レプリカの作成については、レプリカを追加するを参照してください。
Backup eMToolは、サーバ上の指定したディレクトリにバックアップファイルを作成しますが、これを直接テープに保存する機能はありません。したがって、eDirectoryのバックアップ処理後すぐにファイルシステムのバックアップを行い、安全な記録媒体であるテープに保存する必要があります。
レプリカリングに属するサーバは、ロールフォワードログ機能を有効にしておく必要があります。バックアップファイルがあっても、ロールフォワードログがなければ復元後の検証処理に失敗し、データベースを開けないことになります。 他のサーバとレプリカを共有するデータベースは、停止直前の状態にまで復元しない限りデフォルトではオープンされません。
単一サーバ環境では、ロールフォワードログがなくても復元後の検証に失敗することはありませんが、最後にバックアップを取った時の状態にしか戻りません。ロールフォワードログがあれば、システム停止直前の状態まで復元できます。
ロールフォワードログ機能を使う際の主な注意点は次のとおりです。詳細については、「ロールフォワードログを使用する」を参照してください。
ログはサーバ上のローカルファイルとして保存する必要があります。障害対策上、eDirectoryと同じディスクパーティション/ボリューム、同じ記憶デバイスは避けてください。ロールフォワードログ専用の、独立したパーティション/ボリュームを用意するとよいでしょう。
サーバが正常に動作していれば、iManagerのバックアップ環境設定画面、またはeMBox Clientのgetconfigオプションで調べることができます。ただしハードウェア障害などでeDirectoryが使えない状態になると、この方法でロールフォワードログの場所を調べることはできません。
容量不足のためロールフォワードログが作成できなくなると、eDirectoryは応答しなくなります。
このファイルがないと暗号化キーを復元できないため、暗号化されたデータを読むことができなくなります。NICIセキュリティの詳細については、『NICI Administration Guide』と「TID on backing up NICI files」を参照してください。
8.5より前のeDirectoryとは、復元後の検証処理の互換性がないためです。復元検証処理の詳細については、Backup eMToolによる復元作業の概要および復元後の検証についてはeDirectory 8.5以降のみで互換性があるを参照してください。
パーティションのレプリカを作成しておけば、保守作業などのためサーバを停止している間もオブジェクトにアクセスできるばかりでなく、ハードウェア障害などでサーバが使えなくなった場合に備える障害対策としても役立ちます。逆に複数サーバ構成のツリーでレプリカを作成していないパーティションを保持するサーバがあると、障害時にパーティションを復元できない恐れがあります。したがって最善なのは、すべてのパーティションについてレプリカを作成しておくことです。複数サーバ構成のツリー内にレプリカを作成していないパーティションがある場合の問題点の詳細については、Backup eMToolによる復元作業の概要、ロールフォワードログを使用するおよび復元後の検証処理に失敗した場合の対処方法を参照してください。
レプリカの作成については、レプリカおよびパーティションおよびレプリカの管理を参照してください。
iManagerを使用すればファイアウォールの外側からでも作業が可能ですが、コールドバックアップや高度な操作はサポートされていません。
eMBox Clientは、eDirectoryをインストールする際、同時にインストールされます。Sun JVM 1.3.1が動作するワークステーション上でも使えます。eMBox Clientのインストールや設定の手順については、eMBoxコマンドラインクライアントの使用を参照してください。
「DSMASTERサーバによる災害対策」を参照してください。