Novell eDirectoryツリーのマージ

Novell(R) eDirectoryTMマージユーティリティを使用すると、2つのNovell eDirectoryツリーをマージして、単一のeDirectoryツリーを作成できます。マージされるのはTreeオブジェクトだけです。コンテナオブジェクトとそのリーフオブジェクトは、マージ後のツリー上でもそれぞれ異なるオブジェクトとして存在します。

ヒント:  リーフオブジェクトを移動する場合や、パーティションをマージする場合には、ConsoleOne(R)またはNovell iManagerを使用します。

マージする2つのツリーをそれぞれソースツリーおよびターゲットツリーといいます。1つのツリーを別のツリーにマージする前に、ターゲットツリーにあるルートパーティションのレプリカを1つだけ残し、その他のすべてのレプリカを削除する必要があります。ターゲットツリーにルートパーティションのレプリカが1つしかない場合には、マージ処理を続行できます。マージ後は、ルートパーティションのレプリカが2つになります。1つはターゲットツリー上にあったレプリカで、もう1つはマージ操作を実行したソースツリーのサーバ上にあったレプリカです。ルートパーティションのレプリカを追加する必要がある場合は、マージが完了した後に保存することができます。

マージ時にターゲットツリーサーバにルートパーティションのレプリカが複数ある場合、マスタレプリカを保持していないサーバで、外部参照オブジェクトの位置に関する問題が発生する可能性があります。外部参照オブジェクトは、サブオーディネートリファレンスのパーティションルートに含まれています。これは、パーティションの境界を表すルートパーティションのレプリカを持つ別のサーバに配置する必要があります。ソースツリーにあるルートパーティションの下位パーティションごとに、ターゲットツリーにあるサブオーディネートリファレンスのパーティションルートを持つ必要があります。エラーが生じた場合、同期ステータスに関するeDirectoryエラーコード-605が報告されます。この場合、DSRepairを使用して、エラーが発生したサーバのローカルデータベースを修復します。詳細については、ローカルデータベースの修復の実行を参照してください。

DSMergeを実行しても、コンテナ内のeDirectory名またはコンテキストは変わりません。オブジェクト権とプロパティ権はマージ後のツリーでも保持されます。

この章では、次のトピックについて説明します。