Novell eDirectoryデータベースの修復
修復ユーティリティを使用すると、Novell(R) eDirectoryTMツリーのデータベースを保守および修復することができます。このユーティリティでは、次の操作を実行できます。
- 不正なレコード、スキーマの不一致、不正なサーバアドレス、外部参照など、eDirectoryの問題の修正
- eDirectoryスキーマへの詳細な変更
- データベースの終了やユーザの介入を伴わない、自動的なデータベースの構造チェック
- データベースのオペレーショナルインデックスの確認
- 空のレコードを破棄することによる空き領域の増量
- ローカルデータベースの修復
- レプリカ、レプリカリングおよびサーバオブジェクトの修復
- 同期エラーに対する、各ローカルパーティションの各サーバの分析
- ローカルデータベース内のオブジェクトの検出と同期
すべてのeDirectoryデータベースの問題が致命的であるというわけではなく、eDirectoryによって処理を続行できる問題もあります。ただしデータベースが破損すると、ローカルデータベースを開くことができないことを知らせるメッセージがコンソールに表示されます。この場合、修復を実行するかNovellサポートに連絡します。
eDirectoryに問題が発生したりNovellサポートから指示がない限り、修復操作を実行することはお勧めできません。ただし、修復ユーティリティおよび他のNovellユーティリティ(Novell iMonitorなど)の診断機能を使用することはお勧めします。詳細については、「Novell iMonitor 2.1の使用」を参照してください。
Novell iManagerには次の修復ウィザードが含まれています。
基本修復ウィザード |
標準修復、ローカルデータベースの修復、または単一オブジェクトの修復を実行できます。また、外部参照をチェックして不明なリーフオブジェクトを削除できます。 |
ログファイルウィザード |
修復ログファイルを開いて、ログファイルオプションを設定できます。 |
iMonitorによる修復 |
iMonitorを開いて、このプログラムの修復オプションを使用できます。 |
レプリカ修復ウィザード |
すべてまたは選択したレプリカの修復、タイムスタンプの修復と新しいエポックの宣言、現在のサーバを新しいマスタレプリカに設定、および必要に応じて選択したレプリカの削除などを実行できます。 |
レプリカリングの修復ウィザード |
すべてまたは選択したレプリカリングの修復、リング内のすべてのサーバにすべてのオブジェクトを送信、選択したレプリカでマスタレプリカのすべてのオブジェクトを受信、および必要に応じてレプリカリングから現在のサーバの削除などを実行できます。 |
スキーマの保守ウィザード |
ツリーからスキーマを要求、ローカルスキーマのリセット、新規スキーマエポックの宣言、オプションスキーマ拡張機能の実行、リモートスキーマのインポート、およびPost NetWare(R) 5スキーマの更新などを実行できます。 |
サーバの修復ウィザード |
すべてのネットワークアドレスの修復、およびサーバのネットワークアドレスのみの修復ができます。 |
同期修復ウィザード |
現在のサーバで選択したレプリカの同期、現在のサーバの同期ステータスのレポート、すべてのサーバの同期ステータスのレポート、時刻同期の実行、および即時同期のスケジュールが実行できます。 |
ウィザードは、次のような操作のときに役立ちます。