名 | ドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.avaya.PBXDriverShim | Avaya* PBXドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.delimitedtext.DelimitedTextDriver | 区切りテキストドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.nds.DriverShimImpl | eDirectoryドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.entitlement.EntitlementServiceDriver | エンタイトルメントサービスドライバ |
| com.novell.gw.dirxml.driver.gw.GWdriverShim | GroupWise?ドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.jdbc.JDBCDriverShim | JDBC*ドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.ldap.LDAPDriverShim | LDAPドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.loopback.LoopbackDriverShim | ループバックドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.manualtask.driver.ManualTaskDriver | 手動タスクドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.notes.NotesDriverShim | Notesドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.psoftshim.PSOFTDriverShim | PeopleSoft*ドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.SAPShim.SAPDriverShim | SAP HRドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.sapusershim.SAPDriverShim | SAP User Managementドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.soap.SOAPDriver | SOAPドライバ |
| com.novell.idm.driver.ComposerDriverShim | ユーザアプリケーション |
| be.opns.dirxml.driver.ars.arsremedydrivershim.ARSDriverShim | Remedy* ARS用ドライバ |
| com.novell.nds.dirxml.driver.workorder.WorkOrderDriverShim | WorkOrderドライバ |
| com.novell.idm.drivers.idprovider.IDProviderShim | ID Providerドライバ |
2) コード(-9010) 例外が発生しました:、テキストメッセージとeDirectoryエラーコードが後に続きます。http://www.novell.com/documentation/nwec/nwec/data/alwxsrr.htmlのeDirectoryエラーコードを参照します。または、NMASエラーコードの場合は、http://www.novell.com/documentation/nwec/nwec/data/al3r5be.htmlに一覧されています。エラーの多くはドライバの誤った論理によって発生しているため、発生したエラーの意味を理解すると、通常はドライバの論理を確認して問題を特定し、ドライバの論理を修復する必要があります。
3) コード(-9010) 例外が発生しました: java.lang.OutOfMemoryError。これは、IDMが使用できるJavaヒープを使い尽くし、メモリが不足したことを示します。解決するには、Javaヒープを増加させます。
IDM 3.5.1以前ではOS固有の変更が可能で、これらの変更はTID 3732231で説明されています。
IDM 3.6.0以降は、ドライバセットで直接変更できます。これを行うには、http://www.novell.com/documentation/idm36/idm_common_driver/data/bg0n8f8.htmlの手順に従ってください。
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- ドキュメントID: 7002952
- 作成年月日: 09-APR-2009
- 修正年月日:
- ドキュメントリビジョン:
- 分類:
- 対象NOVELL製品およびバージョン: Identity Manager
- カテゴリ: