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リリースノートの内容は頻繁に更新されます。インターネットの接続テストの際に最新バージョンをダウンロードするか、http://www.suse.com/relnotes/i386/openSUSE/11.1/RELEASE-NOTES.ja.html (日本語版) http://www.suse.com/relnotes/i386/openSUSE/11.1/RELEASE-NOTES.en.html (英語版) を参照してください。
このリリースノートでは、次の分野に関する情報を掲載しています。
一般: すべてのユーザを対象とした情報
更新: リファレンスガイド第5章に記されていない変更点
テクニカル: この章には上級ユーザのための技術的な変更点や改良点が多く記載されています。
スタートアップマニュアルではインストールと基本的なシステム設定についての情報が記載されています。また、リファレンスガイドではシステム設定に関する詳細が記載されています。そのほか、 GNOME や KDE についての基本的な情報はクイックスタートガイドにあります。 AppArmor についての詳細な情報は、 AppArmor 管理ガイドに書かれています。
インストールの際、 YaST から実行した SaX2 がディスプレイを検出し、サイズと解像度を判断しようとします。ノート PC をお使いの場合で、ノート PC の蓋を閉じた状態でインストールを行なっていると、ディスプレイの検出を行なうことができません。この問題を回避するためには、インストール中はずっと蓋を開けた状態のまま実行してください。
検出が失敗した場合は、 YaST を起動して "ハードウエア" -> "グラフィックカードとモニタ" を実行し、手動でディスプレイを設定してください。
Lenovo ThinkPad ラップトップ機には "青い ThinkVantage ボタン" の機能を実行するため、 MBR (マスターブートレコード) に特別なコードが埋め込まれています。この処理に失敗するような場合は、ブートセクタの復元作業が必要になる場合があります。
ThinkPad をお使いの場合は、ブートローダを MBR にインストールせず (インストール時の提案をよくご確認ください!) 、さらに MBR に汎用コードを書き込んだりしないようにしてください (インストール時の提案では、ブートローダ -> ブートローダのインストール -> ブートローダのオプション -> MBR に汎用ブートコードを書き込む のチェックが外れていることを確認してください) 。
MBR を書き換えてしまった場合は、 ThinkVantage ボタンが動作しなくなってしまいます。 MBR のバックアップデータは /var/lib/YaST2/backup_boot_sectors/ に保存されています。
Xen Hypervisor を設定した環境で openSUSE 11.0 から openSUSE 11.1 にアップデートすると、正しくないネットワーク設定になってしまう場合があります。これは、アップデート処理がブリッジ設定を自動で行なえないことによって発生します。
"YaST コントロールセンター" から "仮想化" 内にある "ハイパーバイザとツールのインストール" を選択してネットワークのブリッジ設定を行なってください。コマンドラインから "yast2 xen" としても設定を呼び出すことができます。
なお、 openSUSE 11.1 をインストールして Xen を設定する場合は、 YaST から自動でブリッジ設定を行なうことができます。
man コマンドでは異なるセクションに同名のマニュアルページが存在した場合、どのマニュアルページを読むのかをユーザに尋ねるようになりました。セクション番号を入力することで、必要なマニュアルページを読むことができます。
以前のような動作に戻したい場合は、 ~/.bashrc のようなシェルの初期化ファイル内に MAN_POSIXLY_CORRECT=1 を設定してください。
YaST LDAP サーバモジュールは、そのサーバ設定を /etc/openldap/slapd.conf に保存しないようになりました。モジュールは現在、 OpenLDAP の動的設定バックエンドを使用して、 LDAP データベース自身に設定を保存するようになりました。これらのデータベースは複数の .ldif ファイルなら成る形で /etc/openldap/slapd.d ディレクトリに存在しています。 設定情報にアクセスするには、 yast2-ldap-server モジュールか、もしくは ldapmodify や ldapsearch などの LDAP クライアントをご利用ください。
OpenLDAP における動的設定の詳細については、 OpenLDAP 管理者ガイドをご覧ください。
既定では Network Manager が有効化されてネットワークを管理しようとします。 Network Manager を設定するには、ネットワークマネージャアプレットから設定を変更します。 Network Manager が起動している間は、このソフトウエアが独自の設定オプションを持っている都合から、 YaST はネットワークの設定を拒否します。
modify_resolvconf スクリプトは削除され、より多用途な netconfig スクリプトに置き換えられました。新しいスクリプトは複数の依頼元から特定のネットワーク設定を柔軟かつ透過的に扱うことができるようになりました。詳しい情報は更新されたマニュアルをお読みになるか、 netconfig マニュアルページをお読みください。
出荷されたマニュアルでは誤って modify_resolvconf が参照されています。次のリリースでは修正される予定です。
既定では無線 LAN チャンネル 12, 13, 14 はどこでも使用可能というわけではないため、無効化されています。お使いの環境でこれらを有効にしたい場合は、 http://ja.opensuse.org/Tracking_down_wireless_problems から詳しい情報をお読みください。
コマンドラインにおいて存在しないコマンドを入力すると、 bash と zsh は /usr/bin/command-not-found の処理を呼び出すようになりました。 command-not-found はパッケージデータベースを検索し、どのようにすればそのコマンドを使うことができるのかを提示します。
このような動作をさせたくない場合は、 command-not-found パッケージを削除するか、もしくはお使いのシェル初期化ファイルで command_not_found_handle の変数を未定義に設定してください。たとえば ~/.bashrc に下記の行を追加します:
unset command_not_found_handle