eMBoxクライアントはコマンドラインJavaクライアントで、これを使用するとeDirectory Backup eMToolなどのeMBoxツールにアクセスできます。複数サーバ環境でも、ファイアウォール越しのアクセスができれば、1台のコンピュータからバックアップ、復元、ロールフォワードログの設定ができます。
eMBoxクライアントはバッチモードで実行できるため、eDirectory Backup eMToolを使用して無人バックアップを行うことができます。
eMBoxClient.jarファイルは、eDirectoryの一部としてサーバにインストールされます。それ以外にも、Sun JVM 1.3.1が動作する環境であれば、eMBoxClient.jarをコピーして動かすことができます。詳細については、eDirectory Management ToolboxおよびワークステーションでeMBoxクライアントを実行するを参照してください。
eDirectoryのバックアップ/復元作業に先立ち、eDirectoryのバックアップ処理に関する確認事項を参照して問題点を確認し、効率的に作業できるようにしてください。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
eMBoxクライアントを使って、eDirectoryデータベースの中身を、指定したファイルにバックアップすることができます。バックアップファイルには、eDirectoryをその時点の状態に復元するために必要な情報がすべて含まれています。また、処理結果は所定のログファイルに記録されます。
eDirectoryのバックアップ/復元作業に先立ち、eDirectoryのバックアップ処理に関する確認事項を参照して問題点を確認し、効率的に作業できるようにしてください。
eMBoxクライアントを使うと次のような作業ができます。
「ホット」バックアップの場合、バックアップ処理中もeDirectoryデータベースは開いたままで、通常どおり利用しながら、バックアップ開始時点の状態を完全に保存できます。
この機能は、ハードウェアをアップグレードする、あるいは新規サーバ(同じオペレーティングシステムが動作するもの)に移行する場合に有用です。詳しくはハードウェアのアップグレードやサーバの交換を参照してください。
これらの作業を無人で実行するための手順については、バッチファイルとeMBoxクライアントによる無人バックアップを参照してください。
このファイルは、eDirectoryの一部としてサーバにインストールされます。それ以外にも、Sun JVM 1.3.1が動作する環境であれば、eMBoxClient.jarをコピーして実行することができます。複数サーバ環境でも、ファイアウォール越しのアクセスが可能であれば、1台のコンピュータからバックアップを実行できます。詳細については、「eMBoxコマンドラインクライアントの使用」を参照してください。
レプリカリングに属するサーバは、ロールフォワードログ機能を有効にしておく必要があります。バックアップファイルがあっても、ロールフォワードログがなければ復元後の検証処理に失敗し、データベースを開けないことになります。
ロールフォワードログの詳細については、ロールフォワードログを使用するを参照してください。また、この機能を有効にする手順については、eMBoxクライアントによるロールフォワードログの設定を参照してください。
NICIファイルやストリームファイルもスイッチを使用してバックアップできます。NICIファイルは常にバックアップするようお勧めします。
それ以外にたとえばautoexec.ncfなどをバックアップしたい場合は、そのパスとファイル名をインクルードファイルに列挙します。複数のファイルがある場合はセミコロンで区切ります。改行(ハードリターン)や空白を含めないようにしてください(例: 「sys:\system\autoexec.ncf;sys:\etc\hosts;」)。
ヒント: コピー先記憶デバイスに容量の制約がある場合は、あらかじめeDirectoryバックアップファイルの最大サイズを設定すると便利です。その場合、バックアップコマンドの「-s」オプションを使い、バイト単位で指定します。また、バックアップファイルの作成後、サードパーティ製ファイル圧縮ツールを使う方法もあります。80%程度は圧縮できます。
詳細については、「復元後の検証についてはeDirectory 8.5以降のみで互換性がある」を参照してください。
eMBoxクライアントを使ってeDirectoryデータベースをバックアップする手順を次に示します。
eMBoxクライアントを対話式モードで起動します。
edirutilファイルは、eMBoxクライアントを実行するためのショートカットです。Javaの実行形式ファイルと、eMBoxクライアントのインストール先ディレクトリがパラメータとして記述されているほか、NetWareの場合は「-ns」オプションもついています。(Java実行ファイルの場所は、eMBoxクライアント用にパスおよびクラスパスをセットアップするで示しているように手動で入力することもできます)。
正常に起動されると、「eMBox Client」というプロンプトが現れます。eMBox Client>
バックアップの対象サーバにログインします。次のように入力してください。
login -s サーバ名またはIPアドレス -p ポート番号 -u ユーザ名.コンテキスト -w パスワード
たとえばWindowsの場合、次のようになります。
login -s 151.155.111.1 -p 8009 -u admin.mycompany -w mypassword
セキュア接続が確立できないというエラーが表示される場合は、eMBoxクライアントを使用してセキュア接続を確立するに表示されているJSSEファイルがシステム上にない可能性があります。
指定するポート番号が分からない場合は、eDirectoryポート番号を確認するを参照してください。
eMBoxクライアントはログインが成功したかどうかを表示します。
eMBoxクライアントのプロンプトが出たら、次のような形式でバックアップコマンドを入力します。
backup -b -f バックアップファイルの名前とパス -l バックアップログファイルの名前とパス -u インクルードファイルのファイル名とパス -t -w
各スイッチの間にはスペースが必要です。スイッチの順序は重要ではありません。
たとえばWindowsの場合、次のようになります。
backup -b -f c:\backups\8_20_2001.bak -l c:\backups\backup.log -u c:\backups\myincludefile.txt -t -w
この例では、フルバックアップを取ること(-b)、バックアップファイルをc:\backups\8_20_2001.bakとすること、処理結果をc:\backups\backup.logに出力すること、さらに、次のデータベース以外のファイルもバックアップすることを指定しています。
さらにこの例では「-w」オプションが指定されているため、同じ名前のバックアップファイルがあれば上書きされます。
eMBoxクライアントはバックアップが成功したかどうかを表示します。
サーバからログアウトするには、次のコマンドを入力します。
logout
eMBoxクライアントを終了するには、次のコマンドを入力します。
exit
eDirectoryのバックアップ処理が終了したら、すぐにファイルシステムのバックアップ作業を行い、テープに保存します(Backup eMToolによる処理では、サーバ上にバックアップファイルができるだけです)。
バッチファイルを使用して、eMBoxクライアントによるeDirectoryの無人バックアップを実行します。たとえば週1回フルバックアップ、毎晩インクリメンタルバックアップを取る、といった運用が可能です。
バッチモードでeMBoxクライアントを実行するには、システムバッチファイルを使う、eMBoxクライアントの内蔵バッチファイルを使う、両者を組み合わせて使う、という方法があります。詳細については、「eMBoxコマンドラインクライアントをバッチモードで実行する」を参照してください。
ここではシステムバッチファイルを使う方法を解説します。
注: NetWareの場合、サードパーティ製ソフトウェアのほか、Novell Support Webサイトで提供しているcron.nlmも使えます。
このファイルは、eDirectoryの一部としてサーバにインストールされます。それ以外にも、Sun JVM 1.3.1が動作する環境であれば、eMBoxClient.jarをコピーして動かすことができます。複数サーバ環境でも、ファイアウォール越しのアクセスが可能であれば、1台のコンピュータから作業できます。詳細については、「eMBoxコマンドラインクライアントの使用」を参照してください。
レプリカリングに属するサーバは、ロールフォワードログ機能を有効にしておく必要があります。バックアップファイルがあっても、ロールフォワードログがなければ復元後の検証処理に失敗し、データベースを開けないことになります。
ロールフォワードログの詳細については、ロールフォワードログを使用するを参照してください。また、この機能を有効にする手順については、eMBoxクライアントによるロールフォワードログの設定を参照してください。
NICIファイルやストリームファイルもスイッチを使用してバックアップできます。NICIファイルは常にバックアップするようお勧めします。
それ以外にたとえばautoexec.ncfなどをバックアップしたい場合は、そのパスとファイル名をインクルードファイルに列挙します。複数のファイルがある場合はセミコロンで区切ります。改行(ハードリターン)や空白を含めないようにしてください(例: 「sys:\system\autoexec.ncf;sys:\etc\hosts;」)。
ヒント: コピー先記憶デバイスに容量の制約がある場合は、あらかじめeDirectoryバックアップファイルの最大サイズを設定すると便利です。また、バックアップファイルの作成後、サードパーティ製ファイル圧縮ツールを使う方法もあります。80%程度は圧縮できます。
サーバをバックアップするためのシステムバッチファイルを作成します。次のような書式で、1行に1サーバ分のコマンドを記述してください。
Windows、UNIXの場合、通常は次の書式を使用します。
java -cp パス/eMBoxClient.jar embox -s サーバ名 -p ポート番号 -u ユーザ名.コンテキスト -w パスワード -t backup.backup -b -f バックアップファイルの名前とパス -l バックアップログファイルの名前とパス -u インクルードファイルのファイル名とパス -t -w
NetWareでも同様ですが、オプション「-nsac」を追加してください。他のプラットフォームでは、このオプションを指定してはいけません。
java -nsac -cp パス/eMBoxClient.jar embox -s サーバ名 -p ポート番号 -u ユーザ名.コンテキスト -w パスワード -t backup.backup -b -f バックアップファイルの名前とパス -l バックアップログファイルの名前とパス -u インクルードファイルのファイル名とパス -t -w
具体例とその解説については、無人バックアップ用システムバッチファイルの例を参照してください。
毎晩実行するインクリメンタルバックアップにも同様のバッチファイルが使えますが、オプション「-b」を削除し、代わりに「-i」を追加してください。フルバックアップとインクリメンタルバックアップで、保存先バックアップファイル名を異なるものにしておく方がよいでしょう。
指定するポート番号が分からない場合は、eDirectoryポート番号を確認するを参照してください。セキュア接続を使用する場合は、eMBoxクライアントを使用してセキュア接続を確立するを参照してください。eMBoxクライアントの内蔵バッチファイルの使い方については、eMBoxコマンドラインクライアントをバッチモードで実行するを参照してください。
このバッチファイルを定期的に起動するよう設定します。具体的な設定方法については、オペレーティングシステムまたはサードパーティ製ソフトウェアの資料を参照してください。
eDirectoryのバックアップ後すぐに、ファイルシステムのバックアップ作業を行い、テープに保存できるよう準備してください
Backup eMToolによる処理では、サーバ上にバックアップファイルができるだけです。
バックアップが正常に実行されているか、ログファイルで定期的に確認してください。
次の2つの例を紹介します。
java -nsac -cp sys:\system\embox\eMBoxClient.jar embox -s 10.10.1.200 -p 8008 -u admin.mycontainer -w mypassword -n -t backup.backup -b -f sys:\system\backup\backup.bak -l sys:\system\backup\backup.log -u sys:\system\backup\includefile.txt -t -w
この例には次のようなオプションが指定されています。
警告: NetWareサーバでは「-ns」も指定しなければ異常終了します。
「-ns」オプションを使用すると、新規画面が開きます。
これに続く「ac」オプションは、バッチファイルの処理が終了したらこの画面を閉じるよう指定するものです。NetWareのバッチファイルでこれを指定しないと、バックアップ処理のたびにサーバ上に画面が開き、そのまま残ってしまいます。
重要: 同じバッチファイルを繰り返し実行するなど、同じ名前のバックアップファイルがある場合、「-w」を指定しないと正常にバックアップされません。
バッチモードでは、「-w」の指定がなければ、同じ名前のファイルが存在すると上書きを避けるため処理が中断されてしまいます。なお、対話式モードの場合は、「-w」が指定されていないと、ファイルを上書きしてよいかどうか問い合わせます。
eDirectoryのフル/インクリメンタルバックアップの都度、すぐにファイルシステムのバックアップを取っているのであれば、前回のバックアップファイルはテープに保存されているはずです。したがって上書きしても問題ありません。
java -cp c:\novell\nds\embox\eMBoxClient.jar embox -s myserver -p 8008 -u admin.myorg -w mypassword -n -t backup.backup -b -f c:\backup\backup.bak -u c:\backup\includes\includefile.txt -l c:\backup\backup.log -e -t -w
この例には次のようなオプションが指定されています。
重要: 同じバッチファイルを繰り返し実行するなど、同じ名前のバックアップファイルがある場合、「-w」を指定しないと正常にバックアップされません。
バッチモードでは、「-w」の指定がなければ、同じ名前のファイルが存在すると上書きを避けるため処理が中断されてしまいます。なお、対話式モードの場合は、「-w」が指定されていないと、ファイルを上書きしてよいかどうか問い合わせます。
eDirectoryのフル/インクリメンタルバックアップの都度、すぐにファイルシステムのバックアップを取っているのであれば、前回のバックアップファイルはテープに保存されているはずです。したがって上書きしても問題ありません。
注: NetWare用のバッチファイル例に含まれていた「-ns」または「ac」オプションは、NetWareプラットフォームでのみ指定するべきものです。WindowsやUNIXでは指定しないでください。
eMBoxクライアントを使って、ロールフォワードログに関する設定を変更することができます。次のような設定ができます。
レプリカリングに属するサーバは、ロールフォワードログ機能を有効にしておく必要があります。バックアップファイルがあっても、ロールフォワードログがなければ復元後の検証処理に失敗し、データベースを開けないことになります。
ロールフォワードログの詳細については、ロールフォワードログを使用するを参照してください。
このファイルは、eDirectoryの一部としてサーバにインストールされます。それ以外にも、Sun JVM 1.3.1が動作する環境であれば、eMBoxClient.jarをコピーして動かすことができます。複数サーバ環境でも、ファイアウォール越しのアクセスが可能であれば、1台のコンピュータから作業できます。詳細については、「eMBoxコマンドラインクライアントの使用」を参照してください。
eMBoxクライアントを対話式モードで起動します。
edirutilファイルは、eMBoxクライアントを実行するためのショートカットです。Javaの実行形式ファイルと、eMBoxクライアントのインストール先ディレクトリがパラメータとして記述されているほか、NetWareの場合は「-ns」オプションもついています。(Java実行ファイルの場所は、ワークステーションでeMBoxクライアントを実行するで示しているように手動で入力することもできます)。
正常に起動されると、「eMBox Client」というプロンプトが現れます。eMBox Client>
ロールフォワードログの設定を行うサーバにログインします。次のように入力してください。
login -s サーバ名またはIPアドレス -p ポート番号 -u ユーザ名.コンテキスト -w パスワード
たとえばWindowsの場合、次のようになります。
login -s 151.155.111.1 -p 8009 -u admin.mycompany -w mypassword
セキュア接続が確立できないというエラーが表示される場合は、eMBoxクライアントを使用してセキュア接続を確立するに表示されているJSSEファイルがシステム上にない可能性があります。
指定するポート番号が分からない場合は、eDirectoryポート番号を確認するを参照してください。
eMBoxクライアントはログインが成功したかどうかを表示します。
(オプション)次のように入力して、現在の設定を確認します。
getconfig
オプション指定は必要ありません。
たとえば次のように表示されます。
Roll forward log status OFF
Stream file logging status OFF
Current roll forward log directory vol1:/rfl/nds.rfl
Minimum roll forward log size (bytes) 104857600
Maximum roll forward log size (bytes) 4294705152
Last roll forward log not used 00000000.log
Current roll forward log 00000001.log
*** END ***
setconfigコマンドで設定を変更します。次のような形式で入力してください。
setconfig [-L|-l] [-T|-t] -r ロールフォワードログのパス -n 最小ファイルサイズ -m 最大ファイルサイズ
各スイッチの間にはスペースが必要です。スイッチの順序は重要ではありません。
たとえばNetWareの場合、次のようになります。
setconfig -L -r rflvolume:\logs
これは、ロールフォワードログ機能を有効にし(-Lスイッチ)、その保存先を「rfvolume:\logs」以下と指定するコマンドです。ロールフォワードログ専用のディスクパーティション/ボリュームを用意するのが最善です。こうしておけば、ディスク容量やアクセス権を監視しやすくなります。ただしこの例では、ストリームファイルのログ機能は有効にしていません。
警告: ロールフォワードログ機能を有効にしたら、デフォルトの保存先を使用しないでください。障害対策のためには、eDirectoryとは別のディスクパーティション/ボリューム、別の記憶デバイスを指定してください。ロールフォワードログディレクトリは、バックアップ環境設定を変更するサーバ上である必要があります。
重要: ロールフォワードログ機能を有効にする場合、ログを保存するボリュームのディスク容量を常に監視してください。これを怠ると、ログの容量は増える一方なので、ディスクパーティション/ボリュームがあふれてしまう恐れがあります。ディスク容量が不足してロールフォワードログを作成できない場合は、eDirectoryはそのサーバに対して応答しなくなります。書き出しが終わったロールフォワードログは、定期的にバックアップし、サーバから削除するようお勧めします。「ロールフォワードログのバックアップと削除」を参照してください。
サーバからログアウトするには、次のコマンドを入力します。
logout
eMBoxクライアントを終了するには、次のコマンドを入力します。
exit
eMBoxクライアントを使ってバックアップファイルに保存されたデータからeDirectoryデータベースを復元する手順を解説します。手動あるいはバッチ方式で残しておいたバックアップファイルから、データを復元できます。処理結果は所定のログファイルに記録されます。
eMBoxクライアントを使えば、iManagerでは実現できない高度な復元機能も実行できます。詳しくはバックアップ/復元のコマンドラインオプションに、「restore」および「restadv」として解説します。
このファイルは、eDirectoryの一部としてサーバにインストールされます。それ以外にも、Sun JVM 1.3.1が動作する環境であれば、eMBoxClient.jarをコピーして実行することができます。複数サーバ環境でも、ファイアウォール越しのアクセスが可能であれば、1台のコンピュータから復元を実行できます。詳細については、「eMBoxコマンドラインクライアントの使用」を参照してください。
復元処理の準備および復元に必要なバックアップファイルの収集を参照してください。
たとえば記憶デバイスの障害の場合、デバイスを交換し、改めてeDirectoryをインストールすることになります。故障したサーバごと交換する、あるいは単に新しいサーバに移行する場合は、新しいサーバにオペレーティングシステムをインストールした上で、eDirectoryも準備します。
eMBoxクライアントを使ってeDirectoryデータベースを復元する手順を示します。
必要なバックアップファイルを集めておきます。詳しくは復元処理の準備を参照してください。
eMBoxクライアントを対話式モードで起動します。
edirutilファイルは、eMBoxクライアントを実行するためのショートカットです。Javaの実行形式ファイルと、eMBoxクライアントのインストール先ディレクトリがパラメータとして記述されているほか、NetWareの場合は「-ns」オプションもついています。(Java実行ファイルの場所は、ワークステーションでeMBoxクライアントを実行するで示しているように手動で入力することもできます)。
正常に起動されると、「eMBox Client」というプロンプトが現れます。eMBox Client>
復元の対象サーバにログインします。次のように入力してください。
login -s サーバ名またはIPアドレス -p ポート番号 -u ユーザ名.コンテキスト -w パスワード
たとえばWindowsの場合、次のようになります。
login -s 151.155.111.1 -p 8009 -u admin.mycompany -w mypassword
セキュア接続が確立できないというエラーが表示される場合は、eMBoxクライアントを使用してセキュア接続を確立するに表示されているJSSEファイルがシステム上にない可能性があります。
指定するポート番号が分からない場合は、eDirectoryポート番号を確認するを参照してください。
eMBoxクライアントはログインが成功したかどうかを表示します。
eMBoxクライアントのプロンプトが出たら、次のような形式で復元コマンドを入力します。
restore -r -a -o -f フルバックアップファイルのパスと名前
-d ロールフォワードログの場所 -l 復元ログファイルのパスと名前
各スイッチの間にはスペースが必要です。スイッチの順序は重要ではありません。「-r」オプションを指定すればeDirectoryデータベース自身、指定しなければそれ以外のファイルのみが復元の対象となります。復元処理の終了後、データベースをアクティブにし、オープンしたい場合は、「-a」および「-o」を指定してください。
ロールフォワードログを使って復元する場合は、そのフルパスを指定しなければなりません。これには、eDirectoryが自動的に追加するディレクトリ名(通常は「\nds.rfl」)も含みます。詳しくはロールフォワードログの保存先を参照してください。
例:
restore -r -a -o -f sys:/backup/nds.bak -d vol1:/rfldir/nds.rfl -l sys:/backups/backup.log
この例では、データベースを復元(-r)し、その検証が正常終了したらアクティブにし(-a)、オープンする(-o)よう指定しています。「-f」オプションでフルバックアップファイル、「-d」オプションでロールフォワードログの保存先を指定します。また、復元処理の結果を記録するログファイルを、「-l」オプションで指定しています。
これによりフルバックアップファイルからの復元処理が実行され、次にインクリメンタルバックアップファイルの指定を求めるプロンプトが現れます。
(状況によって実行)インクリメンタルバックアップファイルから復元する場合は、プロンプトに応じて順次、そのパスとファイル名を入力します。
プロンプトには次に指定するべきファイルのIDが表示されます。これはインクリメンタルバックアップファイルのヘッダに記載されているものです。
バックアップ処理が正常終了すれば、その旨の表示が現れます。
(状況によって実行)復元処理に失敗した場合は、ログファイルでエラーの原因を確認してください。
復元後の検証に失敗した場合の対処については、復元後の検証処理に失敗した場合の対処方法を参照してください。
注: レプリカリング中にeDirectory 8.5より前のバージョンが稼動しているサーバがある場合、復元処理は失敗します。エラーコードは-666、すなわち「DSバージョンの不整合」となります。この場合の対処方法については、復元後の検証についてはeDirectory 8.5以降のみで互換性があるを参照してください。
サーバからログアウトするには、次のコマンドを入力します。
logout
eMBoxクライアントを終了するには、次のコマンドを入力します。
exit
(状況によって実行)NICIセキュリティファイルを復元した場合は、NICIを再初期化するため、サーバを再起動します。
ここでサーバが通常どおり要求に応答することを確認しておきます。
(状況によって実行)このサーバでロールフォワードログ機能を使うためには、改めて有効に切り替え、障害対策のための書き出し先も設定し直して、ロールフォワードログの環境設定を再作成する必要があります。ロールフォワードログを有効にしてから、改めてフルバックアップも取る必要があります。
この手順が必要となるのは、復元処理の過程で、ロールフォワードログに関する設定はデフォルトに戻るためです。つまり、ロールフォワードログ機能は無効となり、保存先もデフォルトの場所になるからです。フルバックアップが改めて必要となるのは、スケジュールに従って次に無人でのフルバックアップが取られるまでに、再び障害が起こる可能性があるためです。
ロールフォワードログの詳細については、ロールフォワードログを使用するを参照してください。
以上で復元作業が終了しました。NICIの再初期化も済んでいるので、暗号化された情報にもアクセスできます。ロールフォワードログ機能を使用する場合は、今後の障害に備えるため、再びこの機能を有効にし、フルバックアップを取っておいてください。
eDirectory Backup eMToolのコマンドラインオプションは次の6つの機能に分かれています。backup、restore、restadv、getconfig、setconfig、およびcancel。
オプションはどのような順序で指定しても構いません。各オプション間は空白で区切ってください。
オプション | 説明 |
---|---|
backup | データベースおよび関連ファイルのバックアップ |
-f ファイル名 |
(必須)バックアップファイルの名前とパス。 Backup eMToolで作成するバックアップ先ファイル名とパスを指定します。バックアップ対象サーバ上のローカルファイルを指定してください。たとえば「backup -f vol1:\backup\ndsbak.bak」と指定すると、ファイルvol1:\backup\ndsbak.bakにバックアップされます。 |
-l ファイル名 |
(必須)ログファイルの名前とパス バックアップ処理の結果を出力するログファイルを指定します。 |
-b |
(オプション)フルバックアップを実行 eDirectoryデータベースのフルバックアップを取ります。これがデフォルトの動作で、「-i」も「-c」も指定しなければフルバックアップになります。 |
-i |
(オプション)インクリメンタルバックアップを実行 eDirectoryデータベースのインクリメンタルバックアップを取ります。最後に実施したフル/インクリメンタルバックアップ以降、変化した部分のみをバックアップします。 |
-t |
(オプション)ストリームファイルもバックアップ eDirectoryデータベースをバックアップする際、ストリームファイルも含める指定です。 |
-u ファイル名 |
(オプション)インクルードファイル名およびパス バックアップ対象に追加するファイル名を列挙した、インクルードファイルを指定します。eDirectoryデータベースを復元する際に必要となる重要なファイルをいっしょにバックアップしたい場合、インクルードファイルに列挙しておきます。 インクルードファイルには各ファイルのフルパスを記述し、末尾にセミコロン(;)を置いてください。たとえばautoexec.ncfおよびhostsをNetWareサーバのバックファイル対象として追加する場合、インクルードファイルは次のようになります。 sys:\system\autoexec.ncf;sys:\etc\hosts; ファイルのリストにはスペースまたは改行(ハードリターン)を使用しないでください。 指定どおりバックアップされたことは、ログファイルを見るか、バックアップファイルのヘッダを見れば確認できます。(バックアップログファイルの書式およびバックアップファイルのヘッダ書式を参照してください)。 警告: バックアップファイルを開く場合でもヘッダを確認するだけにとどめ、保存や変更はしないようにしてください。ファイルの一部が切り捨てられてしまうことがあります。ほとんどのアプリケーションではバイナリデータを正確に保存することはできません。 |
-s ファイルサイズ |
(オプション)バックアップファイルの最大容量(バイト単位)。 バックアップファイルの最大容量を、バイト単位で指定します。バックアップファイルを保存する記憶媒体に容量制限がある場合、このオプションで最大容量を指定するとよいでしょう。 最大容量に達すると新しいバックアップファイルが生成されます。ファイル名の末尾に、5桁の16進数値を追加した名前になります。この拡張の数字は、新規ファイルが作成されるたびに1ずつ増加します。 たとえば「backup -f vol1:/backup/mydib.bak -s 1000000」というコマンドの場合、バックアップファイルの最大容量は1MBになります。 If the database is 3.5 MB, this is the resulting set of backup files:
指定できるサイズの下限は約500KBです。バックアップで作成されるファイル数によって、最初のファイルが大きくなる場合があります。 最初のバックアップファイルには「number_of_files」タグが追加されます。これはバックアップファイルの総数を表します。上記の例では4となります。さらに、各ファイルのヘッダに、「backup_file」属性が追加されます。これは本来のバックアップファイル名を表します。(詳細については、バックアップファイルのヘッダ書式を参照してください)。 上記の4つのバックアップファイルを使って復元する場合、コマンドは次のようになります。 restore -f vol1:/backup/mydib.bak -l ログファイルのパスと名前 ファイルが複数に分かれていることはBackup eMToolによって自動的に認識され、同じディレクトリ内にある、上記の名前のファイルが検索されます。 ヒント: サードパーティ製の圧縮ツールを使えば、バックアップファイルの容量を小さくすることができます。80%程度は圧縮できます。 |
-w |
(オプション)同名のバックアップファイルがあれば上書き 「-f」オプションで指定されたのと同じ名前のバックアップファイルがあれば、上書きします。この指定がない場合で同名のファイルが存在すると、対話式モードであれば、Backup eMToolは上書きしてよいかどうか確認を求めます。バッチモードでは、「-w」の指定がなければ、同じ名前のファイルが存在すると上書きを避けるため処理が中断されてしまいます。 eDirectoryのフル/インクリメンタルバックアップの都度、すぐにファイルシステムのバックアップを取っているのであれば、前回のバックアップファイルはテープに保存されているはずです。したがって上書きしても問題ありません。 重要: バッチファイルを使って無人バックアップを行う場合、このオプションを指定してください。同じバッチファイルを繰り返し実行するなど、同じ名前のバックアップファイルがある場合、「-w」を指定しないと正常にバックアップされません。 バッチモードでは、「-w」の指定がなければ、同じ名前のファイルが存在すると上書きを避けるため処理が中断されてしまいます。なお、対話式モードの場合は、「-w」が指定されていないと、ファイルを上書きしてよいかどうか問い合わせます。 |
-c |
(オプション)コールドバックアップを実行 フルバックアップと同様ですが、いったんデータベースを停止してから実行します。「-o」または「-o -d」が指定されている場合を除き、処理終了後、データベースは再びオープンされます。 |
-o |
(オプション)コールドバックアップ後、データベースを停止したままにする 「-c」を指定した場合にのみ指定できます。コールドバックアップの終了後、データベースを停止したままにします。この機能は、ハードウェアをアップグレードする、あるいは新規サーバ(同じオペレーティングシステムが動作するもの)に移行する場合に有用です。詳しくはハードウェアのアップグレードやサーバの交換を参照してください。 |
-d |
(オプション)コールドバックアップ後、DSエージェントを無効にする 「-c -o」を指定した場合にのみ指定できます。コールドバックアップ後、DSエージェントを無効にします。この機能は、ハードウェアをアップグレードする、あるいは新規サーバ(同じオペレーティングシステムが動作するもの)に移行する場合に有用です。詳しくはハードウェアのアップグレードやサーバの交換を参照してください。 擬似サーバの「login disabled」属性を設定することにより、DSエージェントを無効にします。その結果、eDirectoryを起動しようとすると「-663」エラーが発生します。 |
restore | データベースおよび関連ファイルの復元 |
-f ファイル名 |
(必須)バックアップファイルの名前とパス。 復元に使うフルバックアップファイルを指定します。このファイルは復元対象サーバ上に置いておかなければなりません。たとえば「restore -f vol1:/backup/ndsbak.bak」と指定すると、ファイルvol1:/backup/ndsbak.bakから復元されます。 複数のファイルに分かれている場合は、すべて同じディレクトリ内に集めておいてください。 |
-l ファイル名 |
(必須)ログファイルの名前とパス 復元処理の結果を出力するログファイルを指定します。 |
-r |
(オプション)DIBセットも復元。 eDirectoryデータベースを復元する旨の指定です。 警告: このオプションを指定しなかった場合、eDirectoryデータベース自身は復元されません。指定した種類以外のファイルのみが復元の対象になります。 |
-d ディレクトリ名 |
(オプション)ロールフォワードログのあるディレクトリ ロールフォワードログを集めたディレクトリを指定します。復元対象サーバ上のフルパスで指定してください。必要なロールフォワードログをすべて、作成時と同じファイル名にして、ひとつのディレクトリに集めておかなければなりません。 バックアップファイルからの復元後、ロールフォワードログを使って、バックアップ時点以降の変更を反映させます。「-d」オプションの指定がなければ、バックアップ時にロールフォワードログ機能を有効にしていても、Backup eMToolはログファイルを参照しません。 最初に適用するべきロールフォワードログは、最新のバックアップファイルをテキストエディタで開き、「backup」タグの「current_log」属性を見れば確認できます。ここでいう最新のバックアップファイルとは、「-f」オプションで指定するフルバックアップファイルか、または復元処理で適用することになる最後のインクリメンタルバックアップファイルです。ヘッダに記述される属性について詳しくは、バックアップファイルのヘッダ書式を参照してください。 警告: バックアップファイルを開く場合でもヘッダを確認するだけにとどめ、保存や変更はしないようにしてください。ファイルの一部が切り捨てられてしまうことがあります。ほとんどのアプリケーションではバイナリデータを正確に保存することはできません。 |
-u |
(オプション)インクルードファイルに列挙されたファイルも復元 データベースに追加する形でバックアップしていたファイルも復元します。 バックアップの過程で、データベース以外にもバックアップが必要なファイルを列挙したファイルを作成し、インクルードファイルとして指定することもできます。しかしその場合でも、「-u」オプションで指定しなければ復元されません。 |
-a |
(オプション)検証後、DIBをアクティブにする指定。 復元後の検証処理が正常終了したら、データベース名をRSTからNDSに変更します。この処理については、Backup eMToolによる復元作業の概要を参照してください。 |
-o |
(オプション)処理終了後、データベースをオープンする 復元作業が終了したら、自動的にデータベースをオープンする指定です。検証処理が正常終了すれば、データベースが自動的に開きます。失敗した場合は、復元前のデータベースが開きます。この処理については、Backup eMToolによる復元作業の概要を参照してください。 |
-n |
(オプション)復元後にデータベースを検証しない 復元後の検証処理を省略してBackup eMToolで復元します。このサーバの遷移ベクトルをレプリカリングに属する他のサーバと比較する、という検証処理を行いません。遷移ベクトルについて詳しくは、遷移ベクトルと復元後の検証処理を参照してください。他のオプションで明示的に指定されていない限り、RSTからNDSへの改名もしません。 重要: Novellの担当者から指示を受けた場合を除き、このオプションはお勧めできません。 |
-v |
(オプション)上書きして復元 検証処理を行うことなく、データベース名をRSTからNDSに変更します。 重要: Novellの担当者から指示を受けた場合を除き、このオプションはお勧めできません。 |
-k |
(オプション)データベースのロックを解除 NDSデータベースのロックを解除します。 |
restadv | 高度な復元機能。注意: これを実行する際は、DSエージェントがクローズされます。 |
-l ファイル名 |
(必須)ログファイルの名前とパス 復元処理の結果を出力するログファイルを指定します。 |
-o |
(オプション)処理終了後、データベースをオープンする 復元作業が終了したら、自動的にデータベースをオープンする指定です。検証処理が正常終了すれば、データベースが自動的に開きます。失敗した場合は、復元前のデータベースが開きます。この処理については、Backup eMToolによる復元作業の概要を参照してください。 |
-n |
(オプション)前に失敗した復元の検証処理を起動 前に復元して検証に失敗したRSTデータベースを再度検証します。 |
-m |
(オプション)復元されたDIBファイルの削除 RSTデータベースが存在すれば削除します。 |
-v |
(オプション)上書きして復元 検証処理を行うことなく、データベース名をRSTからNDSに変更します。 重要: Novellの担当者から指示を受けた場合を除き、このオプションはお勧めできません。 |
-k |
(オプション)データベースのロックを解除 NDSデータベースのロックを解除します。 |
getconfig | ロールフォワードログに関する現在の設定を表示。 |
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指定できるオプションはありません。 現在の設定を表示します。たとえばロールフォワードログ機能が無効になっている場合、getconfigコマンドでは次のような情報が表示されます。 Roll forward log status OFF |
setconfig | ロールフォワードログに関する設定の変更。 |
-L |
(オプション)ロールフォワードログ機能の有効化。 ロールフォワードログ機能を有効にします。(デフォルトでは無効)。この機能を有効にしておけば、停止する直前の状態にまでサーバを復元できるようになります。無効のままであれば、最後のフル/インクリメンタルバックアップ時点までしか復元できません。 レプリカリングに属するサーバについては、ロールフォワードログ機能を有効にして、他のサーバとの同期状態も復元できるようにしてください。 ただし管理者にとっては、監視しなければならない対象が増えます。これを怠ると、ログの容量は増える一方なので、ディスクパーティション/ボリュームがあふれてしまう恐れがあります。ディスク容量が不足してロールフォワードログを作成できない場合は、eDirectoryはそのサーバに対して応答しなくなります。定期的にバックアップを取り、使わなくなったログは削除する必要があります。「ロールフォワードログのバックアップと削除」を参照してください。 詳細については、「ロールフォワードログを使用する」を参照してください。 |
-l |
(オプション)ロールフォワードログ機能の無効化。 ロールフォワードログ機能を無効にします(デフォルトでは無効)。データベースでは連続したログを保存していくのをやめ、現在のファイルに上書きしていくようになります。ロールフォワードログ作成がオフの場合、最後にフル/インクリメンタルバックアップを実行した時点までしかデータベースを復元できません。 誤って無効にしてしまった場合、ただちに有効にすると同時に、今障害が起こっても復元できるよう、改めてデータベースのバックアップを取ってください。 詳細については、「ロールフォワードログを使用する」を参照してください。 |
-T |
(オプション)ストリームファイルのログ出力開始 (ロールフォワードログ機能が有効な場合のみ)ストリームファイルが更新された場合、その全体をロールフォワードログにコピーするようになります。ストリームファイルとは、ログインスクリプトなど、データベースに関係する追加の情報ファイルのことです。 ただしストリームファイルを記録すると、ディスクの空き容量が急速に減少します。ログの出力先ディスクパーティション/ボリュームの空き容量を、常に監視するようにしてください。ディスク容量が不足してロールフォワードログを作成できない場合は、eDirectoryはそのサーバに対して応答しなくなります。 |
-t |
(オプション)ストリームファイルのログ出力停止 ストリームファイルが更新されても、その全体をロールフォワードログにコピーしないようになります。この場合でも、フル/インクリメンタルバックアップの際には、ストリームファイルもバックアップできます。ストリームファイルを頻繁に更新しないのであれば、それでも充分でしょう。 ストリームファイルを記録しないと、ログファイルの容量が急速に増えるのを抑えることにもなります。 |
-r ディレクトリ名 |
(オプション)ロールフォワードログの出力先ディレクトリの設定。 ロールフォワードログの出力先ディレクトリを指定します。たとえば「setconfig -r vol2:\rfl」というコマンドを実行すると、vol2:\rfl以下にディレクトリが作成され、その下にログファイルができるようになります。 このディレクトリ名は現在のeDirectoryデータベース名に基づいて決まります。通常はデータベース名が「NDS」なので、ログ保存先ディレクトリは「vol2:\rfl\nds.rfl\」となります。ここでデータベース名を「ND1」に変更すると、保存先もこれに合わせて「vol2:\rfl\nd1.rfl\」以下に変わります。 現在の保存先設定はgetconfigコマンドで確認できます。 保存先の設定を変えるとその時点で新しいディレクトリができますが、ログファイルは実際にトランザクションが発生するまで作成されません。 重要: バックアップツールでは、ログの保存先ディレクトリが変わったことを認識できません。データベースを復元する際には、最後のバックアップ以降のロールフォワードログをすべて、ひとつのディレクトリに集めておく必要があります。 詳細については、「ロールフォワードログを使用する」を参照してください。 |
-n ファイルサイズ |
(オプション)ロールフォワードログの最小容量の設定 ロールフォワードログの最小容量をバイト単位で指定します。この容量に達した後、実行中のトランザクションが終了すると、ログ出力先が新しいファイルに切り替わります。 |
-m ファイルサイズ |
(オプション)ロールフォワードログの最大容量の設定 ロールフォワードログの最大容量をバイト単位で指定します。この上限に達してもトランザクションが進行中の場合は、トランザクションは次のファイルに続けて記録されます。この設定は最小サイズの設定より常に大きくする必要があります。 |
-s |
(オプション)ログ出力先ファイルの強制切り替え 実行中のトランザクションが終了した時点で、ログ出力先を新しいファイルに切り替えます。次のトランザクション開始時に新しいファイルが作成されます。 |
cancel | バックアップ/復元処理を取り消します。指定できるオプションはありません。 |