スキーマの管理

Novell(R) eDirectoryTMツリーのスキーマには、このツリーに含めることができるオブジェクト(ユーザ、グループ、プリンタなど)のクラスを定義します。スキーマによって、各オブジェクトタイプを構成する属性(プロパティ)が指定されます。属性には、オブジェクトの作成に不可欠な必須属性と、必要に応じて指定できるオプション属性があります。

eDirectoryオブジェクトはそれぞれオブジェクトクラスに属し、オブジェクトクラスはオブジェクトに関連付けることのできる属性を指定します。すべての属性は一連の属性タイプに基づくもので、属性タイプもまた、一連の標準的な属性構文に基づいています。

eDirectoryスキーマは、各オブジェクトの構造を制御するだけではなく、eDirectoryツリー内でのオブジェクト間の関係も制御します。スキーマルールを設定すると、オブジェクトは他のサブオーディネートオブジェクトを含むことができます。このように、スキーマによってeDirectoryツリーの構造が決まります。

組織が必要とする情報の変化に応じて、スキーマに変更を加える必要が出てくることがあります。たとえば、ユーザオブジェクトに、以前はFAX番号が不要であっても、現在は必要であるとします。この場合、FAX番号を必須属性とした新しいユーザクラスを作成し、ユーザオブジェクトの作成に、この新しいユーザクラスを使用できます。

Novell iManager でスキーマ管理の役割を持つ場合、ツリーのスーパバイザ権を持つユーザは、そのツリーのスキーマをカスタマイズして次のようなタスクを実行できます。

この章では次のトピックについての情報を説明します。

スキーマ情報の詳細については、『NDS Schema Reference』を参照してください。